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季刊となり、判型も変わって再出発した『タクテクス』誌の第4号だ。
特集は『湾岸に吹いた風』
湾岸戦争関係の現代戦特集だ。
翻訳ルールはVG『キャリアー』(Carrier)(前)
付録ゲームは伏見素行氏デザインの『ロンメル戦記』だ。
しかし月刊の時は中とじだったのでホチキスを開いてページを分離できたが、季刊は平とじなのでページを分離できない。コピーするときにすき間ができて光が入ってうまくコピーできないのが残念だ。もう1冊買ってページをばらしてください、ということか?
『ミリタリークラシックス』誌でおなじみのあの岡部いさく氏が『タクテクス』誌にも書いていたとは驚いた。
p.11 ゲーム改造のすすめ GDWペルシアン・ガルフを改造する 瀬戸利春
p.20 湾岸の勝者 GDWペルシアン・ガルフ(改)による湾岸戦争の作戦研究
このゲームは持っていないが、改造案やそれを使った作戦研究記事が興味深い。
p.32 熱砂の鷲 GDWエア・スペリオリティー/デザート・ファルコン湾岸戦争シナリオ 桜井真一
このゲームも持っていないのだが、他の現代空中戦ゲームに応用してみたい。
p.46 砂漠の勇者 AHファイアパワー 湾岸戦争シナリオ 芹川智洋
p.49 油井の攻防 AHファイアパワー湾岸戦争リプレイ 芹川智洋
このゲームも持っていないのだが、面白そうだ。
p.68 Code of Bushido 和久尊
Advanced Squad Leaderシリーズ8作目にしてようやく日本軍登場!!モラルチェックに失敗すると戦闘不能にならず戦力減少するそうだ。ユニットの値を見ると、4-4-8や4-4-7。思ったより士気値は高くない。プレイしてみたい。
p.70 ザ・ビッグ野球 和久尊
『熱闘12球団ペナントレース』は知っていたが、同じホビージャパンが『ザ・ビッグ野球』を出していたとは知らなかった。熱心なファンが毎年カードを更新しているようだ。
p.84 ハリコフ大戦車戦 小泉久生
p.85 WW2 小泉久生
翔企画のSSシリーズからはこの2作が紹介されている。『ハリコフ大戦車戦』は山﨑雅弘氏、『WW2』は中黒靖氏がデザインしている。機会があったらプレイしてみたい。
p.98 第二次欧州大戦概説史 戸島毅
いよいよドイツ軍によるフランス侵攻が始まった。ダンケルクを包囲したドイツ軍に対してヒトラーの停止命令が出たとき、既にドイツ軍戦車の1/3は修理不可能なほど損耗し、1/3は修理可能な損耗状態だった。第4軍司令官クルーゲからルントシュテットに一旦停止して戦車部隊の補充と修理をするよう申し入れ、ルントシュテットが停止命令を出し、ヒトラーの停止命令の前日にドイツ戦車部隊は停止していたのだ。ヒトラーが信頼する将軍の一人がルントシュテットで、ヒトラーは、ルントシュテットの停止命令を認めたのだ。OKHは大反対をしたが、本記事によると『反対したブラウヒッチュもハルダーも「フランス作戦」をいかに「納得できる形」で失敗させるかに懸命になっていた。「反ナチ革命」を発生させるためには「敗北」こそが必要だった。」』のだそうだ。
p.100 新書英雄伝 「行け、神の娘よ」ージャンヌ・ダルク伝ー 有坂純
ジャンヌ・ダルクは有名だが、伝説がつきまとっており、史実がどうだったのか謎である。10ページもかけて背景や登場人物達を含めて解説してくれておりとてもわかりやすい。
p.110 ゲーム千一夜 和久尊
今回は支援部隊。砲兵、補給、空軍、工兵、について、PWGの『Korsun Pocket』というゲームを元に紹介している。このゲームは2,400個のカウンターを使うビッグ・ゲームだ。
p.116 作戦級ゲーム入門 瀬戸利春
補給やゲリラ戦や空挺、上陸作戦についてわかりやすく解説している。
p.154 山猫兵器館 第4回 ハインケルHe177グライフ 絵と文:鋼鉄山猫
ドイツ軍の4発爆撃機。4発といいながら絵を見ると双発だ。なんと2つのエンジンを並列に並べ連結ギアで1つのプロペラを回しているのだ!!
結果はエンジンの過熱で飛べずその解決できずに終わったようだ。