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p.12 独主力艦は圧倒的劣勢!頼みは英と同等の潜水艦のみ 文・監修・艦艇線画 石橋孝夫
1939/09/03の各国の艦種と数を比較した図がわかりやすい。
この艦隊で英仏と戦うには潜水艦で戦うしかないのがよくわかる。
イギリス 戦艦15 空母7 巡洋艦60 駆逐艦170 潜水艦57
フランス 戦艦7 空母1 巡洋艦19 駆逐艦58 潜水艦77
イタリア(1940/06/10) 戦艦4 空母0 巡洋艦19 駆逐艦63 潜水艦116
ソ連(1941/06/22) 戦艦3 空母0 巡洋艦7 駆逐艦59 潜水艦213
アメリカ(大西洋) 戦艦8 空母4 巡洋艦13 駆逐艦91 潜水艦57
アメリカ(太平洋) 戦艦9 空母4 巡洋艦24 駆逐艦80 潜水艦55
日本(1941/12/08) 戦艦10 空母10 巡洋艦35 駆逐艦111 潜水艦68
p.16 ”インディゴ”作戦発動!米海兵隊、北辺の要衝に上陸 強化された連合軍哨戒網 文/唐澤正 イラスト/Mike Chappell
p.40 ドイツの海軍作戦 潜水艦&通商破壊 橋本金平
潜水艦をめぐる戦いの推移を概説している。
イギリスがかなり危険な状況だったのがよくわかる。日本も潜水艦を通商破壊に活用したらよかったのに。
p.50 装甲艦の通商破壊戦 シュペーの襲撃 川上しげる
ポケット戦艦アドミラル・グラーフ・シュペーの通商破壊戦の解説だ。
たった一隻による通商破壊戦がこんなに英軍を振り回したのか・・・。
大戦初期に日本軍も通商破壊戦を連合軍に仕掛けていたら、状況はずいぶんと変わったのではないだろうか。
p.66 大西洋の情報戦争 谷光太郎
第二次欧州大戦における暗号戦争に関する解説記事だ。エニグマ暗号が解読されていたのでドイツは潜水艦作戦でも不利になっていた。Uボートから暗号機械や暗号書を奪うなど映画にしたら面白そうだ。
p.68 ドイツ海軍潜水艦隊 狼群の栄光と黄昏 秋山信雄
本書ではウルフパックを狼群と訳出している。レーダーの進化やヘッジホッグの登場や航空機からの攻撃が狼群作戦にとどめを刺した。ドイツもスノーケルで対抗したが、対抗しきれなかった。
p.95 徹底図説 潜水艦戦争 1939-45
彩色された写真やイラストが豊富でわかりやすい解説記事だ。
p.111 図説「牧羊犬と羊」進化する船団方式 文/白石光 イラスト/樋口隆晴
50隻の輸送船団と9隻の護衛艦と2隻の護衛空母による船団隊形の図がいい。
タンカーや弾薬運搬船を外側に置いたり、沈没船乗員救援船を後方に置くなど工夫があったとのことだ。
また、36隻の輸送船団で運べる航空機297機、戦車594両、車両4246台というデータも重要だ。
AH『サブマリン』(Submarine)のシナリオをプレイするときの参考になる。
p.122 Uボートは何をどれだけ積んでいたか? 文・イラスト/須田幸治
50-60日間の航海で44名の乗員が乗るVIIC型(全長67m水中排水量856t)で次の量を積んでいたそうだ。水や食料が意外に少ないのが驚きだ。
魚雷14本
各種弾薬約2.5t
燃料114t
水2.2t
乗員私物0.8t
p.128 デーニッツの狼群作戦 その戦略・戦術 文/橋本金平
p.134 Uボート危機と英国の電子技術 文/徳田八郎衛
p.158 デーニッツを敗北させた米海軍の対戦ウエポン 文/宮本勲
狼群作戦とイギリスのソーナーやレーダー技術の解説だ。
アメリカ群の気球、カタリナ飛行艇、護衛空母、アヴェンジャーの紹介。
これらもAH『サブマリン』(Submarine)のシナリオをプレイするときの参考になる。
p.141 二人の海軍総司令官レーダーとデーニッツ 文/谷光太郎
p.148 Uボート艦長の育て方 文/谷光太郎
p.150 Uボートのエースたち それぞれの人間像 文/谷光太郎
個性的な人達が揃っていた。
p.166 日独の潜水艦交流秘話 チャンドラ・ボースと日本 文/上原光晴
インド独立をめぐるチャンドラ・ボースと日本政府の秘話。
いろいろな人の思惑が錯綜していたことがよくわかる。