Advanced Squad Leader Starter Kit #1(ASLSK1)のシナリオであるS2「War of the Ratts」を対戦プレイした。
ただし、今回は、A氏がI氏と対戦した時の第5ターンからだ。
シナリオ和訳はこちら
haruichiban0707.hatenablog.com
直訳すると、「鼠の戦争」と言ったところか。
勝利条件は、6ターン終了時に、F8,L6,O6の建物をドイツ軍が占領することだ。
既にF8とL6の建物をドイツ軍が占領し、勝利のためにはO6の建物を占領することが必要だ。
地図盤zのA列からP列を使用する。
私がドイツ軍で、ソ連軍をA氏が担当した。
果たして、どうなるだろうか?
目次
■第5ターン
●ドイツ軍プレイヤーターン
ドイツ軍はO6の建物を奪取しないと勝利はない。
そのためにはO7にたてこもるソ連軍部隊を混乱状態にしないといけない。
またM8にいる部隊も混乱状態にしないとO6の建物に進めない。
ドイツ軍の攻撃機会が第5ターンと第6ターンの二回しかないので、建物を占領できるかどうかギリギリだ。
いきなりO6の建物に突入することも考えたが、きちんと準備射撃をしてから突入することにした。
黄色い丸に準備射撃をして混乱状態にし、赤丸を火炎放射し混乱状態にし、青い矢印のように前進した。
また、F10にいる混乱状態の分隊が自己回復してF6の建物を奪還することを防ぐために、8-1指揮官と2-4-7半個分隊を前進させた。
A氏と議論になった点だったが、N3にいる1.5個分隊を回復させるために指揮官1人を送るかどうか大いに迷ったが、O6の建物奪取に私は全力を傾けることにした。
ASLSK(Advanced Squad Leader Starter Kit)の場合、射撃の順番、移動の順番が特に重要だ。
ダイス運がよかったことも手伝い、ドイツ軍はO7にソ連軍2個分隊を追い詰め白兵戦にした。
ドイツ軍の方が戦力が小さいので、混戦状態にならないと次のソ連軍プレイヤーターンの反撃が恐かったが、突入した。
幸い、混戦状態になったので、周囲の開豁地にいるドイツ軍分隊は無事だ。
ソ連軍プレイヤーターンの白兵戦フェイズ終了時も混戦状態だった。
第6ターンに入る所で、プレイは時間の関係で終わりにした。
■感想
A氏との会話が盛り上がったのが、第6ターンのドイツ軍プレイヤーターンの準備射撃フェイズに、ドイツ軍プレイヤーがとるべき手についてだ。
突撃フェイズに周囲から白兵戦の援軍に行くのは当然だが、準備射撃フェイズにN7の火炎放射器でO7の混戦状態のヘクスを焼くかどうかだ。
混戦状態のヘクスに対する射撃は敵味方両軍に同じ結果となるので、友軍ともども火炎放射の目標とするかどうかだ。
ゲームでの勝利を目指すなら、火炎放射するだろう。
しかし、実戦ではどうだろうか?人道的にどうだろうか?ソ連軍なら放射するだろう。米英軍は放射しないだろう。日本軍なら「俺ごと燃やせ~!」と言って後に美談として語り継ぐだろうか
ASLSKでは、1ヘクスの対辺距離が40mだから、同一ヘクスにいるとしても、かなり距離がある。
だから、白兵戦で混戦状態になっているとしても、火炎放射器を持った兵と敵の距離は10mで、味方は30mということも考えられる。白兵戦だから格闘戦をしているわけではないはずだ。
約30m離れた所にある窓から顔を出した兵士が、火炎放射器を持った兵から10mの距離にある窓を指さしながら、「あの部屋を火炎放射してくれ~!」と依頼することもあるのではないだろうか。
つまり、ソ連軍は下図の矢印の先にいて火炎放射を浴びていて、ドイツ軍は★の位置にいるという状況だ。
そう考えて味方も含めて火炎放射することの罪悪感を少し減らせたと思った。
シナリオをプレイするのも面白いが、こういう風に、ある局面を切り出して、そこからのプレイをするのも面白かった。まるで詰め将棋を解くような面白さだった。
シナリオ1個をプレイするにも時間がかかる時がある。
シナリオよりも短時間で終わるように、こういう風に局面を切り出してのプレイするのもとても面白かった。
こちらによると、ディヴィッド・L.ロビンズ『鼠たちの戦争』新潮文庫の英文タイトルが『War of The Rats』だそうだ。
https://yuishika.hatenablog.com/entry/2020/06/08/173000