今回は、ドイツ軍は、ポチノク(1323)からイェルニャ(1230)に進撃して、ソ連軍を南北に分断する作戦をとってみようと思う。
■第1ターン(1941/07/15-16)
ドイツ軍の移動は他に手がないと思う。
ドイツ軍がスモレンスク(2420)、リャズナ(1403)、ミスティラウリ(0910)占領
史実どおりにスモレンスクを占領した。
2520でソ連軍DR3で2818に退却
■第2ターン(1941/07/17-18)
ドイツ軍としてはソ連軍が集中するのを防ぎ、各個撃破したい。そのために中央でソ連軍の分断を図る。
ドイツ軍チェリコフ(0402)、キスラヴィッチ(1116)、ポチノク(1323)占領
0305でDR2。0106へ退却。
■第3ターン(1941/07/19-20)
0408でソ連軍狙撃兵師団壊滅
0409でDR2。0210へ退却。
2725でドイツ軍が撃退された。
スモレンスク(2420)でDR4。退却不能のためソ連軍狙撃兵師団壊滅。同市をドイツ軍占領。
史実では7/19 2230にイェルニャ(1230)をドイツ軍が占領したがとてもそこまでは到達できていない。
0306でドイツ軍装甲擲弾兵連隊全滅。
1222でDR3。1320へ退却。
2316でソ連軍撃退された。
2520でドイツ軍装甲擲弾兵連隊全滅。
ソ連軍は死守命令の都市ヘクス2個占領のため0VP
■第4ターン(1941/07/21-22)
クリチェフ(0308)でDR1。0207へ退却。
1122でソ連軍狙撃兵師団壊滅
ポチノク(1323)でAR。退却不能のためソ連軍狙撃兵師団2個壊滅。
2321でDR2。2120へ退却。
2419でAR。
2717でドイツ軍装甲擲弾兵連隊全滅。
2723でドイツ軍装甲擲弾兵連隊全滅。
ソ連軍は死守命令の都市ヘクス2個占領のため0VP
■第5ターン(1941/07/23-24)
ソ連軍は援軍マーカーをDに置けないことがわかったのでEとGに置く。
ドイツ軍イェルニャ(1230)占領。
史実では7/19 2230にイェルニャ(1230)をドイツ軍が占領したが4日遅れた。
『タクテクス』第34号の「War In The East」の記事によると、イェルニャ(1230)はドロゴブーシィ(2034)への道がある交通の要衝で、スモレンスク戦最大の激戦地だった。
本ゲームの地図ではイェルニャ(1230)へ道路が通じてなく、高地でもないので、重要拠点であることに唐突な感じがする。道路を通すとドイツ軍機械化部隊の進撃が速すぎてゲームバランスが崩れるのかもしれない。
0208でソ連軍狙撃兵師団壊滅
0207でソ連軍狙撃兵師団2個壊滅
0106でソ連軍狙撃兵師団2個壊滅
0721でソ連軍狙撃兵師団壊滅
2321でソ連軍狙撃兵師団壊滅
2618でDR1。
0722でDR1。0822へ退却
0620でAR
スモレンスク(2420)で、DR1。2320へ退却。同ヘクスをソ連軍奪還。
2421でAR
2719でDR2。退却不能のためドイツ軍装甲大隊壊滅。
■第6ターン(1941/07/25-26)
ドイツ軍ロスラウリ(0220)占領。
0622でソ連軍2個狙撃兵師団壊滅
スモレンスク(2420)で退却不能のためソ連軍戦車師団2個壊滅
2719でDR3
2717でDR1。2618へ退却
ソ連軍ロスラウリ(0220)奪還
0621でドイツ軍自動車化歩兵連隊全滅
1633でDR2。1434へ退却。
2421でDR2。退却不能のためドイツ軍装甲大隊壊滅。
2521でドイツ軍装甲擲弾兵連隊全滅
■第7ターン(1941/07/27-28)
2622でDR4。2922へ退却。
2421でソ連軍狙撃兵師団壊滅
2520でDR1。2619へ退却
ソ連軍イェルニャ(1320)奪還
2722でDR4
■第8ターン(1941/07/29-30)
イェルニア(1230)でソ連軍狙撃兵師団壊滅。同市ドイツ軍占領。
2522でソ連軍狙撃兵師団壊滅
2222でソ連軍砲兵師団壊滅
2618でソ連軍自動車化歩兵師団壊滅
ソ連軍は、勝利得点獲得を目指して、ドイツ軍装甲大隊に、攻撃の的を絞る。
1223でDR1
2822でDR2。退却不能のためドイツ軍装甲大隊壊滅
ドイツ軍
イェルニャ(1230)3VP
スモレンスク(2320,2420)3VP
ソ連軍
ヤルツェボ(2730)、ロスラウリ(0220)2VP
ドイツ軍装甲大隊3個 3VP
死守命令0VP
白帯の部隊は全滅したので0VP
ドイツ軍6VP-ソ連軍5VP=1VP
ドイツ軍、ほぼ史実どおりの勝利
両軍の損害
■感想
今回、ドイツ軍は、ポチノク(1323)、イェルニャ(1230)でソ連軍を分断することを目指した。
また、クリチェフ(0308)を確保し、Dからのソ連軍の援軍を食い止めることにした。
この二つの目的は達成できた。
あらためて『タクテクス』第34号を読むと歴史的背景がわかって面白い。
ホトはスモレンスク東方(2322,2422,2523,26232724,2824)でソ連軍を包囲したかったそうだ。
一方、グデーリアンは、イェルニャ(1230)からドロゴブーシィ(2034)から2035へ突進することを企図していた。
今回、イェルニャ(1230)まで進撃したのでも、随分進んだ、と思っていたが、グデーリアンはさらにその先を狙っていたとは驚いた。
イェルニャ(1230)-ドロゴブーシィ(2034)間に道路がなく森があるのでドイツ軍の機動力が活かせない。またソ連軍の援軍までの距離が短いから続々と援軍が到着するのに対し、ドイツ軍は援軍をなかなか送れない。
そのためドロゴブーシィ(2034)まで進むのはさすがに難しいと思うが、電撃戦がうまく決まり、もしそこまで占領できれば気持ちいいだろう。
本ゲームには補給切れのルールがないので、ドロゴブーシィ(2034)まで進み、それを援護する部隊が少ないと逆に包囲攻撃されてしまうだろう。今回も3個装甲大隊を失ったのは、装甲大隊が孤立し包囲されたからだ。
ドイツ軍が機動力を活かして前進する。
その側面を狙って反撃し逆包囲しようとするソ連軍。
それを防ごうとするドイツ軍。
このゲームはシーソーゲームになるし、援軍がどこにどんな戦力で到着するかわからないので局面が不確かでバリエーションに富む。
史実を読み、将軍達の意図を知ると、さらにこのゲームの面白さも増す。
まだまだいろんな作戦を試してプレイしてみたくなる素晴らしいゲームだ。