サンセット・ゲームズ社『聯合艦隊』(Fleet Battles)のシナリオ5『敵遁走セリ』をソロ・プレイしてみた。。
1942年2月27日のスラバヤ沖海戦昼戦をテーマにしたシナリオだ。
地図盤9枚、日本軍18隻、連合軍14隻、合計32隻が登場するシナリオだ。
史実では、日本軍が勝利したとはいえ、遠距離射撃と遠距離雷撃に終始し、ほとんど命中弾を与えられなかったあまり褒められない戦いだった。
なお、今回、16.0簡易雷撃戦ルールを採用している。
果たしてどうなるだろうか?
■初期配置
■第1ターン(1942/02/27 1739)
日本軍は距離を詰めるために一斉に左回頭した。
射程の長いヒューストンが距離30000mで神通に対して火蓋を切った!
早くも神通に命中弾だ。
史実とは異なり、連合軍艦隊に向かって距離を詰める日本軍だ。
重巡那智と羽黒が連合軍エレクトラを距離25000mで砲撃する。
多数の水柱がエレクトラを包むが命中弾はなしだ。
エクセターとヒューストンが神通を砲撃するがどちらも砲弾があさっての方向に飛んでいった。
日本軍第2水雷戦隊のPLが、30から28に減った。
■第2ターン(1942/02/27 1745)
日本軍は積極的に距離を詰める。
連合軍は神通に集中砲火を浴びせる。
エクセターの砲弾が神通の魚雷発射管に命中した!火災が発生した!
那智と羽黒がデ・ロイテルを砲撃する。
距離26000mだ。
どちらの砲撃も外れた。
日本軍がジュピターやエレクトラを砲撃するが命中弾はない。
那智と羽黒がデ・ロイテルを砲撃するが外れた。
神通がエレクトラを砲撃するが外れた。
天津風、初風がジュピターを砲撃するが命中弾はない。
潮、漣、山風、江風がジュピターを砲撃するが命中弾はない。
デ・ロイテル、パース、ジャワが神通を砲撃する。パースの砲撃で神通の兵装が沈黙した。
エレクトラ、エンカウンター、ジュピターが雪風を砲撃するが命中弾はない。
日本軍第2水雷戦隊のPLが22点に減った。
■第3ターン(1942/02/27 1751)
ヒューストンとエクセターが那智を砲撃する。距離24000m。
砲弾はいたずらに水柱を上げるだけだった。
デ・ロイテルが潮を砲撃し命中!
パースとジャワは神通を砲撃するが命中弾なし。
エレクトラ、エンカウンター、ジュピターが雪風を砲撃し命中弾が1発出た!
Witte de Withが漣を砲撃したが外れた。
那智と羽黒がデ・ロイテルを砲撃するが至近弾はあったが損害を与えなかった。
潮と漣がエンカウンターを砲撃したが外れた。
山風、江風がエレクトラを砲撃したが外れた。
時津風の放った魚雷がエレクトラに命中した!エレクトラは呆気なく沈んで行った。
天津風の放った魚雷がエンカウンターをとらえた!エンカウンターが轟沈した!
初風の魚雷がジュピターをとらえた!ジュピターは15ノットに速度が落ちた。
那智と羽黒がヒューストンを砲撃する。距離21000m。
那珂、村雨、五月雨がデ・ロイテルを砲撃するが外れた。
春風、夕立がエクセターを砲撃するが外れた。
朝雲、峯雲がWitte de Withを砲撃するが外れた。
雪風の砲撃で魚雷発射管に命中し火災が発生した!
潮、漣、山風、江風もジュピターに砲撃するが外れた。
ヒューストンとエクセターが那智を砲撃し那智に命中弾を与えた。
デ・ロイテルとパースが、潮を砲撃したが損害なし。
ジャワが神通を砲撃したが損害なし。
ジュピターが雪風を砲撃したが損害なし。
Witte de Withとコルテノールが潮を、砲撃したが損害なし。
連合軍のPLは42から17に減った。
日本軍の第5戦隊は12から9へ、第2水雷戦隊は21へ減った。
第4水雷戦隊は無傷で24のままだ。
■第4ターン(1942/02/27 1757)
ヒューストンとエクセターが神通を砲撃したが外れた。
デ・ロイテルとジャワが潮を砲撃したが、はずれた。
パースが漣を砲撃し命中弾!
砲雷撃力が半減した!
Witte de Withとコルテノールが山風を砲撃したが外れた。
J.C.フォードとポール・ジョーンズが江風を、J.D.エドワーズとアルギンが漣を砲撃したが、外れた。
那智と羽黒がヒューストンを砲撃する。距離18000m。
惜しかったが命中弾はなかった。
那珂がデ・ロイテルを砲撃する。距離8000m。
惜しかったが外れた。
村雨、五月雨もデ・ロイテルを砲撃するが外れた。
春風、夕立がエクセターを砲撃したが、外れた。
時津風、天津風、初風がジュピターを砲撃し、ジュピターの兵装が沈黙した。
雪風が断末魔のジュピターを砲撃する。ジュピターは大爆発とともに波間に沈んで行った。
潮と漣がデ・ロイテルを砲撃したが外れた。
山風、江風が、Witte de Withを砲撃したが、外れた。
潮が放った魚雷がデ・ロイテルに命中!
舵機故障!!速度は最大15ノットに落ちた!
漣が放った魚雷もデ・ロイテルに進み、デ・ロイテルが沈没!!
山風の放った魚雷がヒューストンに命中!ヒューストンは航行不能に陥った。
江風の魚雷がそこに突き進み3本命中!
ヒューストンが真っ二つに割れて沈没!!
那智と羽黒がパースを砲撃する。距離16000m。外れた。
那珂がエクセターを砲撃したが損害なし。
村雨、五月雨がパースを砲撃したが外れた。
春風、夕立がジャワを砲撃したが外れた。
天津風、初風が、ポール・ジョーンズを砲撃し命中弾を与えた。
潮、漣が、Witte de Withを砲撃したが外れた。
山、江風がコルテノールを砲撃したが外れた。
エクセターが潮を砲撃し命中弾を与えた。潮は砲雷撃力が半減した!
パースも潮を砲撃したが外れた。
ジャワが漣を砲撃したが損害なし。
Witte de Withとコルテノールが山風を砲撃したが外れた。
J.C.フォードとポール・ジョーンズが神通を砲撃したが外れた。
ルール12.0を読むと、ターン更新フェイズではなく、PLが0になった時点で退却を始めないといけない。
連合軍のPLは42から-39に減った。
日本軍の第5戦隊は12から9へ、第2水雷戦隊は30から17へ減った。
第4水雷戦隊は無傷で24のままだ。
■両軍の損害
連合軍
沈没
重巡1(ヒューストン)
軽巡1(デ・ロイテル)
小破
日本軍
沈没 なし
中破 軽巡1(神通)
■勝利条件の確認
日本軍のPLが0になる前に連合軍のPLを0以下(-39)にしたので日本軍の勝利だ。
■感想
日本軍は史実以上の一方的な勝利だった。
序盤で神通が集中砲火を浴びて攻撃力を失った時は日本軍はどうなるかと思ったが、その後は、不思議なほど連合軍の砲撃が神通に痛打を与えなくなった。
日本軍の魚雷が効果的だった。
日本軍駆逐艦が戦果を上げたのは接近戦に持ち込んだからだ。
通常の魚雷ルールだと、きっともっと当たらなかっただろう。
那智と羽黒は、近づこうとはしたが、結局、20000m弱での遠距離砲戦に終始し、戦果をあげられなかった。その点は史実同様だった。10000m以内まで踏み込まないと戦果は期待できない。
やはり、水上戦は距離を詰めるのが大事だと改めて思った。
とはいってもなかなか相手との距離を縮められないのが水上戦の難しいところだ。
次回はシナリオ6『第5戦隊の凱歌』(スラバヤ沖海戦夜戦)をプレイしてみたい。