Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ASL Starter Kit #1 Scenario S2 WAR OF THE RATSを 日本語に訳してみた


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MMP『ASL Starter Kit #1』(ASLSK1)のScenario S2 WAR OF THE RATSのシナリオカードを日本語訳してみた。

 

タイトルは『鼠たちの戦争』だろう。デイヴィッド・ロビンズの同名の本からとったタイトルだろう。

 

 

 

 

A Grove of ASLにも和訳がある。

war.game.coocan.jp

 

誤訳もあると思うので、正しくプレイするには、オリジナルの英文シナリオを使用してください。

特にShock Groupの訳がよくわからなかった。

ここでは「衝撃部隊」とした。

 

シナリオ・デザイン:ケン・ダン & ブライアン・ユース

 

1942926日、 スターリングラードソ連1942年の夏の数ヶ月の間、ドイツ軍はほとんど抵抗を受けずにロシアのステップを前進した。ドン川の西部のソ連軍の抵抗の崩壊を見て、ヒトラーはB軍集団スターリングラード占領を命じた。ドイツ軍の伝統的な戦術(電撃的突進と包囲)を使うと、ソ連軍はそれを前にして退却した。パウルス第6軍司令官は、スターリングラードをすみやかに占領するため装甲部隊の鋭鋒を市の郊外へ送った。しかし、ソ連軍が塹壕を掘り、あらゆる建物から戦いをしかけたため、ドイツ軍の戦術は、市内で失敗に帰した。最初の鋭鋒はその鋭さを失い、ドイツ軍はさらに多くの部隊を投入するが、まもなくこの戦いが彼らがそれまでに経験した戦いとは全く違うことに気付いた。都市の領域で機動戦ができず、歩兵部隊が都市のブロック内で敵と混在して戦うなか、砲兵・空軍・装甲部隊といったドイツ軍の優位性が失われてしまった。これは「Ratterkrieg」(鼠たちの戦争)であった。

 

 

地図盤配置:地図盤Zを使用。(A列-P列の間だけ使用)

 

勝利条件: ドイツ軍はゲーム終了時に、F8, L6, O6の建物を支配下にしている場合、勝利する。

 

バランス:

ソ連ソ連軍の4-2-6分隊2個を4-5-8分隊2個に変更する。

ドイツ:9-2指揮官を9-1指揮官に変更する。

 

 

ターン記録表:

ソ連軍が先に配置

ドイツ軍が先に移動

 

戦闘序列:

ソ連

62軍の一部[ELR3]A9-K4-P4のヘクス列の南に配置する。

4-4-7 5

4-2-6 5

8-1

8-0

7-0

MMG

LMG 2

 

暫定「衝撃部隊(Shock Group)[ELR3]dr<現在のターン数の時、地図盤南端から登場する。

5-2-7 3

9-2

LMG

 

ドイツ軍 

94歩兵師団の一部[ELR:3] A9-K4-P4のヘクス列の北側に配置する。

5-4-8 4

4-6-7 7

9-2

9-1

8-1

8-0

MMG

LMG 3

FT

DC 2

 

特別ルール:

1.ドイツ軍5-4-8分隊は煙幕指数を2増やす。(すなわち、dr≦4の時煙幕カウンターを配置できる。)

 

結末:

ドイツ軍は都市奪取のための試みと、血まみれの消耗戦を継続した。建物の中で奪った部屋数や階数を数え上げて戦果が報告される戦いだった。ドイツ軍が浸透した至るところで、100人程度の暫定部隊が即時に反撃してきた。殺到するドイツ軍の猛攻に対し、このような特化された衝撃部隊(Shock Group)を編成し手駒として用いることでソ連軍は持ちこたえたのだった。