Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

A氏製作のVASSAL対戦!! HJ『マーケットガーデン作戦』シナリオ7 「All-American」


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このシナリオは、アメリカ軍第82空挺師団の戦域の戦いを再現したショートシナリオだ。

 

このゲームのVASSAL版を作成したA氏と、VASSALで対戦してみた。

A氏がアメリカ軍担当、私がドイツ軍担当だ。

 

なお、シナリオでは地図盤IIだけ使用となっているが地図盤Iのワール川南岸と、ナイメーヘン橋北詰(地図盤Iの6014)を使用可とした。地図盤IIの5914に登場する増援は、5914に登場できない場合、地図盤Iの6014に登場することとした。

 

■初期配置

ドイツ軍はわずか4部隊。攻撃力3防御力5

第1ターン6部隊攻撃力13防御力14

第2ターン8部隊攻撃力18防御力20

第3ターン11部隊攻撃力26防御力28

 

対するアメリカ軍第82空挺師団

第1ターン11部隊攻撃力21防御力31

第4ターン15部隊攻撃力31防御力39





アメリカ軍の勝利条件は次のとおり。

①フラーフェ橋(4811-4911)とフラーフェ(4711)の占領

②マース・ワール運河にかかる5個の橋のうち1個の確保

ナイメーヘン橋(5914)とナイメーヘンの合計8ヘクスの占領

④空中補給点の保持

 

 

■第1ターン(1944/09/17 PM)

A氏が慎重に効果地点を選択する。

アメリカ軍第82空挺師団が降下する。

第504連隊は3個大隊降下成功。

第506連隊は1個大隊が戦力半減したが、それ以外の降下は成功した。。

第508連隊も3個大隊降下成功。

空挺砲兵と対戦車砲兵も降下成功。

 

 

連合軍は、それぞれの勝利条件達成のために次のように部隊を配分した。

 

①フラーフェ橋(4811-4911)とフラーフェ(4711)の占領

 第504連隊第1大隊と第3大隊

②マース・ワール運河にかかる5個の橋のうち1個の確保

 第504連隊第2大隊と第505連隊第3大隊

ナイメーヘン橋(5914)とナイメーヘンの合計8ヘクスの占領

 第508連隊第2大隊と第3大隊

 第80対戦車砲大隊

④空中補給点の保持

 第508連隊第1大隊と第505連隊第1大隊と第2大隊

 

ドイツ軍はモーレンホルトの橋(5017-5117)を爆破成功したが、5313-5414の橋は爆破失敗した。

ナイメーヘンに第80対戦車砲大隊が到達したが、この部隊が機械化部隊に該当するので到達できた。

 

ナイメーヘンの5914でナイメーヘン守備隊が7-1で攻撃を受け、潰滅した。

フラーフェ(Grave)(4711)では4-1の戦闘比だったが、守備隊が粘ってアメリカ軍精鋭第82空挺師団の攻撃を撃退した。

 

第1ターン連合軍プレイヤーターン終了時の状況

 

ドイツ軍は、増援の第9SS装甲師団第9SS装甲偵察大隊が6014に到着した。しかし、ナイメーヘンの橋を渡ることができない。3-1の戦闘比だが、都市と大河橋のため地形効果レベルが8になるからだ。

第505連隊第3大隊をZOCで包囲した。4-1の戦闘比でダイスは3!第505連隊第3大隊は後退できずに潰滅した。

第1ターン終了時の状況

連合軍があっさりとナイメーヘン橋南詰を占領したのは大きい。

一方、フラーフェの町を占領できなかったのはドイツ軍にとっては大きい。次ターンに連合軍は非補給下になってしまうから攻撃力が半減する。

 

■第2ターン(1944/09/17 夜間)

フラーフェを攻撃していたアメリカ軍2個大隊が非補給下になった。

アメリカ軍は、第80対戦車砲大隊をフラーフェに向かわせ、第504連隊第1大隊と交替する。第376空挺砲兵大隊は次ターンにフラーフェを砲撃できる位置に移動した。

 

 

フラーフェ守備隊は連合軍の3-1の攻撃をまた撃退した。

モーレンホルト(5117)の守備隊は潰滅した。

ドイツ軍は空中補給点の占領を目指して増援とともに進撃する。

第505連隊第1大隊を包囲した。

戦闘比は2-1。ダイスが6以下ならアメリカ軍第505連隊第1大隊に損害を与えることができる。

確率は41.7%だ。

ダイスは10!!ドイツ軍は1部隊壊滅し、全部隊後退するかさらに1部隊壊滅するかだ。ドイツ軍としては最悪の結果だ!

 

 

■第3ターン(1944/09/18 AM)

第376空挺砲兵大隊はフラーフェ砲撃準備が完了した。

フラーフェに向けて第504連隊第2大隊を向けた。

また、空中補給点を守るために第505連隊第2大隊が1ヘクス移動する。

ついに、フラーフェ守備隊が、潰滅した。戦闘比は5-1でダイスの目が2だった!

これでアメリカ軍は全ての勝利条件を確保した。

ドイツ軍は空中補給点奪取に向けて全力で攻撃を仕掛ける。


戦闘力比は14-3=>4-1。ダイスの目は9!!効果なし!!

 

■第4ターン(1944/09/18 PM)(最終ターン)

最終ターンだ。アメリカ軍の増援が降下する。

アメリカ軍第319グライダー砲兵大隊が降下失敗した。

それ以外は降下成功した。

 

アメリカ軍は空中補給点防衛のために戦線を張った。勝利条件を満たしたアメリカ軍は無理せず攻撃しない。

ドイツ軍最後の攻撃だ。

戦闘比は19-6=>3-1だが、アメリカ軍の防御支援射撃により19-10=>1-1になった。これでアメリカ軍の勝利が確定した。仮に2が出てもアメリカ軍は2レベルのステップロスでこのヘクスに留まることができるので、ドイツ軍は空中補給点をZOCにできないのだ。

ダイスの目は5!

効果なしだ。

 

連合軍は①②③④の勝利条件を満たした。

そのため聯合軍の勝利だ。

 

①フラーフェ橋(4811-4911)とフラーフェ(4711)の占領

②マース・ワール運河にかかる5個の橋のうち1個の確保

ナイメーヘン橋(5914)とナイメーヘンの合計8ヘクスの占領

④空中補給点の保持

 

 

■感想

第1ターンでナイメーヘンを落とすことに成功したので連合軍が勝った。

フラーフェを落とすのに時間がかかったが、最終的に落とすことに成功した。

第2ターンの空中補給点をめぐって、包囲されていたアメリカ軍がドイツ軍を撃退したことが大きかった。

 

このシナリオは、勝利条件ヘクスが多いのでユニットの分配が難しい。

 

連合軍にとってなかなか厳しい勝利条件のシナリオだ。

 

次はシナリオ5『第30軍団の突破』をプレイする予定だ。早くキャンペーンシナリオをプレイしたいところだが、地図盤Iを知らないでキャンペーンに入ると難しいと思う。