Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

第一撃で決まった! AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)OAF38.1 KHARKOV 1943 バトル・レポート(AAR)


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AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)をプレイしてみた。

OAF-38.1 KHARKOV 1943をプレイしてみた。

タイトルを和訳するとそのまま『ハリコフ1943』だ。ウクライナ語に近い読み方だと『ハルキウ1943』だ。

 

舞台は1943年8月22日のハリコフ南方20kmだ。

 

警戒移動中のソ連軍とドイツ軍が人里離れた農村近くで遭遇した戦いだ。

 

勝利条件はゲーム終了時(第4ターン終了時)に建物1K4の2階部分を単独で占領した側が4ポイントを獲得する。また敵分隊または指揮官を除去する毎に1ポイント獲得し、獲得ポイントの多い方が勝利だ。

 

1K4の建物のみ2階建てでその他の建物は全て木造1階建てだ。

 

前回、登場までの行進の記載がわからず、あるヘクスを中心に各辺に数字をつけて、その数字を記載した。行進だから右前に進むか左前に進むか止まるかの記載が正しいのだろう。

今回は、右、左、停止の三種類で記載しようと思ったが、ソロ・プレイなので1d(ダイスを1個振る)ことにした。

前方が1ヘクスしかない場合(ヘクス柾目方向の場合)、1なら左、2,3なら前、4,なら右、5なら停止、6なら再度ダイスを振ることにする。

前方が2ヘクスがある場合、1,2なら左、3,4なら右、5,6なら停止とする。

また地図盤外に出そうになったら、地図盤外に出ない方向に移動することとした。

 

目次

  1. ■初期配置
  2. ■第1ターン(1943/08/22)
  3. ■第2ターン
  4. ■第3ターン
  5. ■第4ターン(最終ターン)
  6. ■勝利条件の確認
  7. ■感想

■初期配置

初期配置は変わったルールだ。

両軍プレイに先立ち地図盤登場後のmarching order(行進順序)を秘かに記録しておく。

その後チットを引き登場ヘクスを決める。

その後登場ヘクスから行進順序の通りに移動させ、照準線(LOS)が通るか10回目の移動終了時点でダイスを振って先攻を決める。

 

さて、どうなるか?


●第1移動

ソ連軍のチットは1だったので1G1から登場した。ちなみにこのシナリオでは地図盤1のD列からQ列のみ使用する。

ドイツ軍のチットも1だったのでO1から登場した。

いきなり照準線が通ったのでここで第1ターン開始だ!!先攻はダイスを振ってソ連軍になった。
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■第1ターン(1943/08/22)

ソ連軍8-1指揮官Sahavitch中尉が路上を移動中のドイツ軍分隊を発見し、射撃を指示し、後方部隊には迂回するように、命令した。

ドイツ軍9-1指揮官Slites軍曹もほぼ同時にソ連軍に気づき、部下たちに伏せるよう指示した。


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ソ連軍歩兵の射程外の1P1を移動したドイツ軍だったが、射程外のLMGによる射撃で2個分隊が混乱状態になった。

1G3のソ連軍が1M3のドイツ軍Slites軍曹と1個分隊を防御射撃したが、効果なしだった。ドイツ軍の反撃でソ連軍が士気チェックMだったがソ連軍も無傷だった。


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■第2ターン

ソ連軍は1K4の建物を目指して前進し、1J5に進入した。


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先に勝利条件の1K4の建物にソ連軍に進入されたのは、兵力の少ないドイツ軍にとっては痛い。

混乱状態のドイツ軍2個分隊は回復に失敗した。実質3個分隊しかないのはドイツ軍にとっては痛い。

1H3から1N4に照準線(LOS)が通るかどうか、1K4の東辺は建物の壁かどうか微妙だが、緑色の開豁地が見えないので通らないこととした。

ドイツ軍2個分隊が1K4に進入した。


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■第3ターン

1Q3で状態のドイツ軍1個分隊がようやく回復した。あと1個分隊はまだ回復していない。この2個分隊が1K4の建物近くの戦線に到達できないのは大きい。

 

1H3のソ連軍2個分隊が1K4のドイツ軍に準備射撃をするが効果なしだ。

ソ連軍Sahavitch中尉が率いる1個小隊(3個分隊)は1J5の2階に上がる。

1個分隊は1階に残り、後方から来る1個分隊と合流する。


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1Q3で混乱状態のドイツ軍1個分隊の回復に失敗した。

1K4のドイツ軍が1H3を準備射撃し、ソ連軍1個分隊が混乱状態になった。

 

1Q3のドイツ軍分隊が道路を使って移動したが、1L2でソ連軍防御射撃で混乱状態になってしまった!!

1J2の建物で照準線(LOS)が妨害されると思って移動したが、かろうじて照準線(LOS)が通った!!


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■第4ターン(最終ターン)

1Q3で混乱状態だったドイツ軍1個分隊がようやく回復した。

1F3で混乱状態のソ連軍1個分隊は回復に失敗した。

 

ドイツ軍は4個分隊、ソ連軍は6個分隊が統制状態だ。

現時点で両軍ともに敵軍分隊または指揮官を除去できていないので0点。

ソ連軍が1K4の建物2階を単独で占領しているので、4点だ。

現時点ではソ連軍が4点でソ連軍の勝利だ。

仮に1K4の建物の単独占領ができなくなっても両軍0点で同点だとソ連軍の勝利なのでこのままならソ連軍の勝利だ。

 

ソ連軍は現状維持による勝ち逃げを狙う。

 

ドイツ軍が1K4から1H3へ防御射撃したが士気チェックMだったが士気チェックに成功した。[25.3]により隠蔽マーカーを載せることはできない。

 

1K4建物内のソ連軍は何の行動もせず隠蔽マーカーを載せた。


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いよいよ最終ターンだ。

1F3で混乱状態ソ連軍分隊は回復に失敗した。

統制状態分隊数では、ソ連軍6個分隊に対してドイツ軍が4個分隊だ。

 

ドイツ軍は1K4の建物2階部分のソ連軍による単独占領を妨害するために1K4の2階に1個分隊を上げた。

これでソ連軍の4点がなくなった。

 

ドイツ軍は危険を承知でソ連軍1個分隊以上の除去を狙って前進する。


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1I3でドイツ軍8-1指揮官Hamblen軍曹と4-6-7分隊が除去された。

1K5でドイツ軍2個分隊が除去された。9-1指揮官Slites軍曹も混乱状態になった。


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■勝利条件の確認

ドイツ軍のVP

 ソ連軍分隊0個

 1K4の建物の2階部分の単独占領0VP

 合計0VP

 

ソ連軍のVP

 ドイツ軍指揮官1人

 ドイツ軍分隊3個

 1K4の建物の2階部分の単独占領0VP

 合計4VP

 

ソ連軍の方がドイツ軍より4VP多かったので、ソ連軍の勝利だ。

 

■感想

このシナリオも小さなシナリオだがなかなか面白かった。

 

第1ターン前の行進の第一移動目でいきなり第1ターンが開始になったのが驚いた。

ソ連軍の遠距離射撃でドイツ軍分隊が混乱状態になりその回復が遅れたのも大きかった。

最初の不利な状況をドイツ軍がひっくり返せなかった。

 

行進の記述や登場へクス次第で予想外の展開になって面白いミニシナリオだと思う。

このシナリオは最初のチット次第で状況が変わるので、不羈遭遇戦をうまく表現した好シナリオだと思う。

 

Advanced Squad Leader(ASL)もいいが、オリジナルのSquad Leaderもテンポがよくて面白い。また別なシナリオもプレイしてみたい。