Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

『歴史群像』No.179(ワン・パブリッシング)(2023/06)を読んでみた(その1)



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もくじはこちら


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まだ少ししか読んでいないが、読んだ時点でブログにあげていこうと思う。

 

p.8 装甲兵車 文・監修=古峰文三 作図=胃袋豊彦

ドイツ軍、アメリカ軍のハーフトラックは有名だし、プラモデルにもなっているので知っていたが、そういえば日本は見たことがなかった。

この記事を読んで、試製で終わったことを初めて知った。

 

昭和16年(1941年)9月に全装軌式車両の試作命令

昭和17年(1942年)1月に半装軌式車両の試作命令

昭和18年半ばに試作車完成

結局519両量産されたとのことだ。

 

本文にも記載があるが、1939年9月にドイツ軍によるポーランド電撃戦が始まりドイツ軍のハーフトラックについて知っていたはずで、支那事変であの広い大陸で戦っていたのだから、この日程感はいかにも遅すぎる。

 

予算がない、車両の試作実験を行う機関がない、などの問題があったらしいが、当時の日本は、戦争やるために臨機応変に組織を変えることができない国だったのだなぁ~、と思う。

 

p.18 A20 ハヴォッック 文=白石光 写真彩色=山下敦史

一式陸攻より一回り小さい機体の双発攻撃機

各国に輸出され、各国の実績を見てアメリカで制式採用された機体。

堅牢で整備が容易でエンジンも機体も信頼性が高い。

「凡作の傑作機」と言われている。

 

p.97 WWI 黎明期の「陸戦の王者」たち 文・彩色写真監修=白石光 写真彩色=山下敦史

 

第一次世界大戦の英仏独の戦車達の解説と彩色カラー写真。

イギリスのマークI戦車として制式採用されたのはビッグ・ウィリー。通称「マザー(おふくろさん)」。

塹壕戦対策として、スィントン陸軍少佐がH.GウェルズのSF小説を元に、戦車のアイディアを出したが、当時の陸軍は無視。彼の上司モーリス・ヘンキー大佐が年度末報告書に、そのアイディアを盛り込んだが、陸軍上層部は無視。時の海軍大臣チャーチルがそれを拾った。陸軍は「陸上軍艦」を葬り去ろうとしたが、海軍が開発し完成させると、面子がつぶされた陸軍は、その所管を手にした。

 

フランスは、エティエンヌ砲兵大佐のアイディアをジョフル中将のお墨付きを得て開発されたのがシュナイダーCA1だ。これを面白く思わない自動車運用管理局所属のリメイローが設計したのが、サンシャモンだ。

戦争という極限の状況だから、強力しあえばいいのに、いつの時代、どこの国、どの組織でも、主導権争いがあるものだ。

 

ドイツのA7V、そして、ルノーFT-17も紹介されている。