HJ『ベーシック3』(バルジ大作戦)(BULGE The Battle for the Ardennes 16 Dec. '44-2 Jan. '45)と同じゲームのSPI『バルジ大作戦』(BULGE The Battle for the Ardennes 16 Dec. '44-2 Jan. '45)がDecision Games社から再版されているので、入手してソロ・プレイしてみた。
マップが2倍の大きさになり、リデザインされている。
また、林だったヘクス0407が、Malmedyとして町になって追加されている。
DG版のVielsalm(0809)は、旧版だとヘクス0710で、スペルもVielsamとlがない。また川がヘクス0710まで伸びている。
ユニットのデザインも変更になっている。色が変わり、各師団のシンボルマークが描かれている。
旧版だと3個までだった連合軍機械化移動が、DG版だと4個に増えている。
また黒くて大きくてカッコいい、振りやすそうなダイスが1個付属している。
今回は変動天候でプレイしてみる。
前回まで連合軍のサドンデス勝利が続いているので今回は、ドイツ軍が積極的に戦闘を仕掛けることにして、連合軍の移動を拘束し、ユニットを撃破し、突破を目指すことにする。
目次
■初期配置
初期配置は決まっている。
■第1ターン(1944/12/16)
曇天(Overcast)
クリスマス前ののんびりした空気がドイツ軍の猛砲撃によって破られた。
全戦線に渡って、ドイツ軍が攻撃した。
0403でアメリカ軍だい99歩兵師団がドイツ軍第277国民擲弾兵師団を撃退した。
17%の確率でアメリカ軍が撤退したら、ドイツ軍は0403に戦闘後前進して0503のアメリカ軍第14偵察連隊を包囲できたのだが残念だ。
0304でドイツ軍第326国民擲弾兵師団が後退した。
最北端のMonschau(0104)では戦闘継続だ。
0503でアメリカ軍第14偵察連隊が壊滅した。ドイツ軍第3降下猟兵師団が戦闘後前進した。
1005でアメリカ軍第112歩兵連隊が壊滅した。ドイツ軍第116装甲師団が戦闘後前進した。
1307でアメリカ軍第110歩兵連隊が壊滅した。ドイツ軍第2装甲師団が戦闘後前進した。
Vianden(1506)でドイツ軍が後退した。後退した方が次の移動フェイズに移動可能になるので、ドイツ軍としては嬉しい。
1804で戦闘継続だ。
1802で17%の確率でAeでドイツ軍は壊滅するところだが、Arだった。
0804でアメリカ軍第106歩兵師団が後退した。ドイツ軍は移動の自由を確保するため、戦闘後前進しない。
ハイテ空挺部隊が0806に降下成功した。
0805のアメリカ軍第106歩兵師団を包囲した。
ドイツ軍の先鋒装甲教導師団がVielsalm(0809)を陥れた。
0403ではアメリカ軍第99歩兵師団だけが壊滅する確率はDeとDrなので50%。ドイツ軍と相撃ちになるExの確率が33%。戦闘継続は17%だ。結果はDrで、後退不能のため、アメリカ軍第99歩兵師団が壊滅した。ドイツ軍第12国民擲弾兵師団が戦闘後前進した。
0805では、アメリカ軍が壊滅すr確率は33%。相撃ちが17%。ドイツ軍後退が33%だ。
結果はアメリカ軍第106歩兵師団が後退不能で潰滅した。
Vianden(1506)では、アメリカ軍第109歩兵連隊が壊滅した。ドイツ軍第1SS装甲師団が戦闘後前進した。
1109でドイツ軍第560国民擲弾兵師団と第2装甲師団が撃退された。
0406でアメリカ軍第9機甲師団B戦闘団が後退してMalmedy(0407)に入った。ドイツ軍第18国民擲弾兵師団が戦闘後前進した。
Monschau(0104)では戦闘継続だ。第2戦闘結果表でも-2ではAeが17%もあるので心臓に悪い。
0304でも戦闘継続だ。アメリカ軍第2歩兵師団の移動を封じることに成功した。
1804でドイツ軍第276国民擲弾兵師団が後退した。
0304にいるアメリカ軍第2歩兵師団は0203のドイツ軍第326国民擲弾兵師団を第1戦闘結果表で攻撃する。50%の確率で後退できる。17%の確率でAeがあるのがリスクだが、移動の権利を得るためだ。結果はDrだ。アメリカ軍は戦闘後前進しない。
Vielsalm(0809)を奪われたアメリカ軍はTrois Ponts(0510)やHouffalize(1011)でドイツ軍を止めたい。
動かせるのは、1109にいる第9機甲師団R戦闘団と1804にいる第9機甲師団A戦闘団と1802にいる第4歩兵師団の3ユニットだけだ。
第9機甲師団R戦闘団をTrois Ponts(0510)に入城させた。
第9機甲師団A戦闘団はHouffalize(1011)郊外の1111へ移動させた。
第4歩兵師団は[10.2]機械化移動でBastogne(1412)へ移動した。
アメリカ軍による移動後戦闘はいずれもCtで戦闘継続だった。
両軍の損害
アメリカ軍の損害は10戦闘力なのでドイツ軍は10VPを獲得した。
12VP以上ならドイツ軍のサドンデス勝利だが、ゲーム継続だ。
■第2ターン(1944/12/17)
天候のダイスは2
DRM-1でダイスは1になるので、曇天(Overcast)だ。
ドイツ軍の移動前戦闘は0304で実施する。ドイツ軍が後退した。
ドイツ軍の先鋒はHuy(0218)まで前進した。
Spa(0210)も占領した。
連合軍の北方からの増援ヘクスが半分近く使えなくなった。
Trois Ponts(0510)では17%の確率でExが出るとアメリカ軍第9機甲師団R戦闘団がドイツ軍と相撃ちになる。50%の確率でArでドイツ軍を撃退できる。結果はEx。ドイツ軍ハイテ空挺連隊とアメリカ軍第9機甲師団R戦闘団が相撃ちになった。Trois Ponts(0510)をドイツ軍第1SS装甲師団が占領した。
Malmedy(0407)では17%の確率でドイツ軍が壊滅する。33%の確率でドイツ軍後退だ。ドイツ軍第18国民擲弾兵師団が後退した。
0304では17%の確率でアメリカ軍は相撃ち、17%の確率でアメリカ軍壊滅だ。50%の確率でドイツ軍が撃退される。結果はDr!アメリカ軍第2歩兵師団は後退不能のため壊滅した。ドイツ軍第277国民擲弾兵師団が戦闘後前進した。
アメリカ軍はドイツ軍先鋒の装甲師団の補給線を止めることを考えて移動する。
Huy(0218)や地図盤北端近くに居るドイツ軍4個師団の補給線が止まった。
両軍の損害
アメリカ軍の損害4戦闘力なのでドイツ軍は14VPだ。
21VP以下なのでゲーム継続だ。
■第3ターン(1944/12/18)
天候のdrは2でDRM-1なので1。曇天(Overcast)だ。
ドイツ軍は0311のアメリカ軍第9機甲師団B戦闘団を攻撃する。
ここからアメリカ軍がいなくなれば地図盤北端のドイツ軍に補給が通る。
0310でアメリカ軍第9期後翅団B戦闘団が壊滅した。
Monschau(0104)は戦闘継続だ。
アメリカ軍はHuy(0218)奪回に向とだけてドイツ軍装甲教導師団に戦いを挑む。
第82空挺師団と第101空挺師団はドイツ軍第560国民擲弾兵師団に戦いを挑む。
0115では50%の確率でドイツ軍第560国民擲弾兵師団が壊滅する。33%の確率でアメリカ軍両空挺師団が撃退される。
結果はアメリカ軍が撃退された。
Huy(0218)では17%の確率でドイツ軍装甲教導師団が壊滅し、33%の確率でアメリカ軍は撃退される。結果はアメリカ軍が撃退された。
両軍の損害
アメリカ軍は2戦闘力の損害なのでドイツ軍は16VPだ。
8VP以上40VP未満のためゲーム継続だ。
第3ターンに、0115から第560国民擲弾兵師団2戦闘力、0113から第2装甲師団4戦闘力が地図盤外に突破していたら、16VPがドイツ軍に入った。それでも40VP未満だからドイツ軍のサドンデス勝利にはならず、ゲーム継続だ。
今回は時間の関係でここで終了とする。
■感想
ドイツ軍が勝つためのコツが少しわかった気がする。
ドイツ軍はSt.Vith(0707)やClervaux(1308)で闘っていてはいけないのだ。
Bastogne(1412)で激戦になってもいけないだろう。勝利条件ヘクスに遠いからだ。
St.Vith(0707)-Vielsalm(0809)-Trois Ponts(0510)周辺からDurbuy(0615)-Huy(0218)にかけて前進して、北西のx4の突破ヘクスから突破するのがいいのだろう。
突破口を開くには第1ターンと第2ターンが重要だと思う。
第3ターン以降、連合軍は増援が来るのと、勝利条件の得点が上がってしまうので、勝利が難しくなってくる。
このゲームの魅力は、たった一手の違いやダイスの違いで、戦局が全然変わってきて、別なゲームのような展開になり、両軍どちらも勝利する可能性があることだ。
最初はその魅力がよくわからなかったが、プレイすればするほど、スルメのように味わいのある魅力がわかる面白いゲームだ。