Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第32号(1986/7/1)


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TACTICS第32号(1986/7/1)を読んでみた。

特集は「板(ボード)があるからF・B・G(ファンタジー・ボード・ゲーム」

付録ゲームはSPI『ローマ帝国の滅亡』(The Fall of Rome)。

 

もくじは次のとおり。


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p.8 HJ『フリートバトルズ』(FLEET BATTLES)

HJ『IJN』の改良版。雷撃戦ルールの改正があったとのこと。ユニットでは「八八八艦隊」が勢揃いしている。また古鷹級や最上級や北上と大井が改装前後が別ユニットとなっている。サマール沖海戦に参加した米軍空母が含まれるなど凄い!

 

p.10 PWG『アーヘン』(AACHEN)

私はもうこの頃はウォーゲームから離れていて知らなかったが、作戦/戦術級ゲームというのがこの頃からあったことがわかる。

 

p.19 戦慄!!ファンタジー・ボード・ゲームはシミュレーション・ゲームの終末を予言するか? 黒木茂

摩訶太太象棋の初期配置と駒が載っているが、これは凄い。どんな駒の動かし方をするのか、記録が残っていないが、種類といい、駒数といい、凄い。

 

p.26 CITY FIGHTは永遠に不滅です 渡辺卓

SPI社の『CITY FIGHT』は何度かプレイしたことがある。ブラインド・サーチで市街戦をやるゲームだ。これこそコンピューターゲーム向けだと思っていたが、実際にコンピューターゲーム版があったようだ。何本くらい売れたのだろうか?

 

p.28 ローマ帝国の滅亡 島田智史

地図と文章がきちんと対応しており、とてもよくまとまっていてわかりやすい。

後ろにある映画の紹介もいい。

 

p.35 War in the East スモレンスク会戦・1 山下竜二

いよいよバルバロッサ作戦の山場、スモレンスク会戦に入る。

2回に分けて掲載されるようで楽しみだ。

 

p.48 ルルイエ アドバタイザー 弓下弦

クトゥルフの呼び声』の舞台となった1920年代の世界がどうだったかを説明した記事。KKK団が復活したり、禁酒法が施行されたりした。

 

p.61 VG『PACIFIC WAR』

ビクトリーゲームズ社の『PACIFIC WAR』が登場したようだ。$45 !!

この頃の円ドル相場を調べてみると、167円から158円くらい。7110円から7515円。

GMT社から『Pacific War: The Struggle Against Japan, 1941-1945』が発売されているが、$125 !! 昔は安かったのだなぁ・・・。

ちなみに、クロノノーツさんでは15500円とある。(2022/03/03現在)

 

p.78 Squad Leader Clinic ビル・ナイチンゲール 訳/小山純一 ジェネラル誌19巻3号

『タクテクス』誌第27号の問題5の回答・討論編。

この問題は、「迷うことないだろう。いやもしかしたら何か深い考えがあるのか?」と思ったら、問題の図に誤りがあったとのこと。正しい図なら、確かにどうするか迷うが、元々の図だと迷うところないだろう。

山崎雅弘氏が投稿している。納得の回答だ。

 

p.80 Europa Junction イタリアの進撃 イタリア軍エジプト侵攻 David A. Schell 今野千尋訳 グレナディア誌第23号より

GDW社のEuropaシリーズ『Western Desert the Near East』の追加シナリオ。イタリア軍がエジプト侵攻した時のシナリオだ。史実では23万人でイタリア軍が攻め込み、わずか36000人の英軍にコテンパンにやられた。ゲームだとどうなるのだろう?興味がある。

 

p.87 砂漠の狐は叫びつぶやく・・・ ”北アフリカ中東戦域"リプレイ 谷川潔&山下竜二

HJ社がライセンス生産した『北アフリカ中東戦域』GDW(Western Desert the Near East)のリプレイ。図が大きくてヘクス座標もよく読めるし、必要な所はスタック中のユニット内容も見ることができて、いいリプレイ記事だ。どのくらいの時間がかかったのか、わからないが、とても面白い。