Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

第1ターンがちょうど今日なので、CMJ108 『ノモンハン1939』バトル・レポート(AAR)


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第1ターンがちょうど7月3日なので、コマンドマガジン108号の付録ゲーム『ノモンハン1939』をプレイしてみた。

このゲームは、『ドイツ戦車軍団』シリーズのルールを基本的には採用している。

メイ・アタック、戦闘比の戦闘結果表(CRT)、スタッキング制限は3ユニットまで(一部例外あり)だ。日本軍とソ連軍機械化部隊は、移動中に戦闘することができるオーバーラン攻撃ができる。日本軍のオーバーラン攻撃は夜襲を、ソ連軍のオーバーラン攻撃は機械化部隊による蹂躙攻撃をシミュレートしている。

 

 

初期配置

 

第1ターン(1939/07/03)

日本軍移動フェイズ

小林支隊はハルハ河西岸を南下し、川又を目指す。(上にある初期配置の図の赤い矢印)

安岡支隊はソ連軍を正面から攻撃し、川又を目指す。(上にある初期配置の図の青い矢印)
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2203でソ連軍第9A第1装甲車部隊壊滅。モラル-1。

757高地(2605)でソ連軍第9A第3自動車化歩兵大隊壊滅。モラル0。日本軍同高地占領。f:id:Haruichiban0707:20220626133219j:image


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ソ連軍高地の大半を占領しているので1モラル獲得

 

第2ターン(1939/07/04-05)

1111で小林支隊のオーバーラン攻撃でソ連軍戦車部隊混乱。モラル-1。

1310で小林支隊のオーバーラン攻撃でソ連軍戦車部隊混乱。モラル-1。

1411で小林支隊のオーバーラン攻撃でソ連軍第6T 第6自動車化歩兵大隊壊滅。モラル-1

あと少しで川又に到達できそうだ。f:id:Haruichiban0707:20220626134900j:image

752高地(2404)でソ連軍第9A 第2装甲車部隊、第149/36 第2自動車化歩兵大隊壊滅。

モラル-2

同高地日本軍占領。f:id:Haruichiban0707:20220626135200j:image


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ソ連軍モラル+1

 

第3ターン(1939/07/06-14)

1711で小林支隊がオーバーラン攻撃でソ連軍自動車化歩兵大隊退却。モラル-1

小林支隊と安岡支隊がほぼつなかった。

1412で小林支隊がオーバーラン攻撃でソ連軍装甲車部隊、自動車化歩兵大隊退却。モラル-1

1312で小林支隊がオーバーラン攻撃でソ連軍戦車部隊混乱。モラル-2f:id:Haruichiban0707:20220626140350j:image

731高地(2004)でC(損害なし)

バル高地(2609)でソ連軍第149/36第3自動車化歩兵大隊壊滅。モラル-1。同高地日本軍占領。f:id:Haruichiban0707:20220626140645j:image


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第4ターン(1939/07/15-30)f:id:Haruichiban0707:20220626141413j:image

731高地(2004)でソ連軍自動車化歩兵大隊壊滅。モラル0。同高地日本軍占領。

1712でソ連軍自動車化歩兵大隊退却、混乱。

モラル-4

1312でソ連軍装甲車部隊、自動車化歩兵大隊退却、混乱。f:id:Haruichiban0707:20220626141956j:image

ソ連軍はハルハ河西岸の日本軍を北に退却できないように封鎖した。

あとは兵力を集中して東に押してゆく予定だ。f:id:Haruichiban0707:20220626142144j:image

 

第5ターン(1939/08/01-19)

サドンデス勝利を狙って日本軍戦車部隊が、地図南西端にあるコマツ台地に進撃する。f:id:Haruichiban0707:20220626142747j:image

1713で日本軍攻撃側モラル判定。モラル0。だが、初めて日本軍の攻撃が成功しなかった。不吉な前兆だ。

1213でソ連軍戦車部隊混乱。モラル-1。f:id:Haruichiban0707:20220626143104j:image

ソ連軍はコマツ台地への日本軍の進撃を止めるためにハルハ河東岸に出て1817にオーバーラン攻撃。

攻撃側モラル判定。モラル-2

1312でEX!日本軍第72/23第2歩兵大隊ステップロス。ソ連軍第7A第1装甲車部隊壊滅。ソ連軍モラル-1。日本軍モラル0f:id:Haruichiban0707:20220626143803j:image

 

第6ターン(1939/08/20-22)f:id:Haruichiban0707:20220626144512j:image

1713でソ連軍第24/36 第1,2,3自動車化歩兵大隊壊滅。モラル-6

1112でソ連軍戦車部隊混乱。モラル-4

ソ連軍のモラルが0になった。
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1915で日本軍第4戦車部隊ステップロス。ソ連軍第5MG第1自動車化歩兵大隊壊滅。日本軍モラル-1

1312で日本軍第72/23 第2歩兵大隊退却、混乱。f:id:Haruichiban0707:20220626145534j:image

ソ連軍のモラルが0なので現地で休戦協定が締結された。

 

感想

日本軍は少ない兵力でコマツ台地や、全高地の占領をするか、ソ連軍のモラルを0にしないと、勝利できない。コマツ台地を狙おうとすると、ハルハ河西岸を南下しないといけないが、南下すると地図盤西端からソ連軍の増援が入ってくるおそれがある。それに備えようとすると攻勢が弱まる。全高地を狙おうとすると、もともと少ない戦力を分散させないといけないし、各個撃破される恐れがある。ソ連軍のモラルを0にするには積極的に攻勢をかけないといけない。攻勢をかけると突出した部隊が包囲され逆襲に遭う恐れがある。

 

ソ連軍は日本軍の攻撃を防ぎつつ、日本軍のモラルを0にしないと、勝利できない。ソ連軍は補給ポイントの割り振りに悩む。攻撃のために補給ポイントを使うと兵力不足に陥る。兵力補充に補給ポイントを使うと反撃できない。

 

今回、ソ連軍は兵力補充に補給ポイントを使っているうちに反撃の準備が整う前にモラルが0になってしまった。もっと早く反撃すればよかった。

 

ジューコフ将軍、小松原師団長が、当時悩んだジレンマが、うまく表現された好ゲームだと思う。

 

次回はもう少しソ連軍が積極的に攻勢に出てみたい。