コマンドマガジン第46号(2002/08/20)には、2個のゲームが付属している。『バルジの戦い』と『D-DAY』だ。
これらは、もともと、SSシリーズの中にあったものだ。
SSシリーズとは、翔企画が発売していたシミュレーション・ゲーム・シリーズだ。ナチス・ドイツの親衛隊(Schutzstaffel)のSSではなく、「Sサイズ・シミュレーションゲーム・シリーズ」の略だ。少ないユニット、小さいマップ、簡単なルールで、短時間で楽しめるゲーム・シリーズだ。
SSシリーズの『D-DAY』をオークションで入手したので、コマンドマガジン第46号と比較してみる。
マップを並べたのが下図である。違うゲームのようにずいぶんと印象が変わる。
代表的なマーカー、ユニットについて、同じものを比較したのが下図である。
艦砲射撃マーカーは、シルエットから線画に変わっている。しかもマーカーごとに異なる英軍艦が描かれている。下図ではロドニー級戦艦が描かれている。
対地支援マーカーは航空支援マーカーと名称が変わっていて、こちらもシルエットからP-47サンダーボルトの線画になっている。
Out Of Supplyマーカーは、日本語表記も追加された。
占領マーカーはコマンドマガジン版には含まれていない。
各軍ユニットは、シルエットから兵科マークに変わりわかりやすくなった。
SSシリーズのマップやユニットはいかにも安物っぽいが、コマンドマガジン版だと美しいデザインになって知的なゲームっぽく見える。「人は外見が大事」とよく言うが、ゲームも同じだと思った。