TACTICS第47号(1987/10/1)を読んでみた。
特集は「大陸軍 みんなが待ってたナポレオニックゲーム大特集」と「マルチの世界(マルチは〇の中にチ) マルチプレイヤーズゲーム魅力の世界」
付録ゲームは<TSR/SPI>の『ワグラムの戦い』(Wagram)
表紙はAH『戦争と平和』(War and Peace)にSPI『アウステルリッツの戦い』(The Battle of Austerlitz)のパッケージをあしらったもの。
もくじは次のとおり。
p.4 ナポレオニックゲーム大特集
ナポレオンの数々の戦い別に、それぞれの戦いをテーマにしたゲームをとてもわかりやすく紹介している。あまりに数が多くて、欧米でのナポレオニックゲームの人気に驚いた。
p.10 "ワグラム"作戦研究 黒木茂
どちらもゲームマップとユニットを使ってわかりやすい説明をしている。
p.20 地中海キャンペーン Hiroyuki Nishimura
p.21 『フライト・リーダー』(Flight Leader) 丸山卓久
p38 シドラ湾上空以上あり!『フライト・リーダー』(Flight Leader)オリジナルシナリオ&リプレイ by HORNETS'80 丸山卓久
この時の新製品のせいか、ゲーム紹介記事やリプレイや広告がある。
p.23 YANKS by Koichi Fukaya
Advanced Squad Leader(ASL)シリーズの第3弾が紹介されている。ホビージャパン社は翻訳をしなかったようだ。
p.52 謎のマレー沖海戦 リプレイ<QD>『ロイヤルネイビー』(Royal Navy)+<HJ>『アイアンボトムサウンド』(Iron Bottom Sound)
各地のゲームサークルにページを自由に使っていいという連載の2回目。今回は、東洋大学シミュレーションゲーム研究会にページを託した。
<QD>『ロイヤルネイビー』(Royal Navy)+<HJ>『アイアンボトムサウンド』(Iron Bottom Sound)から日本軍は比叡、北上、島風他、英軍はフッド他を選択してのリプレイ。
北上が雷撃する前に沈められたり、あちこちで衝突が発生したりして、英軍が勝利する。
p.66 石川輝の実戦戦術教室 第1回攻撃編1 陣地攻撃
地図をもとにクイズ形式で戦術について学習する記事だ。
こういう記事がもっと前にあったらなぁ・・・。
私はこの号が出たころはもうウォーゲームから離れていたので、残念だ。
p.72 戦場の日本軍 瀬戸利春
1個大隊に重機関銃8丁で歩兵砲2門。1個連隊で41式山砲4門、速射砲(対戦車砲)4門だったとは。他国と比べるとどうなのか本記事にはないが、きっと少なかったのだろう。
歩兵砲としては、92式歩兵砲が最もポピュラーだった。日本軍は対戦車砲のことを速射砲と呼び、一式37mm速射砲、一式機動47mm速射砲と進化した。
また滲透戦術について、何となく理解していたが、図がわかりやすかった。
戦記物を読んでもよくわからなかったことがようやく理解できた。
p.76 メタル・ウォーズ デザイナーズノート&シナリオ 岡田厚利
ミニチュア・ゲームの『メタル・ウォーズ』のデザイナーズノート。
本来なら1cm=10mにしたかったが、よく使われる定規の長さやせいぜい40cmしかない地図盤の大きさから、1cm=50mと決まったというのが面白い。
p.80 戦国時代の戦略と戦術 伊達政宗(2)天正16年の危機 その1:中新田の戦い 福田誠
戦いに至るまでの背景、兵力、作戦、戦いの状況、敗因がわかりやすい。
p.82 新書英雄伝 第2回「われらここに氏にきと」レオニダス伝(下) 有坂純
この連載もよく知らない歴史についてわかりやすく解説してくれていて面白い。
石川輝氏、瀬戸利春氏、福田誠氏、有坂純氏の連載が、私が購読していた頃の隔月刊時の『タクテクス』(TACTICS)誌で読めたらよかった。
p.96 ホビージャパンの広告
アバロンヒルゲームやビクトリーゲームが円高差益還元のため安くなっている。
『サブマリン』(Submarine)が5,800円から4,500円になっている。『戦闘指揮官』(Squad Leader)は6,800円が6,200円。『激突マジノ線』(France, 1940)は5,800円が4,000円だ。
Advanced Squad Leader(ASL)シリーズ他、多数が日本語解説書なしで販売している。ASLを日本語なしでプレイしていた人はどうしていたのだろう?