Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

「神の君、会心の戦でございました」 LF『長久手の戦い』バトル・レポート(AAR)


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同人会 ルーデンス・ファベル(Ludens-faber)さんの戦国フォリオシリーズ③『長久手の戦い』をルールも明確になったので、ソロ・プレイしてみた。

 

なお、長久手の戦いは天正12年4月9日に戦われたが、こちらの『和暦から西暦変換(年月日)』サイトによると、現在の西暦に直すと、1584年5月18日になるので、本ブログのカテゴリーは9_天正12.04.09と9_1584.05.18としている。

 

【0】初期配置


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【1】第1ターン(1584/05/18 4:00)

徳川軍の奇襲攻撃が成功した。

大須賀隊による攻撃で三好隊2隊が混乱状態になって後退した。

榊原康政隊の攻撃で三好隊2隊が壊滅した。


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三好隊は動揺しており回復に失敗した。

 

三好隊は撤退するか反撃するか迷う。撤退すると地形上不利な平地での戦いを強制される。撤退しないと不利な戦力比で戦わざるを得ない。マストアタックゆえの悩みだ。

 

三好隊は増援がくる第3ターンまで戦うことにする。

 

三好勢の射撃で大須賀康高隊が混乱状態になった。

 

三好勢が混乱して後退した。


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【2】第2ターン(1584/05/18 04:30)

戦場は混乱している。徳川軍は後攻を選んでいたので、三好隊は先に攻撃しないといけない。

三好秀次隊は渡河して退却した。

大須賀隊と榊原隊に包囲された2隊は殿をつとめる。


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徳川軍は三好隊2隊の壊滅を狙って包囲する。


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必勝を期した徳川軍だったが、窮鼠猫を噛んだ!!包囲され殲滅されそうだった三好隊が榊原隊、水野平、大須賀隊を恐慌状態にし、後退させた。
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【3】第3ターン(1584/05/18 05:00)

このターンは徳川軍が先攻を選択した。羽柴軍の援軍堀隊が来る前に三好隊を士気粗相させたい。


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両軍混乱状態になった。徳川軍は三好軍を士気粗相させるのに失敗した。

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羽柴軍に増援の堀隊が登場した。

三好隊は混乱状態のために攻撃不可能で助かった。もし混乱状態でなければ攻撃しなければならず、1対3以下の戦闘比なので1/2の確率で退却だが包囲されているので退却不能だ。1/3の確率で壊滅だ。つまり、5/6の確率で壊滅していたのだ。

 

【4】第4ターン(1584/05/18 05:30)

このターンも徳川軍が先攻だ。

堀隊が登場したので徳川軍は全部隊が移動可能になった。
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三好隊が何とか耐えた!

 

しかし、混乱状態から回復してしまった!

三好隊と堀隊が救援に向かう。


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水野隊と三好隊それぞれ2隊が混乱状態になった。

大須賀隊1隊が混乱状態になり後退不可能で壊滅した。

三好秀次隊が包囲された三好隊に連絡できた瞬間、三好隊は安心したためか一斉に崩れて壊滅してしまった。

三好隊は士気阻喪してしまった!


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【5】第5ターン(1584/05/18 06:00)

徳川軍は先攻だ。

徳川軍が堀隊、三好隊に襲いかかる。

 


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三好秀次隊、堀秀政隊が混乱状態になった。

水野隊、榊原隊、大須賀隊がまたも羽柴軍に撃退された!

東で徳川軍に襲われた堀隊は全滅した。


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戦況不利と見て三好隊、堀隊ともに後退した。


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【6】第6ターン(1584/05/18 06:30)

徳川軍はこのターンも先攻だ。

「敵は少ないぞ!かかれ~!」

法螺貝が鳴り、馬の蹄の音が轟く。


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三好隊が混乱状態になった!!

榊原康政隊も混乱状態になった。

 

三好隊1隊が壊滅した。三好秀次はかろうじて逃げた。


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堀隊が壊滅して士気阻喪してしまった!

三好秀次隊と堀秀政隊が徳川軍を撃退した!

しかし包囲されているのは変わらない。


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【7】第7ターン (1584/05/18 07:00)

このターンも徳川軍が先攻だ。

北畠軍は街道から羽柴軍が移動するのを塞ぐ。

榊原隊、水野隊、大須賀隊、井伊隊、徳川隊が三好秀次、堀秀政を包囲した。


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家康の命令は、三好秀次と堀秀政の生け捕りだ。

ダイスは6!Ed!

両軍混乱だ。既に混乱状態の三好秀次、堀秀政はこれ以上混乱しない。

 

三好秀次隊、堀秀政隊どちらも回復した。


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家康からは降伏の使者が送られている。

 

しかし、堀秀政隊は討ち死にした。

三好秀次は混乱状態の中、井伊直政によって捕らえられた。


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勝利の鬨の声をあげる家康軍だった!!

 

 

【8】第8ターン(1584/05/18 7:30)

徳川軍が先攻だ。

徳川軍は街道を通る羽柴軍を包囲するかまえだ。


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羽柴軍森隊が果敢に突撃する。


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森隊は混乱状態になった。


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家康は深追いを厳しく禁じていた。

 

【9】第9ターン(1584/05/18 08:00)

このターンは徳川軍は後攻だ。

羽柴軍の増援、池田隊が侵入してきた。

迎え撃つ徳川軍。


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森隊、池田隊は少数だが徳川軍と五分に戦っている。

 

徳川軍は森隊、池田隊を包囲する。


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なんと森隊、池田隊は徳川軍の猛攻に耐えた!

 

 

【10】第10ターン(1584/05/18 08:30)

徳川軍が先攻だ。

ついに森隊2隊が壊滅し森隊が士気阻喪してしまった!

赤備えの井伊直政隊の猛攻で池田隊2隊が壊滅した。


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残った森隊、池田隊が耐える。

 

【11】第11ターン(1584/05/18 09:00)

徳川軍の猛攻だ。


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池田隊が退却不能で壊滅した。池田恒興も討ちとられた。

残った森隊も壊滅した。


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【12】勝利条件の確認

徳川軍は自軍が士気阻喪せず、羽柴軍を全滅させたため、徳川軍の勝利だ。

 

【20】感想

神君徳川家康会心の勝利だ!

2023年の大河ドラマ『どうする家康』のナレーション風に言えば、「神の君、会心の戦でございました。」と言うことだろう。

 

羽柴秀吉とは、三好秀次の身柄をめぐって有利な条件を提示できた。

 

このゲームは作戦級ゲームというより戦術級ゲームだ。特に羽柴軍に、本隊やその他の軍勢をどう動かすか、どの城を狙うか、三河に攻め込むか、あくまで決戦を挑むか、などの作戦上の選択肢が少ないからだ。

それはこのゲーム・システムの範疇外だ。

このゲームは、あくまで、白山林の戦いから長久手の戦いが行われた天正12年4月9日の戦いをテーマにしたゲームだ。

 

この時代の戦いぶりをうまく再現した面白いゲームだ。

 

合戦の混乱と激しさが伝わってくる。

他にもシリーズがいくつかあるのでそれぞれプレイしてみたい。