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季刊となり、判型も変わって再出発した『タクテクス』誌の第6号だ。
特集は『東方に戦果あり』東部線戦だ。
翻訳ルールはVG『キャリアー』(Carrier)(後)とVG『ペロポネソス戦争』(The Peloponnesian War)
付録ゲームは伏見素行氏デザインの『モスクワ総進撃』と瀬戸利春氏の連載記事『作戦級ゲーム入門』に付いてきた『カーン攻防戦』のユニットだ。
しかし月刊の時は中とじだったのでホチキスを開いてページを分離できたが、季刊は平とじなのでページを分離できない。コピーするときにすき間ができて光が入ってうまくコピーできないのが残念だ。もう1冊買ってページをばらしてください、ということか?
p.4 小さくやろう大きな東部戦線 GDW"バルバロッサ作戦"ミニシナリオ 瀬戸利春
GDW『バルバロッサ作戦』のシナリオ3個だ。
p.12 目標、クレムリン!HJ"オペレーション・タイフーン"作戦研究 瀬戸利春
SPI/HJ『オペレーション・タイフーン』(Operation Typhoon)は西部戦線シリーズのルールで東部戦線をプレイする小さなビッグ・ゲームだ。このゲームは持っていないが、戦略は同テーマの他のゲームにも参考になる。
p.20 陸の巨人たち HJ"ロシア戦線" 東洋大学ゲーム研究会
P.28 ガレキの街 AH"ターニングポイント:スターリングラード"作戦研究 戸島毅
このゲームも持っていないのだが、ボックス・アートにはなぜかひかれてしまい、いつかはほしいゲームの一つだ。
p.36 早すぎた反攻 翔企画"ハリコフ大戦車戦"第2次ハリコフ戦バリアント 山崎雅弘
このゲームも持っていないが、地図が同じならユニット変えれば別な戦いをシミュレートできるだろう、という発想でできたバリアント。戦況が異なるので第2次ハリコフ戦を表現するのはだいぶ難しかったようだ。制作過程の悩みが垣間見えて面白い記事だ。
p.42 皇帝カイザーvs皇帝ツァー WW1東部戦線ゲーム紹介 瀬戸利春
東部戦線は第1次世界大戦にもあった。そこで第1次世界大戦の東部戦線を扱ったゲームを紹介している。
SPI『Great War in the East』(Tannenberg)
クォードリー・ゲームで『タクテクス』誌第57号の折り込みゲーム『カポレット』もその一つ。
AH『西部戦線異常なし』(The Guns of August)も簡単に紹介している。
第一次世界大戦に関する参考文献もいい。
p.68 Battle of the Bulge Y.O.
S.Craig Taylor,Jr.デザインのバルジゲーム。アメリカン・ヒストリー・シリーズの一作だ。スミソニアン・バルジとも呼ばれているゲームだ。基本ルールは簡単だがオプション・ルールが多数あるそうだ。
p.72 砂漠の嵐作戦 中澤孝継
ブッシュとフセインが腕相撲しているインパクトあるボックス・アート。翔企画と思ったら天下布武という所が発売元。知らなかった。
p.88 第二次欧州大戦概説史 戸島毅
ダンケルクからイギリス軍が撤退し、ドイツ軍がフランスを降伏に追い込んだ。バトル・オブ・ブリテンが始まり終わる。
p.116 作戦級ゲーム入門 瀬戸利春
前回からの続きで『カーン攻防戦』のリプレイ記事。ゲームを作ってプレイしてみたい。
p.154 山猫兵器館 第6回 工作艦 明石 絵と文:鋼鉄山猫
「明石1隻で連合艦隊平時の年間工数の40%を消化できるほどだった。」とのこと。そんなに凄い船だったとは驚いた。