Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

日本軍大勝利!! K2P『激突南太平洋』バトル・レポート(AAR)


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国際通信社のComand:Tactical Combat Series #03『激突南太平洋』で南太平洋海戦を[12.0]上級選択ルールを含めてソロプレイしてみた。

 

■コマンド:タクティカルコンバットシリーズ#03『激突南太平洋』

 

このゲームはK2P『日本機動部隊』とほぼ同じルールだ。

果たして史実と比べてどうなるか?

【0】初期配置


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【1】第1ターン(1942/10/26 0000)

夜間だが両軍の距離が縮まる。

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【2】第2ターン(1942/10/26 0300)


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【3】第3ターン(1942/10/26 0600)

夜明けだ。

両軍の索敵機からの報告が入ってくる。

日本軍の索敵機からの連絡は次の通りだった。

 ヘクス3124からは連絡がない。

 ヘクス3030からは「敵影見ズ」ダミーマーカーが除去された。

 ヘクス2530からは連絡がない。

 ヘクス2430「敵空母機動部隊発見!!」の報告電だ。

 本当に機動部隊かもしれないが空母のいない艦隊を誤認している可能性もある。

 

アメリカ軍の索敵機からの連絡は次の通りだった。

 ヘクス2829連絡なし

 ヘクス2527連絡なし

 ヘクス3227連絡なし

 ヘクス3027「敵機動部隊発見!!」の連絡だ!!

エンタープライズ」「ホーネット」の艦橋がどよめいた!
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なお、索敵については、ダミーマーカー12個に対して番号をつけ、12面体ダイスを振って出た目と同じダミーマーカーについて索敵チットを引いた。

 

敵艦隊発見の報告があったところには索敵チットを上に載せている。


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【4】第4ターン(1942/10/26 0730)

日本軍が積極的に前に出て3個のアメリカ軍ダミーマーカーを除去した。

両軍とも艦載機を全力発進させた。


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1)ヘクス2627 空母「翔鶴」上空の戦い

上空には零戦隊3ユニット(27機)

攻撃隊はF4F2ユニット(18機)とSBD1ユニット(9機)とTBF1ユニット(9機)だ。


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F4Fと零戦の戦いその1はF4Fが全滅し零戦は半分が撃墜された。

F4Fと零戦の戦いその2はF4Fが半減した。

SBDと零戦の戦いはSBDが全滅した。

 

残ったTBFが「翔鶴」に雷撃だ!

対空砲火は11、ダイスは6

結果は2/2だ。左の2は攻撃時のダイス修正+2、右の2は撃墜される航空機だ。2だからTBFが全滅した。

 

 

2)ヘクス2529 空母「エンタープライズ」上空の戦い

上空にはF4F4ユニット(36機)が待機していた!!

だが日本軍も零戦隊4ユニット(36機)、九九艦爆2ユニット(18機)、九七艦攻3ユニット(27機)だ。


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F4F対零戦の戦いその1は両軍戦果なしだ。

F4F対零戦の戦いその2は両軍とも戦力が半減した。

F4F対零戦の戦いその3はF4Fの戦力が半減した。

F4F対零戦の戦いその4は両軍とも戦力が半減した。

 

連合軍の対空火力は総計24だ。これではとてもではないが撃沈するのは難しそうだ。


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まずは九九艦爆隊2ユニット(18機)が防空軽巡「ジュノー」に襲いかかる。対空砲火は6火力のダイスは3で2/0

対艦攻撃力10でダイス3+2=5

損害は11だ!

防空軽巡「ジュノー」轟沈!!


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九七艦攻3ユニット(27機)が空母「エンタープライズ」を攻撃する。

対空砲火は18。ダイスは6で結果は3/3だ。

九七艦攻の攻撃力は9

ダイスは3+3=6

結果は8だ!

中破だ!!

発艦不能!修理可能だ。


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アメリカ軍による索敵が次の通りだ。

 ヘクス2227連絡なし

 ヘクス2527「敵影見ズ」

 ヘクス2928連絡なし

 ヘクス3329「敵影見ズ」

日本軍による索敵は次の通りだ。

 ヘクス3030「敵艦隊発見」

 日本軍司令部がどよめいた!「艦種知ラセ!」と打電する。

 ヘクス293「敵影見ズ」

 ヘクス2631連絡なし

 ヘクス2831「敵影見ズ」


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【5】第5ターン(1942/10/26 0900)


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日本軍は空母「エンタープライズ」に第二波を送る。

ヘクス2530「エンタープライズ」上空の戦い

今回は零戦1ユニット(9機)、九九艦爆2ユニット(18機)、九七艦攻1ユニット(9機)だ。

エンタープライズ」上空には直援機がいない。


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対空砲火は16だ。ダイスは5で結果は3/3だ。

日本軍の九九艦爆1.5ユニット(13機)が海に落ちていく。


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日本軍の攻撃力は9だ。

ダイスは5+3=8

損害は6だ!!

エンタープライズ」が沈没した!!

日本軍司令部に歓声があがった!!
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アメリカ軍は残った空母が「ホーネット」一隻だ。

F4F2.5ユニット(23機)

SBD3ユニット(27機)

TBF1ユニット(9機)

合計6.5ユニット(59機)だ。

 

日本軍は空母3隻「翔鶴」「瑞鶴」「瑞鳳」が残っている。

零戦6.5ユニット(59機)

九九艦爆4.5ユニット(41機)

九七艦攻3.5ユニット(32機)

合計14.5ユニット(132機)だ。

 

日本軍が2倍以上の航空機を持ち優勢だ。

 

日本軍の索敵だ。

 ヘクス2630に「敵機動部隊発見!!」の報告電だ。

 司令部に迷いが生じた。ヘクス2929とヘクス2630のどちらが本物の機動部隊だろうか?それとも両方本物の機動部隊か?

 ヘクス3030に「敵影見ズ」

 ヘクス2629に「敵影見ズ」

 ヘクス3029に「敵影見ズ」

アメリカ軍のダミーマーカーがほぼなくなり、3個だけだ。

 

アメリカ軍の索敵だ。

 ヘクス3027連絡なし

 ヘクス2727連絡なし

 ヘクス2927「敵影見ズ」

 ヘクス2627「敵空母機動部隊発見!!」

 

【6】第6ターン(1942/10/26 1030)


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日本軍もアメリカ軍もともに攻撃隊を発艦させる。

日本軍はヘクス2830(1-3)とヘクス2730(4-6のどちらを攻撃するかはダイスで決めることにする。

アメリカ軍もヘクス2628(1-3)かヘクス2828(4-6)のどちらを攻撃するかはダイスで決めることにする。

 

1)ヘクス2828「翔鶴」上空の戦い

アメリカ軍のダイスは5だったのでヘクス2828、空母「翔鶴」上空の戦いだ。

実はこのときヘクス2828「瑞鳳」上空には零戦隊は上がっていなかったのでそっちを攻撃していたらアメリカ軍は「瑞鳳」を沈めたかもしれない。

 

「翔鶴」上空には零戦3ユニット(27機)が待機していた。

アメリカ軍はF4F1ユニット(9機)、SBD1ユニット(9機)、TBF1ユニット(9機)だ。


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F4F対零戦はF4Fが半減した。

SBD対零戦はSBDが全滅した。

TBF対零戦はTBFが半減した。


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TBFが「翔鶴」に襲いかかる。

対空砲火11だ。

ダイスは1で結果は5/0だ。
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TBFの対艦攻撃力は2だ。ダイスは2+5=7

結果は全ての魚雷を「翔鶴」は軽くかわした。

 

2)ヘクス2730の戦い

日本軍のダイスは4だったので、ヘクス2730上空に殺到した。

しかしそこには何もなかった。ダミーマーカーだったのだ!!

空しく爆弾や魚雷を捨てて帰投する攻撃隊だった。

 

ヘクス2830で「敵空母機動部隊発見!!」とようやく艦種が日本軍司令部に伝わってきた。

 

アメリカ軍の索敵は次の通りだった。

 ヘクス3128「敵影見ズ」

 ヘクス2928「敵空母機動部隊発見!!」

 ヘクス2428「敵艦隊発見!!」

 ヘクス2727「敵影見ズ」


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【7】第7ターン(1942/10/26 1200)


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日本軍はヘクス2930に攻撃隊を発進させた。

アメリカ軍はヘクス2627(1-2)、ヘクス2827「翔鶴」(3-4)、ヘクス2927(5-6)のいずれかに攻撃隊を向けるが、どこに向けるかはダイスで決める。。ヘクス2527にも日本軍がいるのはわかっているが空母を含まないので攻撃隊の対象外とする。

 

1)ヘクス2930「ホーネット」上空の戦い

零戦1ユニット(9機)、九九艦爆1.5ユニット(14機)、九七艦攻2ユニット(18機)が「ホーネット」上空に到着した。

迎え撃つF4Fは1ユニット(9機)だ。


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空戦でF4Fが全滅し零戦が半減した。

 


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続いて雷爆撃に移るが対空砲火は22だ。

九九艦爆が防空軽巡サンファン」を爆撃する。

対空火力は6 ダイスは1 結果は1/0

対艦攻撃力8でダイスは3+1=4

損害は10だ。

サンファン」沈没!!


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続いて九七艦攻が防空軽巡「サンディエゴ」を雷撃する。

対空砲火は6 ダイスは4 結果は2/0

対艦攻撃力12 ダイスは5+2=7

損害は10だ。

「サンディエゴ」も沈没した。


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2)ヘクス2627「瑞鳳」上空の戦い

アメリカ軍のダイスは2だったのでヘクス2627「瑞鳳」上空だ。

「瑞鳳」上空には零戦0.5ユニット(5機)が直援していた。

アメリカ軍はF4F0.5ユニット(5機)、SBD2ユニット(18機)だ。

 


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空戦でF4Fが全滅した。


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SBD2ユニット(18機)が「瑞鳳」に襲いかかる。

対空砲火はわずか5だ。

ダイスは1で3/0だ。

 

SBDの対艦攻撃力は8でダイスは4+2=6

損害は8で空母「瑞鳳」沈没だ!!
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アメリカ軍の索敵だ。

 ヘクス3028「敵影見ズ」

 ヘクス3128連絡なし

 ヘクス2727「敵影見ズ」


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アメリカ軍は残った空母が「ホーネット」一隻だ。

F4F0.5ユニット(5機)

SBD2ユニット(18機)

TBF0.5ユニット(5機)

合計3ユニット(28機)だ。

 

日本軍は空母2隻「翔鶴」「瑞鶴」が残っている。

零戦6ユニット(54機)

九九艦爆3.5ユニット(32機)

九七艦攻3.5ユニット(32機)

合計13ユニット(118機)だ。

 

 

【8】第8ターン(1942/10/26 1330)

アメリカ軍は戦艦「サウスダコタ」を含む艦隊を前進させて水上戦を挑む気だ。

日本軍は当然それを避ける。


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日本軍はヘクス2931の「ホーネット」目指して攻撃隊を発艦させた。

アメリカ軍は攻撃隊の準備のため飛行甲板上で大忙しだ。

 

日本軍の零戦隊とF4Fが空中戦だ。

アメリカ軍F4Fが全滅した。
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続いて雷爆撃だ。

上空から九九艦爆が急降下爆撃する。

対空砲火は10

ダイスは1 4/0だ。

対艦攻撃力は10 ダイスは5+4=9 損害は6だ。

「ホーネット」が中破だ!!

飛行甲板上にあったSBD2ユニット(18機)とTBF0.5ユニット(5機)が損傷した!!

これでアメリカ軍の使用できる航空機が全滅した!!

 

低空から九七艦攻が雷撃する。

対空砲火は8

ダイスは3 結果は3/0だ。

対艦攻撃力は9 ダイスは4+3=7

損害は7だ!

「ホーネット」沈没だ!!


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アメリカ軍は残った空母が0隻になった。

航空機も0になった。

 

日本軍は空母2隻「翔鶴」「瑞鶴」が残っている。

零戦6ユニット(54機)

九九艦爆3.5ユニット(32機)

九七艦攻3.5ユニット(32機)

合計13ユニット(118機)だ。

 

 

【9】第9ターン(1942/10/26 1500)

アメリカ軍は全空母を失ったので退却するか戦艦で水上戦を挑むかだが、上級司令部から撤退命令が出た。水上戦を挑んでも日本軍に対して隻数で劣っているのと、残った戦艦「サウスダコタ」の温存するためだ。

 

日本軍は最後の攻撃隊を発艦させた。

まずは九九艦爆の急降下爆撃だ。

目標は戦艦「サウスダコタ」だ。

対空砲火は12だ。結果は4/1だ。九九艦爆0.5ユニット(4機)が水面にたたき落とされた。

対艦攻撃力は5でダイスは4+4=8 損害2

サウスダコタ」は九九艦爆の爆弾を屁とも思わないで跳ね返した。

 

つづいて九七艦攻の雷撃だ。

対空砲火は12だ。ダイスは4で結果は3/2だ。

九七艦攻1ユニット(9機)が海上に激突した。

対艦攻撃力6でダイスは3+3=6

損害6で「サウスダコタ」に損害を与えられなかった。

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これで夕暮れになったので対艦攻撃終了だ。

水上戦発生の可能性もないのでここでゲーム終了とする。

 

【10】勝敗の確認

アメリカ軍の損害は次の通りだ。

 空母 沈没2 20VP

  「エンタープライズ」「ホーネット」

 防空軽巡 沈没3

  「ジュノー」「サンファン」「サンディエゴ」

 航空機

  F4F 8ユニット(72機)

  SBD 8ユニット(72機)

  TBF 4ユニット(36機)

  合計 20ユニット(180機)

 

日本軍の損害は次の通りだ。

 空母 沈没1 5VP

 航空機

  零戦 2ユニット(18機)

  九九艦爆 3ユニット(27機)

  九七艦攻 2.5ユニット(22機)

  合計 7.5ユニット(67機)

 

日本軍の方がVPが多いので、日本軍の勝利だ。

 

【11】感想

K2P『日本機動部隊』のボーナス・シナリオ1「南太平洋海戦」はソロモン諸島を巡る戦いのキャンペーンシナリオだ。

K2P『激突南太平洋』は南太平洋海戦だけを扱っているので、今回こちらをプレイしてみた。

 

今回のプレイでは日本軍が、「瑞鳳」を失ったが、「エンタープライズ」「ホーネット」の2隻撃沈という史実以上の大戦果をあげた。

原因はアメリカ軍の索敵がうまくいかなかったことに対して日本軍の索敵はかなりうまくいったことだった。

また零戦隊の活躍も大きかった。

 

だが索敵の結果次第では戦況が全く変わっていた可能性もある。

 

これが空母戦の恐ろしいところだ。

 

この頃までは日米互角の戦いだったことを実感できた。

また、こんな勢いで航空機を失ったら、搭乗員養成が間に合わなかったことも実感できた。

 

南太平洋海戦を手軽にプレイするにはこのゲームは最適だと思う。

 

[追記]ところで、ルールブックp.11に索敵チットが「52枚」とあるがこれは「54枚」の誤植だろう。