Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ターン別ユニット数・攻撃力-防御力遷移 HJ『マーケットガーデン作戦』(Operation Market-Garden)ユニット研究


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HJ『マーケットガーデン作戦』(Operation Market-Garden)のターン別ユニット数遷移とターン別攻撃力-防御力遷移を調べてみた。

各ターンの増援ユニット数や攻撃力-防御力が、地図盤外移動を使わず、指定通りに登場したと仮定した遷移グラフである。

P/QやE/Fのどちらかから進入する部隊については、より地図盤IVに近い方に登場することとした。つまり、P/Qの場合、Qの地図盤II、E/Fの場合、Eの地図盤IIIに登場するものとした。

 

【1】ターン別全体ユニット数推移

ドイツ軍と連合軍に分けてターン別ユニット数推移をグラフにしてみた。

最初はドイツ軍の方がユニット数が少ないが、徐々に集結してきてほぼ互角のユニット数になることがわかる。

連合軍を英軍と米軍に分けてみると下のグラフになる。

地上を走る第30軍団がいる分、英軍の方が米軍よりユニット数が多いのがわかる。

全体の攻撃力と防御力の推移を見てみる。

前半はドイツ軍の攻撃力が連合軍に比べて低いが、第17ターンの頃にはほぼ互角になっているのがわかる。

連合軍を英米に分けてみたのが下のグラフだが、空挺師団だけの米軍に比べて機甲部隊を持つ英軍の攻撃力・防御力が大きいのが一目瞭然だ。

【2】地図盤I(アルンヘム周辺:英軍第1空挺師団担当戦域)

次に地図盤ごとに見てみる。ユニット数でも攻撃力ー防御力でも第2ターン以後は、ドイツ軍が英軍を圧倒しているのが、よくわかる。第4ターンではドイツ軍の攻撃力が英軍の防御力のほぼ2倍、第21ターンではそれがほぼ3倍に近くなる。

この戦域で英軍がひたすら守りを固めざるを得なかったのがよくわかる。

 

【3】地図盤II(ナイメーヘン周辺:米軍第82空挺師団担当戦域)

この戦域はユニット数ではアメリカ軍がドイツ軍に優っている。

攻撃力-防御力も第15ターン以後にならないとドイツ軍が優位にならない。

こうしてグラフにするとちょっと意外な感じがする。

 

 

 

【4】地図盤III(ソン橋・フェーヘル橋周辺:米軍第101空挺師団担当戦域)

この戦域はユニット数では第6ターン以後、ドイツ軍が米軍に優っている。

攻撃力-防御力も第6ターン以後、ドイツ軍が優位になる。

 



【5】地図盤IV(アイントホーフェン周辺:英軍第30軍団担当戦域)

この戦域はユニット数でも攻撃力-防御力でも、英軍が圧倒的にドイツ軍より優位に立っている。

第3ターンには英軍はドイツ軍のほぼ3倍の攻撃力を持っている。

 

 

 

 

実際には地図盤外移動を使うだろうし、損害も出ているだろうから、このような戦力比にはならない。

だが、どの地図盤にどのくらい戦力を振り分けるか検討する一助にはなると思う。