Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

原作:小林たけし 作画:松田大秀『雷撃一代』学習研究社(2001/09/28)


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雷撃一代 (歴史群像コミックス) | 小林 たけし, 松田 大秀 |本 | 通販 | Amazon

 

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ミッドウェー海戦に参加し隔離されていた松方正義少尉が主人公だ。

松方は雷撃の腕は凄いが反抗的な男で、隔離部屋がイヤで女のもとに逃亡していた。

ヤ○ザで背中に入れ墨も入れている男だ。

 

第1話では南太平洋海戦に参加するが魚雷の故障で雷撃に失敗し、再出撃し反跳爆撃に成功する。

 

第2話では試作機の天山艦上攻撃機で出撃し戦艦に魚雷を発射するが深度調整のミスにより戦艦の腹の下を通って港湾施設を破壊した。

 

第3話では松方は艦上偵察機の彩雲に乗る。ヤ○ザ時代に松方が殺した男の息子を後席に載せ、バズーカを改良した砲を機上から空母の艦橋に向けて撃ちスプルアンス提督暗殺を狙う。

VT信管による対空射撃だが、海面上高度15m以下では海面からの反射電波でVT信管が誤作動して松方機に当たらない。

米軍の激しい対空射撃をかいくぐった松方機は艦橋にバズーカを撃ち込むことに成功したがスプルアンス提督は無事だった。

 

第4話ではフィリピンで艦上攻撃機流星に乗った松方が米軍空母相手に正攻法の雷撃する。松方の部隊は見事4本の魚雷を米空母に命中させ、松方機も対空砲火によって墜落する・・・。

 

第5話では少佐になった松方が内地からシンガポールへ彩雲に乗ってやってきた。松方に秘密任務を命令してきた金子少将と彼が秘密のうちにためていた金塊を日本に運ぶ仕事のためだ。

内地に帰った金子は金塊のことを知っている松方を殺すために沖縄に出撃させる。撃墜された松方は奄美大島の秘密基地に救助された。敗戦を迎えた時、金子少将のもとに松方は現れ、金子を流星に乗せて米軍基地に雷撃に向かう。金子が命乞いをし金塊を渡す、と叫ぶ。松方は不発の魚雷を米軍空母に命中させて帰投するのだった。

 

太平洋戦争の空母戦を下敷きにしたフィクションの漫画だ。

主人公、松方正義の豪放磊落で楽観的で肝が据わったキャラクターがいい。

また製作/後藤昌男の巻頭にある艦攻プラモデル名鑑がとてもいい。

戦術級ゲームや戦闘級ゲームの雰囲気を味わうのにいい漫画だと思う。