ゲームジャーナル第21号には日本史ゲームが3個ついている。
そのうちの一つ『上野戦争』の対人戦1回目だ。
下記リンク先からダウンロードしたVASSALモジュールを使って、A氏とプレイした。
私が官軍、A氏が彰義隊だ。
勝利条件は、官軍は4か所の寺社ヘクスを占領すること。彰義隊は西郷を討つことだ。
さてどうなるか？
【0】初期配置
彰義隊は団子坂、谷中、黒門口を守る。
驚いたのは寒松院の前の水域に一隊いることだ。
少しでも前で守って後退して寒松院に入るつもりだろう。
官軍としては、三方向から侵攻する。団子坂から長州藩。谷中を中央突破するのは佐賀藩。黒門口から突入するのは薩摩藩だ。
【1】第壱回
官軍は、北の長州藩は慎重に前進する。
中央の佐賀藩砲兵のアームストロング砲で谷中とその周辺を砲撃できるように移動する。
彰義隊は当然ながらパスの連続だ。
【2】第弐回
北では、官軍が彰義隊を団子坂から後退させた。
中央は谷中の防御柵をアームストロング砲で2部隊で連続砲撃できるように移動する。
南では、防御柵を破壊し、西郷吉之助を扇の要にして黒門口に突入する。
【3】第参回
北の長州藩兵は団子坂に突入できずにらみ合っている。
佐賀藩兵は次の第四回からのアームストロング砲砲撃開始まで待機している。
官軍二隊が不忍池、寒松院に向かってジャブジャブと水域に入っていく。
【4】第四回
この回から佐賀砲兵が砲撃可能となる。
アームストロング砲の一斉砲撃で谷中の防御柵を破壊した。
北の長州藩兵は水域で一部隊壊滅した。団子坂からの突入を阻まれている。
中央は谷中突破の目途が立った。
南では西国諸藩兵による斬り込みで黒門口を官軍が占領した。
【5】第五回
北では水域から上陸した長州藩兵が1隊壊滅した。
中央ではアームストロング砲が火を噴き、後から突入した佐賀藩兵が谷中を占領した。
南では水域から熊本藩兵が寒松院に突撃し占領した。
寒松院に彰義隊が再突入し、熊本藩兵を追い落とし寒松院を奪還成功した。
黒門口を突破した西郷吉之助率いる薩摩藩兵が寒松院と寛永寺を目指して突進する。
【6】第六回
彰義隊の損害が増していく。
根岸から偽会津藩兵の長州藩兵が突入しようとしたが、包囲されるので動かない。
寒松院では西国諸藩兵が突入し激しい斬り合いだ。
南部から突き進む薩摩藩兵が山王台を奪取し、逃げる彰義隊と天野八郎率いる砲兵隊を追撃する。
彰義隊は既に半減してわずか5隊しか残っていない。
【7】第七回
根岸から長州藩兵が突入だ。
寒松院では彰義隊の攻撃で西国諸藩兵が後退した。
そこへ薩摩藩兵が突入し、彰義隊1隊を壊滅し、寒松院を制圧した。
北では彰義隊が壊滅した。
彰義隊は10隊中6隊が壊滅し、残りわずか4隊だ。
寛永寺は確実に次のターンに占領できる。
湯島天神にも1隊向かわせているのでここも占領確実だ。
寒松院は制圧している。
天王寺は・・・彰義隊のZOCになっているから、難しいが、最終ターンに長州藩兵を突撃させてZOCがなくなれば占領できる。
【8】第八回(最終回)
最終ターンに長州藩兵を突撃させてZOCがなくなれば占領できる・・・はずだったが、このゲームは先攻が彰義隊だ。
先に天王寺に入られてしまった。
アームストロング砲の砲撃で残った彰義隊1隊が壊滅した。
彰義隊はここで投了した。
天王寺に隣接している長州藩兵の突撃のダイス次第だが、彰義隊率いるA氏はここで投了した。
【9】勝利条件の確認
官軍は、寛永寺(0707)、湯島天神(0203)、寒松院(0605)の三寺社に官軍ユニットのみ配置している。
3つの寺社ヘクスに官軍ユニットのみ存在するので、官軍の限定敵勝利だ。
彰義隊は10隊中9隊が壊滅し残りが1隊だ。
官軍は17隊中4隊を失い残り13隊だ。
【9】感想
彰義隊は団子坂、谷中、黒門口の全てを守ろうとして全てを失った。
しかし、この三カ所のいずれも重要で、どれも捨てられない、と思う。
彰義隊はどうやって守ればいいのだろうか？
簡単なルールでユニット数が少なくヘクス数も少ないが面白いゲームだ。
次回は攻守入れ替えて私が彰義隊、A氏が官軍を担当してプレイすることにした。
