Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ミリタリー・クラシックス vol.73

 

 

■季刊ミリタリー・クラシックス vol.73 2021年春号
■出版社: イカロス出版
■雑誌18441-06
■発売日: 2021/6/1

 

第1特集の『松型/橘型駆逐艦』も面白いが、第2特集の『マーケット・ガーデン作戦』が面白かった。

昔、『遠すぎた橋』という映画があったが、あの背景がよくわからなかったが、よくわかった。

空挺部隊は奇襲効果はあるが、降下してしまえば軽武装で徒歩で移動するしかない単なる歩兵になってしまう。

地上からの援軍がすぐ来ないと危険な存在だ。

当時、連合軍の大陸での補給源はシェルブールでフランス海岸沿いの港はドイツ軍が孤立しながら頑張っており補給に使えなかった。

アントワープ港を占領したが周囲をドイツ軍が包囲していて補給基地としては使えなかった。

 

アイゼンハワーは、空挺部隊が持っている多数の輸送機を補給に使いたいが、空挺部隊は輸送機を手放さない。

空挺作戦を行って輸送機を手放すように仕向けたい。(筆者感想:おいおいそんなんでいいのか?)

モントゴメリーはドイツ領内に攻め込む手柄を米英で分かち合うのではなく、英軍単独で成し遂げたい。(筆者感想:米英は一体では無かったのね)

ということで、通常15マイルが限界とされる空挺作戦の常識を超えた64マイル(約103km)の空挺作戦が始まった。

1944年9月17日からの実質9日間で、ナイメーヘンまでは突破できたが、アルンヘムでは約1万名の将兵うちわずか2163名が脱出できたという損害を被ったのだ。

ナイメーヘンまで行けたから作戦は90%成功、というのがモントゴメリーの言い分だが・・・。

いつもの同誌の記事のとおり、写真、地図、イラストが豊富でとてもわかりやすい。