Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

Basic Training誌のリプレイ記事を再現してみた『ASL Starter Kit #1』「WAR OF THE RATS」


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Advanced Squad Leader Starter Kit #1(ASLSK1)のシナリオであるS2「War of the Ratts」のリプレイ記事が『BASIC TRAINING』誌 Issue Oneに載っていたので、その記事通りに並べてみた。青文字は私の感想部分だ。

 

シナリオ和訳はこちら

 

直訳すると、「鼠たちの戦争」と言ったところか。

勝利条件は、6ターン終了時に、F8,L6,O6の建物をドイツ軍が占領することだ。

 

地図盤zのA列からP列を使用する。

 

 

目次

 

 

■初期配置

 

 ドイツ軍はGreg Schmittgens

 ソ連軍はAndrew Maly

 中立コメントはPerry Cocke

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 ソ連軍のこの配置は、多数の前線ヘクスに配置してドイツ軍の最初の進撃を止めるつもりだ。ドイツ軍の準備射撃でいくつかの部隊は混乱状態または損耗するだろうが、全てに損害を与えることはできない。ソ連軍の配置で疑問を持ったのは4-2-6分隊2個にLMGを持たせたことだ。士気が低いので混乱状態になりやすく無力化されやすい。中立コメンテーターのPerry Cockeも同様のことを書いている。

 E8=>E9, G7=>F8, J5=>H8, O5=>O6に後退すると、道路をカバーしながらドイツ軍の第1ターンの準備射撃からより安全になる。

 ASLSKの数字について深く理解したい場合、https://archive.org/details/GeneralMagazineVol22i6 や、https://www.vftt.co.uk/ah_mags.asp?ProdID=PDFGen のRobert Medrow博士の記事が参考になるそうだ。Andrewの大学時代のクラブの顧問がMedrow博士だったそうだ。

 ドイツ軍は、L6の建物の奪取を最初に狙い、P5の建物にDC(爆薬)を仕掛けるつもりだ。

 中立者のPerry Cockeによると、ドイツ軍のGreg Schmittgensは、世界ボードゲーム選手権のASLSKイベントで2度の優勝と2度の準優勝をしている猛者だ。

 

 

■ドイツ軍第1ターン


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●準備射撃フェイズ

 ドイツ軍はJ3=>K5を火炎放射しソ連軍4-4-7分隊1個が混乱状態になりELR超過で4-2-6分隊になった。J3=>J5を準備射撃しソ連軍4-4-7分隊が混乱状態になった。F5=>E8を射撃し4-2-6分隊が釘付け状態になった。N3=>O5を射撃したが効果なしだ。

 

●移動フェイズ

 ドイツ軍はC7分隊が急速歩移動を宣言しD7に煙幕手榴弾を展張しD7に前進した。ソ連軍は臨機射撃をしてドイツ軍5-4-8分隊を釘付け状態にした。

 P3の5-4-8分隊が急速歩移動を宣言して煙幕手榴弾をP4に展張し前進したが、ソ連軍の臨機射撃で混乱状態になった。

 P3の4-6-7分隊もP4に移動した。

 I4の5-4-8分隊が煙幕展張に失敗した。dr6だったため釘付け状態になったが、ルール上はdr6が出ても釘付け状態にならない。

 I4の4-6-7分隊がI5に前進し8-1指揮官と4-6-7分隊が釘付け状態になった。

 

 ドイツ軍の移動は性急な気がしたが、ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyも同じように感じたようだ。ASLSKで臨機射撃をいつするかは、永遠のテーマだ。ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、TEMが+2以上のときは残留FPを残すために射撃することはない。残留火力が低くDRM+1以上では攻撃側のルートを変更させられない。敵が2ヘクス離れている場合D1Fを使用する。記事中にあるD1Fとはなんだ?連続臨機射撃(SFF)を保持し代わりにDFPh中に隣接するユニットに全力で臨機射撃する。敵が2ヘクス離れた所で移動を停止した場合、最後のユニットが移動完了するまで射撃を控える。

 

●防御射撃フェイズ

 ソ連軍はO5=>P4を防御射撃し4-6-7分隊がELR超過で4-4-7分隊になった。

 P5=>P4の防御射撃で4-4-7分隊が損耗して2-3-7半個分隊になった。

 M5=>P4の防御射撃は効果なしだ。

 E8=>D7、F7=>D7の防御射撃も効果なしだ。

 

 ここでソ連軍が防御射撃を分割していたのは驚いた。私はASLでは火力をまとめられる場合は大火力で1回の射撃をした方が小火力で複数の射撃より効果があると思っていた。Robert Medrow博士の分析では、DRMが0またはマイナスの場合は攻撃グループを分割し、プラスの場合は合同射撃をするのが最善だそうだ。

 

●前進射撃フェイズ

 D7=>E8へ前進射撃し効果なしだ。

 

●潰走フェイズ

 P4=>P3, K5=>L7, J5=>L7

 

●突撃フェイズ

 D7=>E8

 F5の4-6-7分隊=>G6

 J3の4-6-7分隊+LMG=>J4

 J3の9-2指揮官+5-4-8分隊+FT=>K4

 N3=>M4

 F5の4-6-7分隊=>F6

 P2=>P3

 

 F6やG6やI5やJ4やK4やM4などの開豁地に突撃したのに驚いた。ドイツ軍のGreg Schmittgensは、ドイツ軍が損害を受けるかもしれないが、ソ連軍にLOSが通っているのでソ連軍も同じことだから「これは賭けだ」とコメントしている。

 

●白兵戦フェイズ

 E8の白兵戦は混戦状態になった。

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、ほぼ互角の評価だ。

 
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■ソ連軍第1ターン

●回復フェイズ

 ソ連軍の4-4-7分隊1個がL7で回復した。

●準備射撃フェイズ

 L7=>J4, O5=>M4を射撃したが効果なしだ。

 P5=>P3の射撃は効果なしだがDM状態になった。

 M5=>M4の射撃はNMCだがドイツ軍は士気チェックに成功した。

 L5=>K4の射撃ではドイツ軍が士気チェックに成功した。

 F7=>F6の射撃でドイツ軍4-6-7分隊が釘付け状態になった。

 G7=>G6の射撃は効果なしだ。

 

 ソ連軍としては開豁地にいるドイツ軍をもっと混乱状態にしたかったところだ。ソ連軍Andrew Malyのコメントでもそう言っている。

 

●防御射撃フェイズ

 K4=>L5の射撃でソ連軍4-4-7分隊が混乱状態になった。

 M4=>M5の射撃でソ連軍は士気チェックに成功した。

 J4=>L7の射撃でソ連軍はDM状態になった。

 I4=>G7の射撃では効果なしだ。

 D7=>E8の射撃も効果なしだ。

 

ドイツ軍プレイヤーGreg Schmittgensは、相手との間にスペースがある限り防御し、敵が隣接したら身を守るために準備射撃を放棄して後退する、とコメントしている。私もその考えだ。

●潰走フェイズ

 L5=>M7, L7=>M7

 

●突撃フェイズ

 O5=>O6, P5=>O5, L7の8-1指揮官=>M7, L7の4-4-7分隊=>L6

 M7に8-1指揮官を動かして混乱状態分隊を回復させようとするのは理解できる。

 F7やG7の分隊を突撃させないのは理解できない。E8の白兵戦に増援を送りF8の勝利条件建物の近くに戦力を集中させるべきだろう。

 

●白兵戦フェイズ

 混乱状態継続

 

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、F7の分隊をE8の白兵戦の増援にしなかったことを"wisely"(賢明な)とコメントしている。白兵戦のオッズが上がるのは有利だが、2個分隊を白兵戦に投入する余裕がないのも確かだからだ。だが、G7=>F7へ突撃させるべきだった、と書いている。その通りだと思う。

 

■ドイツ軍第2ターン

●回復フェイズ

 P3でドイツ軍1.5個分隊が回復した。

 M7でソ連軍4-2-6分隊が回復した。

 

●準備射撃フェイズ

 M4=>M5, F6=>F7, G6=>G7, K4=>M5のいずれも効果なし。

 

●移動フェイズ

 J4=>K5, I5=>J5, I4=>J5と移動した。p.14の手順105にI3 to J4とあるが、I4 to J4の誤記だろう。

 M5=>J4に臨機射撃し5-4-8分隊が混乱状態になった。

 P3の5-4-8分隊が急速歩移動を宣言しO4に煙幕手榴弾を投擲し成功した。P3=>O4へ5-4-8分隊が爆薬を持って前進した。M7=>O4へ臨機射撃するが効果なしだ。O5=>O4へ臨機射撃したがドイツ軍は士気チェックに成功した。O5=>O4へ臨機射撃し4-2-6分隊が混乱状態になりLMGが故障した。

 O4の5-4-8分隊が爆薬をO5に設置した。

 P3にいる2-3-7半個分隊がO4に移動した。残留火力の射撃を受けるが無傷だ。8-0指揮官もO4に移動する。残留火力の攻撃を受けるが無傷だ。

 D7=>D8=>E9と移動した。

●防御射撃フェイズ

 M5=>M4で4-6-7分隊が混乱状態になった。

 O6=>M4の防御射撃は効果なしだ。

 L6=>J5は効果なしだ。

 F7=>F6で4-6-7分隊が混乱状態になった。

 G7=>G6の射撃で4-6-7分隊はELR超で4-4-7分隊になって混乱状態になった。

 

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、E9のドイツ軍5-4-8分隊を防御射撃しなかったことを後悔した。F7=>F6の方が確率は高いが、F8は勝利条件建物だからだ。E9のドイツ軍を無力化しないとドイツ軍が勝利条件に達するのを防げない。

 

●前進射撃フェイズ

 O5の爆薬を爆破。4-2-6混乱状態分隊は損耗して2-2-6半個分隊になった。

 J5=>L6, E9=>F7, O4=>O5効果なし

 

●潰走フェイズ

 M4=>N3, J4=>J3, F6=>F5, G6=>F5, O5=>O7

 

●突撃フェイズ

 O4の8-0指揮官がN3

 O4の残りがO5へ

 K5の9-2指揮官=>J3

 K5の残りがL5

 K4=>K5

 J5の8-1指揮官がK5

 E9=>F8

 

●白兵戦フェイズ

 E8でソ連軍4-2-6分隊が除去された。

 F8でソ連軍7-0指揮官が除去されドイツ軍がF8の建物を支配下に置いた。

 

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、ドイツ軍はK5またはL5に9-2指揮官や5-4-8分隊を移動させるべきだと書いている。ドイツ軍がF8の建物を占領し、O6に対しても有利な状況で、中央の建物に足場を築いたから、ドイツ軍が優勢に進めている。


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■ソ連軍第2ターン

●回復フェイズ

 ソ連軍の増援が到着する。9-2指揮官、5-2-7分隊2個をM11、5-2-7分隊1個をP11に配置する。LMGはどこに配置したのか記載がない。あとでわかるがソ連軍プレイヤーのAndrew MalyはLMGを配置し忘れたのだ。ベテランプレイヤーでもこういうことがあるのだ、と妙に安心した。

 M7の4-4-7分隊が回復した。

 F7の4-6-7分隊が回復した。4-4-7分隊は回復失敗だ。

 J3の5-4-8分隊が回復した。

 N3は回復失敗した。

 

●準備射撃フェイズ

 F7=>E8, G7=>F5, M7=>O5, L7=>J5効果なし。

 

●移動フェイズ

 L6=>L7

 M5=>M6

 O6=>O7

 P11=>O8

 M11=>L8

 手順174は、P11から移動開始しているがM11の誤記だろう。

 J5-K5からL8へ臨機射撃するが効果なしだ。

 

ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyのコメントで、9-2指揮官と5-2-7分隊をスタックさせたのはCX状態にさせないためだ、と書いている。一般的にASLではスタック移動はいっぺんに損害を受ける可能性があるので危険で避けるべきとされている。

 

●防御射撃フェイズ

 L5=>M6で4-4-7分隊が混乱状態になった。

 O5=>M7は効果なしだ。

 E8=>F7は4-2-6分隊が混乱状態になった。

 F5=>G7は効果なしだ。

 

●前進射撃フェイズ

 L8=>J5は効果なしだ。

 

●潰走フェイズ

 M6=>M7

 F7=>G7

 

●突撃フェイズ

 O7=>O6へ4-2-6分隊が突撃する。

 M7=>M6へ4-2-6分隊が突撃する。

 L7=>L8へ4-4-7分隊が突撃する。

 L8=>L7へ9-2指揮官、5-2-7分隊2個が突撃する。

 O8=>O7へ5-2-7分隊が突撃する。

 

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、増援を希望通りの位置につけたが、F8を奪取されたことはショックのようだ。残りの2個の建物のうち一つを確保すればいい、と自分を慰める。そして増援のLMGを投入し忘れたことにも気づいたが、後の祭りだ。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、F8の建物は安全だ、と考えている。確かにソ連軍は統制状態分隊1、混乱状態分隊1に対し、ドイツ軍が統制状態分隊3に混乱状態分隊1だ。ソ連軍には指揮官がいない。

 O6の建物は均衡状態を保てると認識している。L6の建物は厳しいがFTがあるしF8の建物からDCを持ってこれれば有利になると考えている。

 

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、増援を分割せずにO6の建物に集中させるとコメントする。私もその意見に賛成だ。

 

 P.17のTIPS FROM THE TRENCHESに、Robert Medrow博士の分析が書いてある。一般敵に-1DRMは1FPシフトするのとほぼ同等だそうだ。これはわかりやすい。

 また、DRMがゼロまたはマイナスの場合は、射撃グループを分割し、DRMがプラスの場合、射撃グループを作った方がいい。

 

 
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■ドイツ軍第3ターン

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensの計画はL6とO6の建物にいるソ連軍を準備射撃し、少しペースを落として後衛部隊を前進させることだそうだ。O6の建物に関しては今は互角なので、N3の分隊を回復させることで優位に立てるだろう。KのFTと分隊はL5で戦闘に参加できるだろう。F8では9-1指揮官と分隊をF5の道路に警戒移動させる。9-1指揮官は突撃フェイズにF5に戻し混乱状態の4-4-7分隊を回復させる。

 

●回復フェイズ

 N3, F5, O7, M7, G7は回復に失敗した。

●準備射撃フェイズ

 O5=>O6の射撃で4-2-6分隊が混乱状態になった。L5=>M6の射撃で4-2-6分隊が混乱状態になった。

 

●移動フェイズ

 E8=>F7へ警戒移動。

 J3=>K4=>K5=>L5

 K5=>L5へ警戒移動

 J5=>K5へ警戒移動

 F5=>F6へ警戒移動

 G7=>F6へ臨機射撃したがドイツ軍は士気チェックに成功した。

 F8=>G9=>H9=>I9

 

●防御射撃フェイズ

 M7=>O5だが効果なしだ。

 

●前進射撃フェイズ

 F6-F7=>G7は効果なしだ。

 L5=>M6は4-2-6分隊が損耗し2-2-6半個分隊になった。

 

●潰走フェイズ

 G7=>H6, M6=>M8, O6=>O8

 

●突撃フェイズ

 F7=>F8, F6=>G7, I9=>J8, O5=>O6, L5=>M6, K5=>L5

 

●白兵戦フェイズ

 G7の白兵戦で、ソ連軍4-2-6分隊が除去された。

 

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyはかなり弱気になっている。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、F8の戦闘には満足している。"DC Squad moving toward L6"とコメントしているが、J8の誤記だと思う。L6の建物に9-2指揮官が率いるL7に18火力x2=36火力のスタックがいることを懸念している。

 このターンのソ連軍防御射撃はなぜか少なかった。相手が後から移動してきた時に備えて待機するため臨機射撃が少ないのはわかるが、防御射撃が少ないのは不思議だ。

 中立コメンテーターのPerry Cockeのコメントを読むと、やはりソ連軍は防御射撃するべきだった。またドイツ軍はJ8ではなくJ9に移動させるべきだった。J9は開豁地だがソ連軍LOS(原文ではドイツ軍LOSとあるが誤記だろう)の外だからだ。

 

■ソ連軍第3ターン

●回復フェイズ

 O8, M8DMマーカーを除去する。

 M7, N3回復

 

 M7は、手順210でM6にドイツ軍が突撃して隣接した時DM状態になり、DR5+4(DM)-1(指揮官)-1(建物)=7で回復できた。回復不能と思ったが意外に回復できるものだ。

 

●準備射撃フェイズ

 L7=>J8では、DR3だ。結果はK/3で、ドイツ軍5-4-8分隊は損耗して2-3-8半個分隊になり3MCでELR超過により2-3-7半個分隊になった。前のターンの中立コメンテーターのPerry Cockeのコメントにあった通り、J8のドイツ軍は無力化された。

 L7=>G7の射撃で、9-1指揮官と4-6-7分隊が釘付け状態になった。

 

●移動フェイズ

 O7=>P7、M7=>M8, L8=>K9

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、M7とO6の指揮官と分隊を後退させて次のチャンスを待つことにした。

 

●防御射撃フェイズ

 G7=>H6は効果なし

 L5=>K9はLOSが遮断されていて射撃不可

 O6=>M8で8-1指揮官、4-4-7分隊が混乱状態になり、2-2-6半個分隊が除去された。4-4-7分隊がLLTCに失敗し釘付け状態になった。

 M6=>O7は効果なし

 

ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、M列とO列の建物の間の移動を事実上不可能にしたことに満足している。

 

●前進射撃フェイズ

 K9=>J8の射撃でピンゾロだ。火力は2に落ちるが、NMCでドイツ軍2-3-7半個分隊は士気チェックに失敗し除去された。

 P7=>O6は効果なしだ。

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、J8の爆薬をGregに返したい、とジョークを飛ばす。

 

●潰走フェイズ

 H6=>H5に潰走したとき阻止を受けるが士気チェックに成功した。H5=>H4=>H3

 ここまで潰走させるのに驚いたが、ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyのコメントによると、次ターンに包囲されて潰走不能で除去される恐れがあったからだ。その考えは一理ある。

 M8=>M9, O7=>O8=>P8

 ドイツ軍はO6の建物を支配下に置いた。

 

●突撃フェイズ

 P7=>P8, K9=>J8

 

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、P7の5-2-7分隊を生き残らせるために後退させた。O6奪還まで時間がまだあると考えたから生き残ることを優先したのだ。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは分隊数、支援火器の数でL6の建物奪取に自信を持っている。J5の射撃位置を確保したいようだ。

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、ソ連軍がM7からの撤退は評価しているが、L8の4-4-7分隊はL6に移動させるべきだったし、5-2-7分隊はO6の建物から撤退するべきではなかったと言う。Cockeの移動がよかったか、Malyのとった戦術がよかったかは答えを出すのが難しいと思う。

 
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■ドイツ軍第4ターン

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、ソ連軍のL7スタックをどうするか考えている。N3のスタックを使うことをひらめいたようだ。

 

●回復フェイズ

 J8でソ連軍4-4-7分隊がDCを回収した。

 F5, M9は回復失敗した。H3, P8のDMマーカーを除去した。

 

●準備射撃フェイズ

 O6=>M9の射撃は効果なしだがDM状態になった。

 L5=>J8の射撃も効果なしだ

 G7=>L7の射撃はPTCで、5-2-7分隊と4-4-7分隊が釘付け状態になった。

 

●移動フェイズ

 N3=>M4=>L4=>L5=>L6へ移動した。

 「ソ連軍は臨機射撃しないのか?」と思った。ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、

 M6=>M7へMMGを持った5-4-8分隊が警戒移動した。

 9-2指揮官と火炎放射器(FT)を持った5-4-8分隊が警戒移動した。

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、L6を臨機射撃するとM7に多数の部隊が突入して不利になる、と考えてL6への臨機射撃を控えたようだ。私はドイツ軍はL6にもM7にも移動可能なので、L6を臨機射撃しなければM7へ、L6を臨機射撃しなければL6へ兵力を集めるだけで大きな違いはないと思う。だからL6に来たドイツ軍を臨機射撃するべきだったと思う。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensも動揺の考えだったようだ。

 

●防御射撃フェイズ

 P7=>O6, M8=>M7, J8=>L7は効果なしだ

 L7=>L6は、9-2指揮官が釘付け状態、8-0指揮官が混乱状態、5-4-8分隊と4-6-7分隊が混乱状態になった。

 ドイツ軍にとってこの損害は痛い。

 

●前進射撃フェイズ

 M7=>L7で、4-4-7分隊1個が混乱状態になった。

 

●潰走フェイズ

 L6=>M6

 L7にMMGを落としてL8=>M9

 

●突撃フェイズ

 L5の8-1指揮官=>M6

 L5の2個分隊=>L6

 M7=>L7

 1個分隊で2個分隊に白兵戦を挑むのか!?ずいぶん思い切った手だが、有効な手だ。

 

●白兵戦フェイズ

 L7の白兵戦は混乱状態になった。

 

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyのコメントはかなり悲観的だ。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensのコメントは、次のターンで9-2指揮官対決を考えているようだ。

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、ソ連軍がJ8で爆薬(DC)を得たのは将来役立つかもしれないが、このターンの反撃には役立っていない、と書いている。ドイツ軍がM9のソ連軍をDM状態にしたのはいいことだ、と書いている。また、ソ連軍はL6を臨機射撃すべきだった、とドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensが話しているが、中立コメンテーターのPerry Cockeは、防御射撃フェイズまで待って射撃したソ連軍プレイヤーのAndrew Malyの考えを支持している。

 

■ソ連軍第4ターン

●回復フェイズ

 H3, M9, M6で回復失敗

 P8の2-2-6半個分隊が回復

 

●移動フェイズ

 P7=>O8

 P8=>O8

 J8=>L8

 G7=>L8へ臨機射撃するが効果なしだ。

 

●防御射撃フェイズ

 O6=>M9は効果なしだがDM状態になった。

 L6=>L7でドイツ軍5-4-8分隊が混乱状態になった。

 えっ!?ドイツ軍が白兵戦で混戦状態のところを射撃したのか!?そしてドイツ軍5-4-8分隊が混乱状態になった!!この損害はドイツ軍としては痛い!!

 

●前進射撃フェイズ

 O8=>M6は効果なしでDM状態になった。

●潰走フェイズ

 M9=>N9

 L7の混乱状態5-4-8分隊は潰走しなくていいのかぁ。あらためてルールブックを読むと3.6に、「混戦状態ではない混乱状態のユニットは・・・・的ユニットと同じヘクスや隣接するヘクス内でRtPhを終えることができません。」とある。つまり混戦状態ならRtPhを終えることができるのだ。勉強になった。

●突撃フェイズ

 O8=>O7

 M8=>M7

 L8=>M8

 

●白兵戦フェイズ

 L7の白兵戦でドイツ軍5-4-8分隊が除去された。

 白兵戦表のDRMに「混乱ユニットへの攻撃」があったのがずっと不思議だったがようやく納得できた。

 
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 中立コメンテーターのPerry Cockeは、L7の混戦状態ヘクスへのドイツ軍の射撃を支持している。またDC(爆薬)を持った4-4-7分隊をどこに送るかについて、いくつかアイデアをあげているが、どれが最善とも書いていない。

 P.23のTIPS FROM THE TRENCHESに、混乱状態ユニットをDM状態のままにすることが価値ある行動で、射撃することの他、APhで隣接するのも有効な方法だと書いている。

 

■ドイツ軍第5ターン

●回復フェイズ

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、状況が少し改善した、とコメントしている。確かにO6の建物をドイツ軍支配下から奪還し、L6の建物は互角だからそう言っていいだろう。

ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、O6の建物の戦いは互角、L6の建物の戦いはM6の混乱状態分隊が回復すれば有利になる、と考えている。

 

 O7の故障したLMGは回復失敗した。

 L7のソ連軍MMGを5-2-7分隊が回収したがドイツ軍MMGの回収は失敗した。

 F5, O8, N9は回復失敗した。

 O8のソ連軍は回復の試みができないのではないか?指揮官がいないし今はドイツ軍プレイヤーターンなので自己回復もできないと思うのだが・・・

 M6は8-0指揮官、5-4-8分隊、4-6-7分隊全て回復した。

 これはドイツ軍にとって頼もしい!ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensも満足のコメントをしている。

 

●準備射撃フェイズ

 O6=>O7は効果なしだ。

 L6=>L7はK/4で、5-2-7分隊が損耗して2-2-7半個分隊になった。9-2指揮官が混乱状態になり8-1指揮官に格下げになった。さらに負傷チェックで除去された!!

 これで勝負あったか!!

 2-2-7半個分隊がELR超で2-2-6半個分隊になり混乱状態になりLLMCに失敗して除去された。

 5-2-7分隊がELR超で4-2-6分隊になり混乱状態になった。

 M6=>M7で3MCとなり4-4-7分隊がELR超で4-2-6分隊になり混乱状態になった。

 M6=>O6へ火炎放射したが火炎放射器が故障して除去された。

 火炎放射器を失ったのはドイツ軍としては痛いが、この状況なら満足だろう。

●移動フェイズ

 G7=>L4

 G7の9-1指揮官がH4に移動してH3にいる混乱状態4-2-6分隊をDM状態にしG5へ移動する。なるほど。こういう移動をするとDM状態にできるのか。これは勉強になった。

 

●防御射撃フェイズ

 O7=>O6は1MCで2-3-7半個分隊は士気チェックに成功したが5-4-8分隊は釘付け状態になった。

 

●潰走フェイズ

 L7=>M9

 M7=>N9

 ドイツ軍はL6の建物を支配下に置いた。

 

●突撃フェイズ

 G5=>F5

 8-1指揮官、4-6-7分隊が、M6=>N6

 これは驚きの手だ。

 O6=>O7

 これも驚きの手だ。2-3-7半個分隊で突撃するとは!!2-8=>1-4の戦闘比では白兵戦で負ける可能性が高い。混戦状態になればいいが、ならなかったら、次のターンにN6の部隊が準備射撃で殲滅される可能性が高い。私ならやらない手だ。

 

●白兵戦フェイズ

 O7の白兵戦で、ドイツ軍2-3-7半個分隊が除去された。

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは8-0指揮官の1戦闘力を加えていないが、これは余裕をぶっこいているのだろうか?

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensは、O7に白兵戦を仕掛けることで、混戦状態にしようとしていた。確率が低くてもトライしようとしたのだ。

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、L6=>M7に移動しなかったドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensの動きが疲労のせいだろう、と見た。確かにM7に移動していればソ連軍は追いつめられているのだからとどめを刺されただろう。だが、M8のDCを設置されるリスクもあるので、それを恐れたのかもしれない。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg SchmittgensはL6に残ることによりソ連軍の反撃に時間がかかる、と考えた、とコメントしている。

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、M6のドイツ軍部隊の回復が大きかったとコメントしている。ドイツ軍は火炎放射器を失ったが、この支援火器はもう必要ない。9-2指揮官をL6に隠すのはミスだとコメントしている。8-0指揮官をM7に移動させ盾とし9-2, 4-6-7, LMGを5-4-8とともにM6に配置するのがいい手だと書いている。O7で白兵戦を挑んだことには2つ目的があった。一つはO8の4-2-6分隊をDM状態にすること、もう一つは混戦状態にすることだった。一つ目は達成したが、二つ目の目的は達成できなかった。 そしてソ連軍にはまだ一縷の勝利のチャンスがある。


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■ソ連軍第5ターン

●回復フェイズ

 O7でLMGは修理に失敗した。

 O8で回復失敗した。

 N9で8-1指揮官と4-4-7分隊1個が回復した。

 H3, M9でDMマーカーが除去された。

 F5で回復失敗した。

 ソ連軍は自己回復の試みをしなかったのはなぜだろう?

 

●準備射撃フェイズ

 M8=>N6でドイツ軍8-1指揮官が混乱状態になった。4-6-7分隊が釘付け状態になった。

 N9=>N6はPTCだった。ここに、この結果はゲームの状況を変化させないため、この結果についてダイスを振らなかった、とメモがある。8-1指揮官が既に混乱状態で、4-6-7分隊が既に釘付け状態なのでダイスを振る必要は確かにない。

 O7=>N6で8-1指揮官がDR12を出して除去された。4-6-7分隊も混乱状態になった。

 だから開豁地のN6へ突撃するのはリスクが高いのだ。

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、最初のN6への攻撃後、O6を攻撃すべきだったという考えに対して、N6の大火力を完全になくしたかったのだ、と書いている。

 

●防御射撃フェイズ

 M6=>O7効果なし

 O6=>O7でソ連軍5-2-7分隊と2-2-6半個分隊が混乱状態になった。

 8-0指揮官の士気チェックをしていないが、なぜ?

 376手でここでソ連軍プレイヤーのAndrew Malyが投了した。


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 中立コメンテーターのPerry Cockeは、M8からN6を先に攻撃し、N9の分隊をP7やO7に移動させることができたらわからなかった、と書いている。

 ソ連軍プレイヤーのAndrew Malyは、第1ターンでF7=>F8, G7=>F7へと移動しなかったのが敗着だと考えている。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensはダイスの出目に関してはタイミングが重要だった、とコメントしている。

 中立コメンテーターのPerry Cockeは、ソ連軍が未熟兵にLMGを持たせたことを批判している。これは同意見だ。

 また、増援をF8の建物に送る、O6の建物に増援全軍を送るなどの選択肢を提言している。

 

■感想

 この記事は面白かった。こういうリプレイ記事をもっと読みたい。

 増援のLMGを忘れるような、初歩的なミスを、歴戦の猛者でもするのだ、と妙な安心をした。

 ドイツ軍プレイヤーのGreg Schmittgensの積極的かつ大胆な攻撃にはかなり驚いた。しかし、それぞれの手の背後にある考え方を読むと、それはそれで一理ある、と納得できる。

 

このシナリオは何度もプレイして研究したくなる面白いシナリオだ。