Advanced Squad Leader(ASL)もいいが、オリジナルの『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズもいい。
もりつちさんの下記ブログ記事とYouTubeを見たらやりたくなってしまった。
ということで、AH『電撃ドイツ戦車隊』(Crescendo of Doom)で、
『タクテクス』(TACTICS)第13号(1984/01)に掲載されていたオリジンズ・トーナメント・シナリオの中から、「破壊の戦士」(Soldiers of Destruction)をプレイしてみた。1982年(毎年夏に行われるアメリカ最大のコンベンション)のトーナメントの決勝戦に使われたシナリオだ。
1944/10/10 ラドズィミン
勝利条件は8ターンまでに、ソ連軍が盤の南端から8分隊を脱出させると勝利。機能しているAFVは2個分隊と数える。
今回は、『タクテクス』(TACTICS)第14号(1984/3/1)の「オリジンズ・トーナメント・シナリオ分析 <AH>電撃ドイツ戦車隊 ジェネラル誌19巻5号より 田中勇樹/訳」という記事の通りに配置してプレイしてみた。
目次
■初期配置
天候 晴天 敵湿度 微風
風向 東から西へ
■第1ターン(1944/10/10)
ソ連軍が南下しドイツ軍の射程外に前進する。
ヤークトティーガーが6O2を通ったJSIIを射撃したが外れた。
ドイツ軍はヤークトティーガーとナースホルンを西側(地図盤6)に移動させる。
ソ連軍JSIIの猛射により、ドイツ軍6V9の9-2指揮官と6-5-8分隊が戦闘不能、6X3の8-1指揮官と6-5-8分隊が壊滅した。
■第2ターン
ドイツ軍SS部隊の士気が高い。すぐに回復した。
しかしその後のソ連軍JSIIの砲撃でまた戦闘不能になってしまった。
122mm砲は24火力相当だから強い!
ソ連軍JSII A号車が森に入って走行不能になってしまった。
6S6に降車した6-2-8分隊は動けなくなってしまった。
6X2のドイツ軍のLMGが故障した。
ヤークトティーガーは6W1の森に入るか回り込むか迷ったが1/3の確率で走行不能になるリスクを恐れ、回り込むことにした。
ドイツ軍9-2指揮官が後送(除去)された。これでドイツ軍には指揮官ユニットがいなくなってしまった。
6X3のドイツ軍6-5-8分隊壊滅
■第3ターン
6X5のドイツ軍最後の戦闘可能分隊が、ついに戦闘不能になってしまった。
これで戦闘可能なドイツ軍歩兵部隊が皆無になった。
6Y1のヤークトティーガー(白ダイス)が6Y7のJSII C号車(赤ダイス)を射撃!
見事に撃破した!
4Y10のナースホルン(白ダイス)が6Y6のJSII D号車(赤ダイス)を射撃する。
見事に命中し炎上!
ソ連軍の残ったJSIIはナースホルンの背後に回り込む。
4Z7のソ連軍JSII(赤ダイス)が6Y1のドイツ軍ヤークトティーガー(白ダイス)を後方から射撃する。
見事に撃破した!
ドイツ軍はナースホルンだけでどこまで戦えるか?現在、ソ連軍は8個分隊と1輌のJSIIが健在だから、ドイツ軍としては3個分隊相当を壊滅させればソ連軍の勝利条件を阻止して勝利できる。
6Y6で炎上していたJSIIは鎮火した。
ドイツ軍は移動しない。
ソ連軍は4Z7に残ったJSIIで4Y10のナースホルンを撃破すれば勝利だ。照準線(LOS)は通るか?
通るようにも見えるし通らないようにも見える。
こういう時はVASSALの出番だ。
赤い線は通るが青い線は通らない!
■第4ターン
ソ連軍JSII(赤ダイス)が4AA7へ移動する。ナースホルン(白ダイス)は旋回して射撃する。
ソ連軍は生垣に隠れてうまく移動したので部分遮蔽だ。
ナースホルンの砲撃は外れた。
ソ連軍歩兵達がナースホルンの背後を通って地図盤南端目指して移動する。
ソ連軍JSII E号車(赤ダイス)がナースホルン(白ダイス)を射撃したが外れた!
あとはこの二輌の一騎撃ちだ。
4Y10のナースホルン(白ダイス)が4AA7のJSII(赤ダイス)を射撃する。
部分遮蔽だが発射頻度は2だ。
撃破~!!
■第5ターン
これが全て南端から突破成功すればソ連軍の勝利だ。
73.急速歩移動ルールを使うということでソ連軍は1個分隊以外は全て南端から突破成功した。
ドイツ軍はこの残った1個分隊を全滅させないと勝利がない。
ソ連軍はドイツ軍から奪ったパンツァーファウストも持っている。
ドイツ軍はオーバーランしないとどこか死角ヘクスから南端を突破されてしまう。
ソ連軍がパンツァーファウスト発射!!
命中!!
撃破~!!炎上!
次ターンにソ連軍歩兵があと1個分隊南端から突破成功確実なのでここで投了だ。
■勝利条件の確認
次ターンにソ連軍歩兵があと1個分隊を南端から突破成功確実で、合計8個分隊が南端から突破しソ連軍の勝利が確実なのでここで投了だ。
最終ターンを待たずにソ連軍の勝利だ。
■感想
『タクテクス』(TACTICS)第14号(1984/3/1)の「オリジンズ・トーナメント・シナリオ分析 <AH>電撃ドイツ戦車隊 ジェネラル誌19巻5号より 田中勇樹/訳」という記事によると、「6Y1-Y10を通るときが必ず来る」との記載があったが、ここでJSIIが2輛破壊された。
同記事には、「歩兵を使いAFVを守ること。森の背後(6Y3や6AA3ヘクスなど)につくことにより、突撃砲が防御力を増し(以下略)」とある。今回、歩兵がただソ連軍JSIIの標的となってしまったので、6ヘクスからの射撃を受けない所へ一歩下がるべきだった。
SS部隊の士気の高さに頼りすぎた。
このシナリオに限らずトーナメント・シナリオは、ユニット数が少なく、短時間で終わり、バランスよく、そしてエキサイティングな展開が楽しめる傑作が多い。
ぜひ何度もプレイして研究してみたいシナリオだ。