Haruichiban0707のウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開したウォーゲーマーのノート。

シミュレーションゲームマガジン タクテクス TACTICS 第34号(1986/9/1)


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TACTICS第34号(1986/9/1)を読んでみた。

特集は「天翔ける駒たちⅡ」空戦ゲーム特集。

付録ゲームはSPI『マレンゴの戦い』(Marengo)。SPI社のNapoleon At Warシリーズルールで1800年6月14日の北部イタリアPiedmontで行われたフランス軍オーストリア軍の戦い。

 

もくじは次のとおり。


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p.4

アバロンヒルから『フライト・リーダー』(Flight Leader)が出た。

p.8 アド・テクノスから『幻の八八艦隊』や『北海道共和国』が出た。どちらも知らないゲームだが、今の私はプレイしてみたい!

後者は、p.42にリプレイ記事があり、読むととても面白そうなゲームだと思った。

p.13

ツクダ・ホビーからは『ジェット・ファイター』が出た。ツクダ・ホビーのゲームだから精密さが追求されているのかと思ったら「簡単に楽しめる」ゲームだそうだ。

p.17 "How to" of Air Combat "空戦マッハの戦い"の空戦戦術 丸山卓久

図がわかりやすい。こういう記事が『空戦マッハの戦い』(Air War)発売直後にどっと出ていたら、このゲームが押し入れ行きしなかっただろう。

図5のラグ・パースートや図6のバレル・ロールを知ってたら・・・。

 

p.24 鷹から猫への長いみちのり "F-16"による"空戦マッハの戦い"入門 有坂純

エポック『シミュレーション入門2』の中にある『F-16 Fighting Falcon』と『空戦マッハの戦い』(Air War)の比較記事。両者がルールに何を採り入れ、何を省略したかよくわかる。

p.28 零戦戦術教則本 "エアフォース"零戦パイロットの空戦テクニック マイケル・アンカー 山下貴央訳

この記事が具体的にゲーム盤上で再現できるので、この号で一番面白かった。

 

ヘクスF7で3の方向向いた機体がヘクスH8で5の方向向いた機体より優勢という本ゲームのルールに疑問を呈し、代替ルールを提案している。盤上に並べてみると確かにこの状況では一瞬射撃してもその次の瞬間には視界から消えてしまうだろう。
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p.31 表3-A

F4Fワイルドキャットが零戦の3ヘクス後方にいるとする。

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零戦はその優れた旋回性能で右旋回できるが、ワイルドキャットは旋回しきれず射撃機会を逃してしまう。

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p.31 表3-B

F4Fワイルドキャットが2ヘクス後方の場合、零戦が同じ機動をしたとする。
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今度はF4Fワイルドキャットに射撃機会が来る。しかし、記事によると、零戦は「まったく緊急事態ではない。」。なぜなら零戦は「最大標準速度に加速して、容易にワイルドキャットを引き離すか上昇してしまうことができる。」からだ。

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表3-C

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このF4Fワイルドキャットの機動は他の移動方法があると思うが、零戦の優れた旋回能力のおかげで背後につかれても零戦は簡単にかわせる、という例だろう。

 

p.32

表4-A

零戦だと旋回性能が優れているから役に立った戦術が旋回性能の劣るF4Fワイルドキャットだと役に立たない例。

零戦にとって理想的な戦いだ。
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表4-B

F4Fワイルドキャットが零戦を引き離す戦術の例f:id:Haruichiban0707:20220320181013j:image



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横滑りや降下して速度を上げて零戦の射程外に逃れた。零戦の20mm機銃の射程が4ヘクスだからこの例だと2回は射撃機会がある。もっと一気に加速して逃げられると思う。

 

表4-C. 木の葉落とし


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本記事ではF4Fワイルドキャットは失速してスピンしてしまう。実際には失速速度まで落としてしまうのはいかがなものかと思うが、戦術の解説としてはよくわかる。

p.34 空中戦ゲームの魅力(上) 丸山卓久

当時日本で入手できた下記の空戦ゲーム比較。

3W/HJ『ブルーマックス』(Bluemax)、AH/HJ『エアフォース』(Air Force)、SPI/HJ『空戦マッハの戦い』(Air War)、TH『撃墜王』、EPC『シミュレーション入門2』(F-16 Fighting Falcon)、SPI『Foxbat & Phantom』、TH『ジェット・ファイター』

それぞれの特徴がよくわかる。

 

p.38 岡田厚利氏大いに語る

ツクダホビーの岡田厚利氏によるSFウォーゲーム・デザインについての記事。

SFアニメをデザインする上での悩みを語っている。兵器のスペックを考えると遠距離の戦いの方が優位になるのだが、アニメのストーリーでは格闘戦になる。スペック通りだと格闘戦にならず、ゲーマーから苦情が来るので格闘戦を入れざるを得ない、というデザイナーの悩みがあるそうだ。

 

p.86 ”マレンゴの戦い"が一目で分かる目で見るウォーゲーム入門 付録ゲーム"マレンゴの戦い"ルールの解説

このルール解説は作戦級ゲームの基本がわかりやすく説明されている。他の作戦級ゲームにも応用が効くので別途ユニットを盤上で並べてみたい。

 

p.91 これがオリジンズ'86のすべてだ!!

ロス・アンジェルスで行われたゲーマーの祭典オリジンズ'86のレポートだ。

盛り上がっていたようだ。