ドイツ第6軍がスターリングラードで包囲されたため、ドイツ軍第11「幽霊」装甲師団がスターリングラード救出のため急遽第79ソフォーズに向かった。学生の頃、「ソフホーズ」と習ったが、ホビー・ジャパン版ルール・ブックでは「ソフォーズ」と訳している。
勝利条件はドイツ軍が地図盤3のL列とV列の間の建物を12戸占領することだ。その時ドイツ軍が失ったユニットのうち、少なくとも2倍のソ連軍ユニットを除去しておく必要がある。除去したユニット数を競う勝利条件のときに、除去したユニットの2倍と換算するので、89.捕虜ルールが生きてくる。
導入されるルールは87.装甲車、88.対戦車銃(ATR)、89.捕虜、90.捕獲装備・車両、91.歩兵の高度による有利性だ。
■初期配置
写真に撮れていないが、写真の地図盤北に、ソ連軍のトラックが列をなしている。
ドイツ軍は、第2ターンに西から虐殺するために進入してくる。
■第1ターン(1942/12/08)
■第2ターン
3N1でPzJagIIMの砲撃でソ連軍指揮官Dottski、2個分隊戦闘不能。1個分隊全滅
さらに1個分隊全滅
3N2の白兵戦でドイツ軍2個分隊とソ連軍指揮官Burnskiと1個分隊が相撃ち
地図盤3では唯一の2階建て建物を巡る攻防でドイツ軍がほぼ制圧しそうだ。
ソ連軍としては、この建物を確保して、抵抗拠点とするつもりだったが、予想外にやられてしまった。
地図盤2と4ではソ連軍の増援部隊がドイツ軍につかまった。
このトラックの隊列はソ連軍としてはどうすればいいのだろうか・・・。
トラックに乗車したままだとドイツ軍に虐殺されるのがわかっている。
降車して戦っても戦力は不利だ。
■第3ターン
3Q3でドイツ軍は操作班を捕虜とした。
4L5でソ連軍トラック破壊
4L2でソ連軍トラック破壊
3U1の白兵戦は混戦状態
■第4ターン
3Y2で間接砲撃でソ連軍ハーフトラック破壊
2EE5でドイツ軍戦車指揮官Bakeが戦死!!
IV号戦車F2は地図盤外に退却する。
4H7でソ連軍トラック破壊
5B5でソ連軍トラック破壊。乗車していた指揮官Eastnovも戦死
3Q10で待ち伏せしていたPzJagIIMがT34/76Cを2輌撃破。
復讐に燃えたソ連軍はPzJagIIMを包囲した。
万事休すだ。
後方からの砲撃により、PzJagIIMが完全に撃破された。
ドイツ軍は3(歩兵3)
■第5ターン
3L6でT34/76Cを76mm砲が2輌破壊した。
T34/76C-Eがドイツ軍装甲車を520m(13ヘクス)で破壊した。
3N5でドイツ軍75mm対戦車砲が240m(6ヘクス)でKVIAを2輌撃破!!
ドイツ軍は5(歩兵3、車両2)
ドイツ軍は勝利条件のうちユニット数は確実にしたが、建物の方がまだまだだ。
■第6ターン
3J6で間接砲撃でT34/76Cが1輌破壊
3N6で後方に回ったSPW251/9がKVICを撃破!!
ドイツ軍は4個の建物を占領したのであと8個必要だ。
ドイツ軍は5(歩兵3、車両2)
ドイツ軍は勝利条件のうちユニット数は確実にしたが、建物の方が5個だ。
■第7ターン
ドイツ軍は5(歩兵3、車両2)
ドイツ軍は勝利条件のうちユニット数は確実にしたが、建物の方が8個だ。
■第8ターン
ドイツ軍が建物12個占領した。
ソ連軍の増援に備えて配置についた。
ソ連軍戦車群が地図盤外から進入してきた。
ドイツ軍は5(歩兵3、車両2)
ドイツ軍は勝利条件のうちユニット数は確実にしたが、建物の方が12個に達した。
■第9ターン
T34/76B-Cが、戦車指揮官Whittmanの射撃により撃破!!
3L7でSPW251/9がT34/76Bを撃破!!
ドイツ軍は6(歩兵3、車両3)
ドイツ軍は勝利条件のうちユニット数は確実にしたが、建物の方が12個に達した。
ソ連軍の戦闘可能分隊はガッチリドイツ軍にブロックされており建物を奪還する見込みがない。ソ連軍戦車隊も17輌中3輌だけしか残っていない。
ソ連軍は撤収したのだった。
ドイツ軍の勝利
■感想
地図盤3を見ればわかるとおり、接近戦で戦車同士が破壊し合うかなり激しい戦いになった。
スコード・リーダー・シリーズをプレイすると、必ず、映画のヒーローみたいなユニットが登場する。今回はPzJagIIMであり、SPW251/9であり、対戦車砲だった。一方、活躍を期待した戦車指揮官Bakeはハッチを開けていたらあっさりやられてしまった。
他のシナリオでのV号戦車やVI号戦車は逆に頼もしかったが、この時期のIII号戦車やIV号戦車では、T-34やKV戦車を相手にして戦うのは苦しいことを実感した。命中しても跳ね返される。うまく側面か後面に回り込まないと確実に撃破するのはなかなか難しい。PzJagIIMやSPW251/9のヒーロー的な活躍がなかったら、今回のIII号戦車やIV号戦車達だとこうはいかなかっただろう。
ソ連軍のトラック群は撃破されたり捕虜にされるために用意されたユニットのように思える。今回、ソ連軍としては、少しでも早く南に救援にいけるように先を急いだが、脚が遅くてすぐに追いつかれるし、対戦車能力がないので、ドイツ軍にいいようにやられてしまう。
次にプレイする機会があったら、早めに降車し、ドイツ軍と戦う準備をして、少しでもドイツ軍が南に向かうのを防ぎ時間稼ぎをするような戦い方をしてみたい。