前回、いろいろとルール適用ミスが多かったので再チャレンジする。
【0】初期配置
【1】第1ターン(1940/05/13)
このターンのドイツ軍は同一ヘクスに複数の空軍を使えるのでチャンスだ。
ドイツ軍第2装甲師団は5318を、第1装甲師団と第4装甲師団は5419を攻撃する。
5419のフランス軍第55歩兵師団はステップロスして潰走した。
5318のフランス軍第53歩兵師団はステップロスして混乱状態になった。
53082をロンメルの第7装甲師団と第8装甲師団が攻撃する。
フランス軍第18歩兵師団がステップロスして潰走した。
フランス軍第2軽自動車化師団(2DLM)が混乱状態になって退却した。
連合軍は後退してZOCボンドを使っての防衛線を張る。
【2】第2ターン(1940/05/14)
ドイツ軍第2,5,7装甲師団がAuto DSでフランス軍第1騎兵師団と第53歩兵師団を壊滅させた。
5620でフランス軍第71歩兵師団が混乱状態になって後退した。
5402でフランス軍第3軽自動車化師団(3DLM)が断固とした防御をできなくて後退した。
5020でフランス軍第55歩兵師団が壊滅した。
第1装甲師団はVouziers(5123)にいるフランス軍第2軍HQを混乱状態に陥れた。
連合軍は防衛戦を張る。南部のドイツ第1装甲師団第2装甲師団の前方以外はかろうじて薄い戦線を張った。
【3】第3ターン(1940/05/15)
ドイツ軍第2装甲師団が鉄道移動中のフランス軍第1北アフリカ師団を、第1装甲師団が第43歩兵師団をAuto DSで全滅させた!
5323でドイツ軍第4装甲師団の攻撃を受けてフランス軍第2騎兵師団がステップロスして後退した。
5118でドイツ軍第6装甲師団の攻撃を受けてフランス軍第3Spahis騎兵旅団が壊滅した。
5110でドイツ軍第5,第7装甲師団の攻撃でフランス軍第18歩兵師団がステップロスして後退した。
5503でドイツ軍第4装甲師団と第20自動車化歩兵師団がフランス軍第2軽自動車化師団(2DLM)を
連合軍は必死になって防衛線を構築しようとする。
しかしスダン(Sedan)(5518)に開いた穴を塞げない。
しかもこんな時に限って増援は北方から来る。
【4】第4ターン(1940/05/16)
ロンメルの第7装甲師団のAutoDSでフランス軍第32機甲大隊が壊滅した。
ドイツ軍第5装甲師団がフランス軍第9軍HQを潰走状態にした!!
5325でドイツ軍第10装甲師団がフランス軍騎兵師団の残余が全滅した。残った第7機甲大隊が潰走した。
4824でドイツ軍第1、第2装甲師団、第2自動車化歩兵師団がフランス軍第3予備機甲師団(3DCR)を包囲した。
このように120度ずつ3方向から包囲するとドイツ軍のZOCボンドに囲まれているので退却不能になることに気づいた。
フランス軍第3予備機甲師団(3DCR)はステップロスして退却しなければいけないがどのヘクスサイドにもドイツ軍のZOCボンドがあり越えることができないので壊滅した。
5310もフランス軍は120度ずつ3方向から包囲されている。
フランス軍第102要塞化歩兵師団第148連隊が壊滅した。
5605でベルギー軍アルデンヌ猟兵師団が壊滅した。
5404でベルギー軍要塞が破壊された。ドイツ軍第269歩兵師団がステップロスした。
連合軍はなんとか防衛線を張ろうとするが南部は完全に破綻している。
ド・ゴールはランス(Reims)(4226)に入城した。
【5】第5ターン(1940/05/17)
ドイツ軍はド・ゴールのいるランス(Reins)(4226)を包囲しようとするが兵力が不足している。
5124でドイツ軍第8,10装甲師団と第13自動車化歩兵師団がフランス軍第3自動車化歩兵師団と第1騎兵旅団を攻撃し、第1騎兵旅団が全滅した。
シャルル・ヴィル・メジエール(Charleville Mezieres(5217)で、フランス軍第102要塞化歩兵師団第42旅団がステップロスし断固とした防御で、壊滅した。だがドイツ軍も第5, 28歩兵師団がステップロスした。
5016でドイツ軍第6装甲師団の攻撃でフランス軍第61歩兵師団がステップロスした。
4314でドイツ軍第5,7装甲師団がフランス軍第32歩兵師団を攻撃したが、結果はDRX*なのでロンメル効果でダイスを振り直しD1になった。
5405でベルギー軍要塞が破壊された。
ド・ゴールはランス(Reims)(4226)から脱出した。
連合軍は薄い薄い防衛線を張って守ろうとする。
ヒトラーの停止命令が出た。
第1,5,6,8装甲師団が停止した!!
【6】第6ターン(1940/05/18)
ドイツ軍は北方ではディール・ラインを攻めあぐねている。
一方、中央や南方では圧倒的だ。南方ではド・ゴールを包囲した。
4224で、ド・ゴールが包囲された。
ド・ゴールの第4予備機甲師団(4DCR)は断固とした防御をしたが1ステップロスした。
4116でフランス軍第32歩兵師団が退却した。
4814でフランス軍第61歩兵師団が後退した。
4907でフランス軍第39機甲大隊が壊滅しドイツ軍第12歩兵師団がステップロスした。
5305でドイツ軍第263歩兵師団がステップロスしフランス軍第5自動車化歩兵師団が退却しベルギー軍要塞が破壊された。
連合軍は北部から中部にかけて何とか防衛線を築いた。南部ではドイツ軍第1装甲師団を包囲したが、戦闘比が不利なため攻撃は控えた。
【7】第7ターン(1940/05/19)
ド・ゴールの第4予備機甲師団(4DCR)はAutoDSでドイツ軍第2,第8装甲師団他に包囲殲滅された。
ド・ゴールはかろうじて脱出した。
北方ではナミュールをドイツ軍が包囲したが要塞にこもるフランス軍を攻撃しあぐねている。
4327でフランス軍は第11歩兵師団がステップロスしたが、退却不能なので断固とした防御で抵抗する。
3914でイギリス軍第46歩兵師団がステップロスして潰走した。
4508でフランス軍第4騎兵師団がステップロスして後退して混乱状態になった。ドイツ軍も第11快速師団(11Sch)がステップロスした。
連合軍はSt-Quentin(サン・カンタン)(3315)を起点にして防衛線を引こうとするが、南部に部隊が全くいない。
【8】第8ターン(1940/05/20)
ドイツ軍がSt-Quentin(サン・カンタン)(3315)に迫った。
4327でフランス軍第11歩兵師団がステップロスした。
ドイツ軍第13自動車化歩兵師団第93連隊がステップロスした。
フランス軍は断固とした防御を試みたが、退却不能でフランス軍第14歩兵師団と残余部隊が壊滅した。
4316でフランス軍第22歩兵師団がステップロスして混乱状態になった。残余部隊は壊滅した。
St-Quentin(サン・カンタン)(3315)を戦闘比3-1でドイツ軍第5,第7装甲師団が攻撃する。
フランス軍第25自動車化歩兵師団と第9機甲大隊が後退した。
連合軍は南部に防衛線を張れないが、南部から北に向かって押し出そうとしている。
【9】第9ターン(1940/05/21)
ドイツ軍はCambrai(カンブレー)(3210)に向かって前進する。
4126でフランス軍捜索大隊が壊滅し第19歩兵師団がステップロスして潰走した。
4019でフランス軍第12歩兵師団が退却不能のため潰滅した。
3013でイギリス軍第1戦車旅団と第2自動車化歩兵師団が後退した。
4506でフランス軍第6機甲大隊は断固とした防御を試みたが、壊滅した。残余騎兵部隊も壊滅した。
連合軍の増援にモントゴメリー率いる第3自動車化歩兵師団が登場する。
連合軍はアミアン(Amiens)(2014)、アラス(Arras)(2607)、シャルルロワ(Charleroi)(4805)を防衛するために部隊を配置した。
フランス軍がドイツ軍の弱い下腹部を南から攻撃する。
4825でフランス軍が満を持して反撃する。
ダイスは3で結果はDRだ。ドイツ軍第23,24歩兵師団は退却して混乱状態になった。
【10】第10ターン(1940/05/22)(最終ターン)
いよいよ最終ターンだ。
あらためて勝利条件を見ると、ドイツ軍はフランスの南北の鉄道線を遮断しないといけないが、現状ではとても不可能なことがわかる。
そのため、延長戦にする。
3725でフランス軍第19歩兵師団は潰走した。
3818でイギリス軍第23歩兵師団は後退不能で壊滅した。
アミアン(Amiens)(2014)でフランス軍第3軽歩兵師団(3DLI)がステップロスして後退した。ドイツ軍がアミアン(Amiens)(2014)を占領した。
4014でフランス軍第22歩兵師団がステップロスして残余部隊になった。ドイツ軍も第5歩兵師団がステップロスして残余部隊になった。
4707でフランス軍第13機甲大隊、第4北アフリカ歩兵師団が潰滅した。
フランス軍は北方でも包囲されそうだ。逆に南方ではドイツ軍歩兵部隊を包囲する勢いだ。
【11】第11ターン(1940/05/23)(延長ターン)
ドイツ軍はアブヴィル(Abbeville)(1410)目指して前進する。
勝利条件を考えると鉄道が集まる都市を確実に占領していくのがいいことに今頃気づいた。
その一方で南部のシャルル・ヴィル・メジエール(Charleville Mezieres)(5217)を守るために部隊を送る。
ランス(Reims)(4226)の連合軍侵入口を確実に塞ぐ。
1711でフランス軍第3軽歩兵師団(3DLI)が全滅し、アブヴィル(Abbeville)(1410)をドイツ軍が戦闘後前進で占領した。
3427でフランス軍が混乱状態になり退却した。
3428ではフランス軍は退却の結果が出たら地図盤外に除去される。
フランス軍第7植民地師団とドイツ軍グロス・ドイッチュランド自動車化連隊がステップロスした。第29山岳兵師団もステップロスした。
アラス(Arras)(2507)はドイツ軍第8装甲師団第8自動車化歩兵連隊がステップロスした。モントゴメリーのダイス振り直しによりイギリス軍第3自動車化歩兵師団は断固とした防御に成功した。
4014でフランス軍残余部隊は全滅した。
フランス軍がドイツ軍が開けた穴を塞ぐために前進する。
赤い線がZOCボンドによる戦線だ。南部から中央にかけて線が伸びてきてもう少しでフタを閉じることができそうだ。
【12】第12ターン(1940/05/24)(延長ターン)
ドイツ軍は北部でシャルルロワ(Charleroi)(4805)を包囲した。
5箇所で連合軍を包囲している。
3628で第7植民地師団と第29山岳兵師団が残余部隊になった。マップ外に退却できないので断固とした防御を試みるがダイスは3で結果は”-”。フランス軍第34捜索大隊と2個の残余部隊は除去された。
ソアソン(Soissons)(3323)でフランス軍第74捜索大隊と第17機甲大隊が退却不能のため壊滅した。
3816でイギリス軍第48自動車化歩兵師団が壊滅した。
1211でイギリス軍第12歩兵師団が壊滅した。
アラス(Arras)(2807)でモントゴメリー率いるイギリス軍第3自動車化歩兵師団が断固とした防御をしたら"-1"のステップロスだったので、ダイスを振り直した結果、”-”となり、壊滅した。モントゴメリーは一時行方不明になったが、包囲環を突破して味方全戦にたどり着いたということだ。
ドイツ軍の西に展開している部隊への補給線は、上の写真の青い一本の道路によって支えられている。
極めて危険な状況だ。
フランス軍がその道路を封鎖した。次のターンのドイツ軍は補給切れになってしまう!!
赤い線がドイツ軍の作った戦線で、青い線が連合軍が作った戦線になる。
【13】第13ターン(1940/05/25)(延長ターン)
ドイツ軍は補給フェイズまでに何とか西部への道路を確保しないといけない。
3228でフランス軍第19歩兵師団と第75捜索大隊が後退できず断固とした防御もできないため壊滅した。
3912でフランス軍第61歩兵師団が後退した。
シャルル・ヴィル・メジエール(Charlevilee Mezieres)(5217)からモンコルド(Montcornet)(4218)へ道が通じればドイツ軍の補給線が通じる。
4617でフランス軍第34機甲大隊が壊滅し、第10歩兵師団がステップロスして潰走した。
フランス軍第10歩兵師団が道路沿いに潰走したので西にいるドイツ軍への補給路は切れたままだ。
臨時でReserveマーカーを置いたヘクスがフランス軍第10歩兵師団のZOCだからだ。
補給切れだと戦闘力が半減し移動ヘクス数が2ヘクスに限定されるので、ドイツ軍は地図盤突破が不可能となる。連合軍が南北に通じる鉄道線を確保できていそうなのでドイツ軍の勝利はなさそうだ。
【14】第14ターン(1940/05/26)(延長最終ターン)
ドイツ軍は補給線を確保するために2箇所で攻撃する。
4118でフランス軍第10歩兵師団が残余部隊になり3817まで潰走した!!
4217でフランス軍第3自動車化歩兵師団、ドイツ軍第57歩兵師団がステップロスした。フランス軍はここで後退するとドイツ軍補給線を遮断できなくなるので、断固とした防御をする。ダイスは1でステップロスして残余部隊になった。
4315でフランス軍第7機甲大隊と第2予備機甲師団(2DCR)が壊滅した。
モンコルネ(Montcornet)(4217)の道路はフランス軍残余部隊がかろうじて塞いでいるが、ラ・カペル(La Capelle)(4013)を通る道路からドイツ軍の補給線が通じた。
下の写真の赤い線がドイツ軍の戦線で青い線がドイツ軍の補給線だ。
連合軍がアラス(Arras)(2607)とアミアン(Amiens)(2014)を奪還した。
これで連合軍は南北を通じる鉄道線を確保した。
連合軍がラ・カペル(La Capelle)(4013)を占領し、ドイツ軍の補給線を封じた。
だが、ヴェルヴァン(Vervins)(4115)からモンコルネ(Montcornet)(4218)を通りラン(Laon)(3720)を通るルート(下の写真の青い線)が残っていた。
【15】勝利条件の確認
連合軍のVP
1)除去されたドイツ軍ユニット0個のため0VP
2)孤立状態のドイツ軍ユニットは0個のため0VP
3)XまたはNからSまたはWまで鉄道線がたとれるので10VP
下の写真の青い線。
XーBethune(2403)ーSt-Pol-sur-Ternoise(2006)ーアラス(Arras)(2607)ーAlbert(2412)ーアミアン(Amiens)(2014)ーPoix(1516)ーMarseille-en-eauvaisis(1519)ーBeauvais(1722)ーS
ドイツ軍のVP
1)閉鎖された登場ヘクス0VP
2)XまたはNからSまたはWまで鉄道線がたとれるので0VP
3)Xから突破したユニットは0のため0VP
10対0のため、連合軍の勝利
連合軍の残存部隊をカード上に並べてみた。
フランス第1軍は17ユニット中2ユニットが壊滅した。損耗率は12%だ。
フランス軍第9軍は一番損耗率が高い。14ユニット中11ユニットが壊滅した。損耗率は79%だ。
ベルギー軍は8ユニット中4ユニットが壊滅したので損耗率は50%だ。
フランス第2軍は11ユニット中5ユニットが壊滅した。損耗率は45%だ。
フランス軍予備は10ユニット中4ユニットが壊滅した。損耗率は40%だ。
イギリス軍司令部は1ユニット中1ユニットが壊滅した。損耗率は100%だ。
増援では、ターンが決まっているものが5ユニット中5ユニットが全滅した。損耗率は100%だ。
北(N)が22ユニット中3ユニットが壊滅した。損耗率は14%だ。
西(W)は2ユニット中2ユニットが全滅した。損耗率は100%だ。
南東(SE)は17ユニット中5ユニットが壊滅した。損耗率は29%だ。
南(S)は8ユニット中3ユニットが壊滅した。損耗率は38%だ。
東(E)は3ユニット中1ユニットが壊滅した。損耗率は33%だ。
合計すると、82ユニット中33ユニットが壊滅した。損耗率は40%に達した。
【16】感想
一言で言うと、とてもとても面白いゲームだった!!
シモニッチ氏の評価が高いのも納得できた。
ルールは意外とシンプルで納得感あるものばかりだ。
各フェイズでやることが明確でわかりやすい。
マップやチャート類もわかりやすく、特に色使いが美しい。
ドイツ軍の敗因は、勝利条件の意識が稀薄だったことだろう。フランスの南北の鉄道線遮断を最優先にするべきか地図盤端突破を最優先するべきか、どっちつかずになってしまった。
また、北方のディール・ライン近辺で有利な戦闘比にできず、戦線を進めることができなかったのも大きかった。
補給線を守ることについて意識が希薄だったのも敗因の一つだった。
連合軍はドイツ軍の補給線を塞ぐことに集中し、無謀な戦闘を避けたのが大きかった。
ドイツ軍の補給線は道路に限定されるので、意外に道が少ない。
このゲームは地図盤一杯に大きく戦線が広がり、移動も派手だが、緻密に補給線を守ったり戦線を維持することも必要で、スリリングな展開になって面白い。
ぜひまたプレイしてみたい。