Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第33号(1986/8/1)


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TACTICS第33号(1986/8/1)を読んでみた。

特集は「暑中お見舞い申し上げます ー海戦ゲーム一同ー」

付録ゲームはSPI『ゴラン高原』(Golan)。

表紙が、正面から見た戦艦陸奥。その右側に三角形のモノリス(*)みたいなものが見える。これはHJ『フリートバトルズ』のユニットに印刷されている黒い三角形の矢印だそうだ。なかなか粋な表紙イラストだ。

 

(*)『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)に登場する謎の黒い直方体。

 

もくじは次のとおり。


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p.8 INTREP

TH 『幸村外伝』アド・テクノスとツクダホビーの共作ゲームだそうだ。面白そうだ。『ゲームジャーナル』別冊7号で再版されたようだ。

ホビージャパンの『戦車戦』に続編の『戦車戦Ⅱ』が出ていたのは知らなかった。Ⅱ号戦車などのWWⅡ初期の戦車データが加わったそうだ。

 

p.17 敵空母機動部隊発見!各メーカーの空母戦ゲームを徹底研究 武田敏之

1986年7月に発売されていた空母戦ゲームの比較研究だ。

対象は、次の6作品だ。( )内は、グランドスケール/タイムスケール)だ。

GDW CORAL SEA (60km/6時間)

ゲリー・W・マーチン TOKYO EXPRESS (50-60km/5時間弱)

EPC 日本機動部隊(75km/1.5時間)

TH ミッドウェー海戦(約90km/2時間=実質1時間)

AH 『日米航空母艦の戦い』(FLAT TOP)(約30km/1時間)

TH 航空母艦(12km/20分)

空母戦の問題点は、大きく2点、船と飛行機のタイムスケールの違いと索敵ルールの問題に集約される。索敵ルールはブラインドサーチシステムかダミー方式の2種類ある。ブラインドサーチシステムだと索敵機がどこを索敵しているかわかるため、逆にどこから飛んできたか、つまり航空母艦の位置がわかってしまう。ダミー方式だと艦隊が絶対いない領域がどこかわかってしまう。ツクダホビーはダミー方式を拡張した画期的な方式をだったようだ。

 

p.21 ”幻の八八艦隊"は海戦の美学だ 佐藤大輔

アド・テクノスの『幻の八八艦隊』というゲームをもとに水上砲撃戦のコツ8箇条をあげている。これはこのゲームに限らず水上砲撃戦ゲームの鉄則といえるだろう。

第1条 汝ハ艦隊司令官ナリ

第2条 艦隊トハ単縦陣ヲ組ムベキモノナリ

第3条 砲撃ハ適度ニ集中スベシ

第4条 砲撃ハ大遠距離ニテ開始セル事

第5条 砲撃ハ2手順以内ニ敵先頭艦ヲ撃破スルコトヲ目標トシテ実行スベシ

第6条 運動ハ簡単ヲ主トスベシ

第7条 個艦運動ハコレヲ禁ズ

第8条 艦隊現存主義(フリート・イン・ビーイング)

 

p.25 ソ連海軍に何ができたか? 有坂純/渡辺健

HJ『フリートバトルズ』のソ連艦とその敵となっただろうドイツ艦のデータとユニットと追加特別ルールとシナリオ集だ。マイナーなテーマではあるが、面白そうだ。

 

p.59 続ローマ帝国の滅亡

タクテクス』(TACTICS)誌第32号の付録『ローマ帝国の滅亡』(The Fall of Rome)のヒストリカル・ノート第2弾。図と説明がとてもわかりやすい。

 

p.70 Squad Leader Clinic

今回はAH『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズの追加シナリオだ。『快足ハインツ』と『ヴァデランクールへの突撃』だ。前者は『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)、後者は『G.I.;勝利への礎』(G.I. Anvil of Victory)のルールを使う。

 

p. 85 War in the East スモレンスク会戦・2 山下竜二

この連載は図や解説がとてもわかりやすい。

 

p.88 震えなかった日 有坂純

有坂純氏と彼の妹の女性ゲーマーのヨーコさんによるHJ『空戦マッハの戦いⅡ』のリプレイだ。MiG-21 4機とF-4 2機の戦いだ。このゲームは1ターン2.5秒というタイムスケールのため、あまりに細分化されていて、自分がどの運動をどこまで進めたかがわからなくなってしまう。この記事の図はどんな状況だったかがよくわかる。

F-4 1番機の功績記録だけ載っているが、全6機分ほしかった。

 

p.103 読者コーナー

タクテクス』(TACTICS)第31号の山崎雅弘氏の投稿に対する反論2通が載っている。山崎氏が「確率なんて信じない」と書いたのに対し、丁寧に確率論について説明し、参考図書も紹介している戸田行人氏の投稿。「サイコロ6回ふって1~6の目が1つずつ出る確率は5/54です。山崎君、もっと数学を勉強しましょう。」と書いた木村智男氏の投稿。後者はどういう計算したのか計算式は出ていない。

私は、1回目のサイコロが何かの目、2回目のサイコロが1回目のサイコロの目以外が出る確率、3回目のサイコロが1回目と2回目のサイコロの目以外が出る確率・・・と考えて、

1×(5/6)×(4/6)×(3/6)×(2/6)×(1/6)=120/7776=5/324と思うのだが・・・。

 

p.118 募集要項

昭和62年度の大卒募集要項が載っている。男女雇用機会均等法が1985年制定、翌86年より施行だからだろう。

応募資格が、「62年(1987年のこと)3月大学卒業予定者(全学部全学科)」となっている。1985/9/1の『タクテクス』(TACTICS)第23号では「大卒男子」と書いてあったが、「男子」という記載が消えた。初任給は156,300円。賞与は年2回(61年実績6.5ヶ月他決算賞与1回)とのこと。2022年にリクナビで検索した結果によると、月給:229,800円(固定残業代含む) 固定残業代/月:50,300円/35時間とのことだ。