SPI『レニングラード攻防戦』(Leningrad)をプレイしてみた。
今回は、バルバロッサ作戦開始直後のソ連軍がもう少しうまく戦ったらどうなるかを試してみた。つまり、ルール[17.2]「第1ターンの移動フェイズ終了時、すべての赤軍部隊は独軍部隊に隣接していなければならない」を適用しないことにしたのだ。果たしてどの程度ソ連軍が有利になるか?
目次
- ■初期配置
- ■第1ターン(1941/06/22-06/28)
- ■第2ターン(1941/06/29-07/05)
- ■第3ターン(1941/07/06-07/12)
- ■第4ターン(1941/07/13-07/19)
- ■第5ターン(1941/07/20-07/26)
- ■第6ターン(1941/07/27-08/02)
- ■第7ターン(1941/08/03-08/09)
- ■第8ターン(1941/08/10-08/16)
- ■第9ターン(1941/08/17-08/23)
- ■第10ターン(1941/08/24-08/30)
- ■第11ターン(1941/08/31-09/06)
- ■第12ターン(1941/09/07-09/13)(最終ターン)
- ■勝利条件の確認
- ■感想
■初期配置
■第1ターン(1941/06/22-06/28)
ドイツ軍が国境線で攻撃をしかけるがソ連軍は0109,0209に第48狙撃兵師団(4-4-5), 第5狙撃兵師団(4-6-5)という防御力の強い部隊が守っていた。
ドイツ軍の攻撃にソ連軍は部隊温存策をとりとにかく後退する。
0510でソ連軍第67狙撃兵師団(2-2-5)が壊滅した。
ソ連軍がなんとか二重の戦線を作った。
■第2ターン(1941/06/29-07/05)
穴がなくてドイツ軍の突破が難しそうだ。
ソ連軍第5狙撃兵師団(4-6-5)壊滅
第177狙撃兵師団(4-2-5)壊滅
第254狙撃兵師団(4-3-5)壊滅
第16狙撃兵師団(1-1-5)壊滅
やはりドイツ軍の進撃が遅い。
ソ連軍はRiga(0908)からDvinsk(1113)の川沿いに防衛線を貼った。
■第3ターン(1941/07/06-07/12)
ソ連軍第10狙撃兵師団(4-4-5)壊滅
第183狙撃兵師団(3-4-5)壊滅
第119狙撃兵師団(5-3-5)壊滅
第28戦車師団(4-3-7)壊滅
第48狙撃兵師団(4-4-5)壊滅
Riga(0908)にいた第185自動車化狙撃兵師団(5-5-7)、第305狙撃兵師団(1-5-5)、第125狙撃兵師団(4-3-5)が壊滅した。Riga(0908)陥落!!
ソ連軍の防衛線は一部が川を突破されたがまだ十分守れている。
■第4ターン(1941/07/13-07/19)
ソ連軍第126狙撃兵師団(1-1-5)壊滅
第42戦車師団(10-4-7)壊滅
ソ連軍第33狙撃兵師団(3-3-5)壊滅
第21戦車師団(5-5-7)壊滅
第170狙撃兵師団(2-2-5)壊滅
6個師団を拘束したからこれはよくやったと誉めてやりたい。
ソ連軍はTallinn(1601)からPskov(1809)にかけて防衛線を張る。
■第5ターン(1941/07/20-07/26)
ようやくドイツ軍が突破してレニングラードを目指す。
ソ連軍第11狙撃兵師団(3-3-5)壊滅
Dvinsk(1113)陥落。
第198自動車化狙撃兵師団(4-4-7)壊滅
ソ連軍はTallinn(1601)からPskov(1809)、Velikaya河にかけて、防衛線を張った。
■第6ターン(1941/07/27-08/02)
ソ連軍第259狙撃兵師団(3-2-5)壊滅
第246狙撃兵師団(3-2-5)壊滅
ドイツ軍が攻めるがソ連軍が巧みに後退する。
第112狙撃兵師団(1-1-5)壊滅
ソ連軍はKingisepp(2204)から湿地帯にかけて要塞に立てこもる。
■第7ターン(1941/08/03-08/09)
ドイツ軍がKingisepp(2204)に迫る。
ソ連軍第180狙撃兵師団(5-4-5),第163自動車化狙撃兵師団(3-3-7)壊滅。Kingisepp(2204)陥落
ソ連軍はレニングラードの南の湿地帯とレニングラードに防衛線を張る。
■第8ターン(1941/08/10-08/16)
ドイツ軍がTallinn(1601)とPskov(1809)とレニングラードに迫る。
ソ連軍第118狙撃兵師団(1-2-5)壊滅
第262狙撃兵師団(3-3-5)壊滅
Tallinn(1601)陥落
ソ連軍第46戦車師団(7-5-7)後退した。Pskov(1809)陥落
第265狙撃兵師団(3-4-5)壊滅
ソ連軍第2戦車師団(5-3-7)、第257狙撃兵師団(4-5-5)壊滅。レニングラードまであと20マイル(32km)(1ヘクス)だ。
ここまでにソ連軍は23個狙撃兵師団、5個戦車師団、3個自動車化狙撃兵師団を失った。
■第9ターン(1941/08/17-08/23)
ドイツ軍はレニングラードに攻めかかる。
ソ連軍第266狙撃兵師団(2-2-5)壊滅
第291狙撃兵師団(3-2-5)壊滅
レニングラードの一部(2505)をドイツ軍が占領した。
■第10ターン(1941/08/24-08/30)
ドイツ軍が西からレニングラードに攻勢をかける。
ソ連軍第168狙撃兵師団(1-3-5)壊滅
第46戦車師団(7-5-7)壊滅
第261狙撃兵師団(2-3-5)壊滅
ソ連軍が南の湿地帯からレニングラードに増援を送り最大スタックにして守る。
■第11ターン(1941/08/31 -09/06)
ドイツ軍も最大スタックで全戦線で攻勢に出る。
ソ連軍第70狙撃兵師団(3-7-5)壊滅
第128狙撃兵師団(4-2-5)壊滅
第3戦車師団(9-3-7)壊滅
第90狙撃兵師団(3-5-5)壊滅
■第12ターン(1941/09/07-09/13)(最終ターン)
ドイツ軍の最後の攻勢だ。
ソ連軍第268狙撃兵師団(2-3-5)壊滅
第202自動車化狙撃兵師団(4-4-7)壊滅
第115狙撃兵師団(1-1-5)壊滅
レニングラード(2605)を守っていた第254(4-3-5),292(3-1-5),302(5-1-5狙撃兵師団壊滅
■勝利条件の確認
ドイツ軍は自動車化歩兵師団、装甲師団が戦力段階損失も全滅もしなかったので-0点
Leningrad(2604)は占領したがLeningrad(2705)は占領できなかったので30点
30=30点
ドイツ軍が1から30点の範囲なのでドイツ軍の戦術的勝利!!
■感想
ドイツ軍はやはりなかなか攻め込めなかった。ソ連軍が3本の河で防衛線を張った間にレニングラード周辺の防備を固められてしまった。
ちなみに最終的なソ連軍のユニットは下の写真の通りだ。もしあと2ターンもの攻撃できればレニングラードは陥落しただろう。
ソ連軍が第1ターンに反撃しないで戦力温存して後退していたらもっとレニングラードは安全だったのだろう、と予想したが意外とドイツ軍が健闘した。ソ連軍がレニングラード南部に防衛線を張ったのに対して、西部から攻め込んだためだ。
狭い西から攻めるか、広いが湿地帯の南部から攻めるかドイツ軍は悩むところでソ連軍はどちらに合わせて防備を固めるか悩むところだ。
結局、ソ連軍は戦車師団7個、自動車化狙撃兵師団4個、狙撃兵師団35個を失った。
残ったのは戦車師団1個、狙撃兵師団16個だ。
簡単なルールで北方軍集団の突進を再現できる好ゲームだと思う。