Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ビスマルク海海戦「ダンピール海峡の悲劇」マップとシナリオを作ってみた


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1982年にエポック社から発売された『日本機動部隊』は、大好きなゲームの一つだった。2019年にJapan War Game Classicsの一つとして発売された。

そのルールをベースにして、ビスマルク海海戦シナリオを作ってみた。

前回は、マップは空母vs空母のものを使ったが、今回は、マップも自作してみた。

絵心ないので、とても汚くて、人様に見せられる代物でないのは、あらかじめお詫びいたします。

最初からVASSAL用に自作すれば、きっと綺麗なのが作れるだろうが、スピード重視で手書きで1時間で作った。

「クオリティーが低いからこんな物作るんじゃない!」と思う人はここから先読まないでください。

「クオリティー上げるのにはこうするといいよ!」というアドバイスは大歓迎です。

 

ガダルカナル島から撤退した日本軍が東部ニューギニアのラエに第51師団と第18軍司令部を輸送しようとした。それに対して連合軍が航空機によって阻止しようとした戦いで、反跳爆撃によって、日本軍輸送船団を全滅させた戦いが、ビスマルク海海戦だ。そのシナリオを作ってみた。

 

【1】背景

 ガダルカナル島を巡る激戦は1943年2月に日本軍が撤退して終了した。

 その後、戦場は中部ソロモン、ニューギニア東部になった。

 日本軍はニューギニアの兵力強化のためラバウルからラエに第51師団と第18軍司令部を、輸送することにした。「八十一号作戦」である。

 輸送船8隻を駆逐艦8隻で護衛する。

 上空は、海軍からは第253空、第204空、瑞鳳派遣隊、陸軍からは飛行第1戦隊と飛行第11戦隊が、守った。

 連合軍はそれを阻止するために波状攻撃をかけた。

 B17は高空から水平爆撃をして、B25は反跳爆撃を実施し、日本軍輸送船団と護衛駆逐艦を壊滅させた。

 世に言う「ダンピール海峡の悲劇」である。

 

【2】シナリオ

1.使用する盤とユニット

 盤:

  自作マップ

ビスマルク海海戦シナリオマップ

 ユニット

  日本軍

   輸送船(AK)4ユニット

    神愛丸、帝洋丸、愛洋丸、建武

    旭盛丸、大井川丸、太明丸、野島

   護衛駆逐艦(DD)4ユニット

    第8駆逐隊 朝潮、荒潮

    第9駆逐隊 朝雲

    第11駆逐隊 白雪

    第16駆逐隊 雪風時津風

    第19駆逐隊 敷波、浦波

   零戦10ユニット

 

  連合軍

   B17 4ユニット

    対艦攻撃力は表2裏1とする。空戦能力は表6裏3とする。

   B25 5ユニット(不足分はB26を使用)

    B25の対艦攻撃力は表が3裏が2とする。空戦能力は表2裏1とする。

   A20 4ユニット(ユニットがないのでTBDを使用)

    A20の対艦攻撃力は表が3裏が2とする。空戦能力は表2裏1とする。

   ボーファイター 2ユニット(ユニットがないのでSBDを使用)

    ボーファイターの空戦能力は表が2裏が1、対艦攻撃力は表が3、裏が2とする。

   P38, P40 18ユニット(P39, P40を使用し不足分はF4Fを使用)

    P38, P40はP40の空戦能力は表が3裏が2とする。対艦攻撃力は表0裏0とする。

 

2.セットアップ

 日本軍艦艇は、艦隊編成表のNo.7以降に任意にセットアップする。

 米軍からの発見確率を下げるために艦隊1個にしてもいいし、複数艦隊に分割してもいい。また1艦隊に何隻を配置しても構わない。1隻1艦隊で8個艦隊にしてもいいし、8隻1艦隊で1個艦隊にしてもいい。

 ダミーマーカーと艦隊マーカーの合計を12個にして、ラバウル(0704)に配置する。日本軍は夜間ターンにダミーマーカーと艦隊マーカーの合計を12個まで増やすことができる。

 

 日本軍航空機は航空機配置表No.1と No.2に配置する。

 

 連合軍は、航空機配置表のNo.1(ポートモレスビー)、No.2(ラビ)、No.3(ブナ)に配置する。

 

 進行表のターン表示1のマスにターンマーカーを置く。

 索敵チットを準備する。

 

3.ゲームの手順

 1. 『日本機動部隊 ルールブックVer1.0.1』シナリオ4空母vs空母を参照して、次の手順を実施する。

  1.移動フェイズ

  2.爆撃フェイズ

  3.索敵フェイズ

 

4.特別ルール

 1.日本軍も連合軍も「発艦準備」ボックスには合計4ユニットしか配置できない。

 2.連合軍は索敵フェイズに3ヘクスずつ索敵できる。

 3.航空機の攻撃ルールはこのシナリオでは、以下のように変更する。

  日本軍航空機が攻撃ボックスに移動させたとき、どのヘクスの上空に移動したかメモする。

  連合軍航空機が攻撃ボックスに移動させたとき、発見済の日本軍艦隊のどのヘクスに移動させたかをメモする。

  日米両軍とも、目標ヘクスまでの距離が10ヘクスまで攻撃できる。

  a)目標ヘクスまでの距離が6ヘクスから10ヘクスの時

   目標ヘクスまでの距離が6ヘクス以上の時は、両軍とも航空機配置表の発艦準備=>上空=>攻撃=>着艦<=>発艦準備を使用する。

   上空ボックスにいるときは、飛行場を離陸して艦隊上空まで飛んでいる時を表す。基地上空にいるわけではないので何もできない。上空ボックスから発艦準備ボックスに直接戻ることはできない。

   攻撃ボックスにあるときは、メモした敵艦隊上空にいるときだ。

 

  b)目標ヘクスまでの距離が5ヘクス以内の時

   目標ヘクスまでの距離が5ヘクス以内の時は、通常ルール通り、発艦準備<=>上空=>着艦、または発艦準備=>攻撃=>着艦<=>発艦準備を使用する。

 

 4.輸送船は昼間は奇数ターンに1ヘクス、夜間は毎ターン1ヘクス移動できる。

 5.駆逐艦は昼間は1ヘクス、夜は2ヘクス移動できる。輸送船に合わせて移動しても移動しなくても可。

 6.米軍は第2ターン、第9ターン、第14ターンも索敵可能。

 7.B17は高高度から爆撃を行うので、対空砲火の影響を受けない。零戦も迎撃できない。

 

5.ゲームの終了と勝利条件

 このゲームは第1ターン(1943年3月2日0000)に始まり、第21ターン(1943年3月3日1800)に終了する。

 日本軍はラエ(0111)に輸送船2ユニット以上、到達させると勝利。

 それ以外は連合軍の勝利。