HJ『マーケットガーデン作戦』(Operation Market-Garden)のVASSALモジュールをA氏が作ったというので、シナリオ4「Drop Of the Red Devils」を、A氏と対戦プレイした。
このゲームは地図盤が4枚あり、ユニットも部隊だけで200個もあるので、VASSAL化するのには地道な作業が必要になる。A氏の努力には脱帽する。
- ■シナリオ紹介
- ■初期配置
- ■1944/09/17 PMターン(第1ターン)
- ■1944/09/17 夜間ターン(第2ターン)
- ■1944/09/18 AMターン(第3ターン)
- ■1944/09/18 PMターン(第4ターン)(最終ターン)
- ■感想
■シナリオ紹介
このゲームは今から41年前の1982年に発売されたゲームだ。
このシナリオは、イギリス第1空挺師団が降下した戦域のシナリオだ。
1944/09/17 PMターン(第1ターン)から09/18 PMターン(第4ターン)までの4ターン。
地図盤Iしか使用しない。
勝利条件は、第4ターン終了時に、次の全ヘクスを占領し、かつArnhem道路橋北岸ヘクスに補給線が設定できる場合、連合軍の勝利だ。それを阻止した場合、ドイツ軍の勝利だ。
空中補給点
Heelsum(6705)
Arnhem道路橋北岸ヘクス(0712)
Oosterbeek鉄道橋北岸ヘクス(6909)
以前、下記リンク先でこのシナリオを研究したが、連合軍が勝利を得るのはかなり難しい。
haruichiban0707.hatenablog.com
■初期配置
ドイツ軍の初期配置は決まっている。イギリス軍の降下地点も決まっている。
■1944/09/17 PMターン(第1ターン)
A氏が英軍、私がドイツ軍を担当する。
英軍の降下!
英軍1/7K/1ALグライダー歩兵大隊のみ戦力半減した。その他の11ユニットは完全戦力で降下成功した。
我がドイツ軍の高射砲部隊は何をやっていたのか!!
司令官が高射砲部隊の兵士を叱責した。
「はい!あまりに数が多くて美しいきのこの山だったので見とれていました。」兵士が答える。
「ブァッカモノ~!!さっさと敵を斃しにいけ~!!」
降下した英軍は、6705にいるHeelsum守備隊(0-1-5)を攻撃する。
7007にいる16T(3-4-5)(第16SS補充訓練大隊)を包囲する。こちらは後退不可能だ。
Heelsum守備隊(0-1-5)は9対1で攻撃を受けたので、瞬時に潰滅した。
7007にいた16T(3-4-5)は5対1で攻撃を受け、こちらも一瞬のうちに潰滅した。
ドイツ軍は7ユニット中2ユニットが潰滅したので残り5ユニットだ。そのうち、1ユニットは移動力0なので動かせるのはわずか4ユニットだ。
7517にいるべき1ユニット(1/22PG)(3-4-5)がなかったので、別なユニットで代替した。
これだけ数があれば、1ユニットくらい配置漏れがあっても仕方ない。
逆に1ユニットで済んでいるところがA氏の凄さだ。
ドイツ軍は、英軍がArnhemに進むのを防ぐべく荒地に移動する。
Ede守備隊(0-1-5)は英軍空中補給店マーカーを狙って前進する。
あれ?プレイ中は気づかなかったが、このブログをまとめていて、今、気がついた。
[17.2]独軍部隊移動制限ルールは、このシナリオにも採用するべきではなかったか?
「Neder-Rijin河以北の最初から地図上にある独軍部隊は第1ターンにおいては移動不可とする。増援として第1ターン登場の9SS Reconは制限つきで移動が行われるものとする。」とある。
過去の自分のブログ記事を見てみると・・・移動していない。
haruichiban0707.hatenablog.comあ、こっちも移動していない。
haruichiban0707.hatenablog.com
A氏、ごめんなさい。私のミスでした。このルールをちゃんと適用していたら、第2ターンに英軍はArnhemに突入できて、全く違った様相になっただろう。
■1944/09/17 夜間ターン(第2ターン)
英軍は7109のドイツ軍3-4-5を包囲した。
ドイツ軍は6809-6909のOosterbeek鉄道橋の爆破に成功した!
7206のドイツ軍Ede守備隊(0-1-5)を包囲した。ドイツ軍としては、3ユニットをArnhemに進ませなかったので御の字だ。
英軍は1ALR(第1空輸着陸偵察中隊)を、その機動力を活かして7311まで進ませた。Arnhemの町まであと1ヘクス(1.6km)だ。
ドイツ軍は英軍のArnhem進撃を阻止するためにこの配置にした。
7206のEde守備隊(0-1-5)、7109の3-4-5が潰滅した。
英軍の目の前にArnhemの町が見えてきた。
ドイツ軍の増援10ユニットが三方から進入してきた。Heelsum(6705)をあっさり奪還した。
これにはA氏は「あぁ~~~そっちからも増援来るのかぁ~~」とうなってしまった。
ドイツ軍はArnhemの市街を占領し英軍の進撃に備える。
小生意気な1ALR(第1空輸着陸偵察中隊)を包囲して一気に屠る。
ドイツ軍は戦闘後前進してArnhemに壁を作った。
A氏はこれを見た時、「あ~、これは無理だなぁ~。少しでも早くArnhemに進入しないといけないんだなぁ~。」と、この戦場の本質を見抜いた。
■1944/09/18 AMターン(第3ターン)
英軍はArnhemへの前進を図るとともに、Heelsum(6705)の奪還に走りながら、地図盤上端から来るドイツ軍に備えた布陣をする。この辺りのA氏の動きは、冷静沈着で巧みだ。
私なら、ほぼ全力でArnhemに突進してしまい、空中補給点を取られて包囲されて殲滅されるというドジをやるだろう。
Heelsum(6705)は、何とか耐えた。
■1944/09/18 PMターン(第4ターン)(最終ターン)
英軍のA氏がここで投了したので、ドイツ軍の勝利!!
■感想
「こんなにドイツ軍楽勝だったかなぁ~。」とプレイしていた時に思った。
本文でも触れたが[17.2]独軍部隊移動制限ルールを適用しなかったことが原因だった。
もし0707にいる16Tが残れば、下の写真のように英軍はArnhemに進めない。
しかし、今回、0707にいる16Tが潰滅したので、下の写真のように、英軍はArnhemに突入できただろう。
ただ、Heelsum(6705)を英軍は空にしてしまいドイツ軍が占領したので、その奪還に兵力を割く余裕は英軍にはなかったと思う。
「いやぁ~、ドイツ軍こんなにウジャウジャ出てくるんだ~。こりゃあ、英軍、大変だわ~。」とA氏の感想。
今回プレイしたことでA氏が作ったVASSALモジュールの課題がいくつか見つかり、「次までに改良しておきます。」とA氏。
次はシナリオ7 All Americanをプレイしてみたい。