1982年にエポック社から発売された『日本機動部隊』は、大好きなゲームの一つだった。2019年にJapan War Game Classicsの一つとして発売された。
ゲーム盤やユニットのデザインがカラフルで美しくなってて嬉しい。
ルールブックもカラフルかつ例が豊富でわかりやすい。
シナリオ2、マレー沖海戦をプレイしてみた。このシナリオは移動目標に対する来爆撃の練習シナリオになる。
初期配置は次の通り。
索敵チットを引く。54分の42=81%の確率で発見または艦種誤認なので、すぐ発見できるはずだ。
1個目のチットが「発見」。ダミー・マーカーだった。2個目のちっとも「発見」。ホンモノのZ艦隊をいきなり発見!!
早速陸攻隊が襲いかかる。
元山航空隊の96陸攻2ユニットが、レパルスを攻撃。対空砲火は7。ダイス5。1/1
対艦攻撃力9で+1 ダイスは3
損害10
7で小破。8で中破。
鹿屋の1式陸攻2ユニットがレパルスに。
対空砲火は7。ダイス4。2/1。1ステップロス。ダイスの目+2。
対艦攻撃力9。ダイスの目+2。ダイスの目4。損害8。7で大破。8で沈没。レパルス撃沈。
美幌の96式陸攻と鹿屋の1式陸攻でプリンス・オブ・ウェールズを攻撃。
対空砲火は5。ダイスは4。2/0
対艦攻撃力12でダイスの目+2。
83%の確率で中破。
ダイスは3。損害13。9で小破。10で中破。
残りの水平爆撃4ユニットでプリンス・オブ・ウェールズを攻撃。
対空砲火は4。ダイスは4。1/0
対艦攻撃力8。ダイス+1。
ダイス83%の確率で撃沈。17%の確率で大破。
ダイスは1。損害12。7で大破。8で撃沈。
史実通りに二隻の英軍戦艦撃沈。
日本軍の損害は96式陸攻、1式陸攻それぞれ1ステップ、計2ステップロスだった。
このゲームではルールを覚えるための練習シナリオなので、ダイスを振るだけであまり悩むことはない。チットやダイスの運によって史実以下の戦果しかあげられない可能性もあり得る。
発見確率
このゲームは第5ターン(0900)から第8ターン(1330)までの4ターンだが、発見した次のターンに攻撃なので、第7ターンまでに発見しないと英軍に逃げられてしまう。
ダミー・マーカーは4枚中3枚。本物のZ艦隊は4枚中1枚。
索敵チットは81%の確率で艦隊を発見し、19%の確率で報告なしになる。
両方を掛け合わせると、確率は次のようになる。
①ダミー・マーカーかつ発見する確率は、0.81x0.75x100=61%。
②ダミー・マーカーかつ「?」チットの確率は、0.19x0.75x100=14%。
③Z艦隊かつ発見の確率は、0.81x0.25x100=20%。
④Z艦隊かつ「?」チットの確率は、0.19x0.25x100=5%。
①だとマーカーが3枚に減少するので、①②の確率が減り、③④の確率が増える。
①ダミー・マーカーかつ発見する確率は、0.81x0.67x100=54%。
②ダミー・マーカーかつ「?」チットの確率は、0.19x0.67x100=13%。
③Z艦隊かつ発見の確率は、0.81x0.33x100=27%。
④Z艦隊かつ「?」チットの確率は、0.19x0.33x100=7%。
①だとマーカーが2枚に減少するので、①②の確率が減り、③④の確率が増える。
①ダミー・マーカーかつ発見する確率は、0.81x0.5x100=41%。
②ダミー・マーカーかつ「?」チットの確率は、0.19x0.5x100=10%。
③Z艦隊かつ発見の確率は、0.81x0.5x100=41%。
④Z艦隊かつ「?」チットの確率は、0.19x0.5x100=10%。
①だとマーカーが1枚に減少するので、①②の確率が0となり、③④の確率だけになる。
①ダミー・マーカーかつ発見する確率は、0.81x0x100=0%。
②ダミー・マーカーかつ「?」チットの確率は、0.19x0x100=0%。
③Z艦隊かつ発見の確率は、0.81x1x100=81%。
④Z艦隊かつ「?」チットの確率は、0.19x1x100=19%。
3ターンで最大6回索敵チットを引けるので、3ターンの間に③が出ない確率はかなり低いはずだ。今度計算してみよう。