Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

【雑感】思い込みは恐い

先日、VASSALでMMP『Advanced Squad Leader Starter Kit #1』(以下ASLSK)を対戦して、驚いたことが二点あった。

 

火炎放射器を使えるのは指揮能力-2,-3の指揮官と突撃工兵だけではない

 

対戦相手が火炎放射器を8-0指揮官に持たせていた。

それはできない、あるいは故障の可能性が上がると私は思い込んでいた。

AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)で、火炎放射器が登場した際のルールが指揮能力-2,-3の指揮官と突撃工兵だけだった。その後のシリーズで捕獲支援火器として他のユニットも使えるようになった。

ASLSKも当然そうだろう、と思っていた。

しかし、あらためて、ルール・ブック(http://war.game.coocan.jp/ASL/download/SK1.pdf)を確認すると、「エリート以外のMMC が FT を使用する場合、X#が『2』低下します(他のX#低下ペナルティと累積します)。」とあるから、指揮官が使用する場合はX#(故障ナンバー)が低下しないのだ。

 

 

●煙幕の使用

 

煙幕について、対戦相手が「1ヘクスに煙幕を何個置けるのか?」と質問された。「1ヘクスに1個しか置いてはいけない」と私は思い込んでいたが、あらためて、ルール・ブックを確認してみた。

ASLSKでは詳細が書いていないので、Advanced Squad Leader(ASL)のルール・ブック(

http://war.game.coocan.jp/ASL/download/A%E7%AB%A02022%E7%89%88.pdf

)を見てみた。

A24.2に、「1ヘクスに展張できる『煙幕』の数に制限はないが、『煙幕』による妨害DRMは1区域につき合計+3までである。[例外:煙幕の中から引かれるLOSへの妨害;24.8]。」とあった。

24.8を見ると『煙幕』区域の中から外の方が外から中より視界に対する影響が大きいので「その『煙幕』の通常の効果に加えて+1妨害DRMとある。
従って最大+4になる。

また、24.5 煙幕の濃度に、「煙幕カウンターは最大で+3の妨害効果がある」とある。「砲兵器/OBA(盤外砲)によって、PFPhにおける最初に解決された攻撃(つまり、『煙幕』以外の攻撃が行われる前の攻撃)として展張されたときのみ、この最大効果の側(つまり+3)を上にして置く。」とある。
 
つまり、煙幕カウンターが1ヘクスに何個あっても妨害DRMは+3までだから、3個も煙幕カウンターを置くのは無意味なので、実質2個までになる。
 
では、なぜ、煙幕1個と私は思い込んだのだろう?AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズのルールだったのだろうか。
そこで『戦闘指揮官』(Squad Leader)では、1ヘクスにおける煙幕の数について記述がない。AH『G.I.勝利への礎』(G.I. Anvil of Victory)のホビージャパン版ルール・ブックの148.52に、「あるヘックスにいくつかの煙幕カウンターがあっても煙幕によるダイスの目修整は+6を越えることはありません。」とあった。
 
『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズでも、煙幕を何個置いてもよかったのだ!!
 
なんと、私の勝手な思い込みだったのだ!!初めて『戦闘指揮官』(Squad Leader)をプレイしてから40年ほど、ずっと思い込んでいたのだ。
あらためて、思い込みは恐いと思った。
 
一方、人と対話することで、別な観点が加わるから、気づかされることができる。
対人戦の面白さは、まさに、そこにあると思う。
どんな趣味でも、一人では限界があると思う。やはり人と話して交流してこそ、別な気づきがあり、成長にもつながると思う。