ジェームズF・ダニガン『ウォーゲームハンドブック』(The Complete Wargames Handbook)の付録ゲーム『1944年:メッツ進撃作戦』(The Drive on Metz)をソロ・プレイしてみた。
なお、選択ルールはいずれも採用していない。
【0】初期配置
【1】第1ターン(1944/09/07)
0403の戦闘は効果なしだ。
0507の戦闘はDR2だ。ドイツ軍第462国民擲弾兵師団第1010連隊は0607=>0707と後退した。
アメリカ軍第5歩兵師団第10連隊が0507=>0607と戦闘後前進した。
0509の戦闘はDRだ。ドイツ軍第462国民擲弾兵師団士官候補生連隊(ファーネンユンカー)が後退できず全滅した!!
アメリカ軍第5歩兵師団第11連隊が0509へ戦闘後前進した。
【2】第2ターン(1944/09/08)
0403の戦闘は効果なしだ。
0707の戦闘はDRだ。ドイツ軍第462国民擲弾兵師団第1010連隊は後退できないため、壊滅した。
アメリカ軍第5歩兵師団第10連隊が0707へ戦闘後前進した。
0609の戦闘はドイツ軍の抵抗が激しく効果なしだ。
【3】第3ターン(1944/09/09)
0502の戦闘はドイツ軍の防御が勝りARだ。アメリカ軍第90歩兵師団第357連隊と第358連隊が後退した。ドイツ軍第559国民擲弾兵師団第1125連隊が0402へ戦闘後前進した。
0504の戦闘もアメリカ軍第5歩兵師団第2連隊が後退した。ドイツ軍第559国民擲弾兵師団第1126連隊が0404へ戦闘後前進した。
0605の戦闘もアメリカ軍第7機甲師団A戦闘団(CCA)が後退した。ドイツ軍第462国民擲弾兵師団下士官候補生連隊(ウンターフューラー)が0606へ戦闘後前進した。
0609の戦闘は粘り強く戦っていたドイツ軍第3装甲擲弾兵師団第8連隊がついに0710へ後退した。アメリカ軍第5歩兵師団第11連隊が0609へ戦闘後前進した。
同連隊がモーゼル川渡河一番乗りを果たした!!
ドイツ軍は0707のアメリカ軍第5歩兵師団第10連隊を包囲して攻撃する。
50%の確率で後退不能のため除去できる。
33%の確率でドイツ軍後退の可能性があるが、ここは賭けてみる。
0609のアメリカ軍第5歩兵師団第11連隊(赤いダイスを置いたヘクス)を包囲攻撃するかどうか悩むが、包囲しても+0の戦闘力差のため、アメリカ軍後退の可能性は17%。対してドイツ軍後退の可能性が50%あるのでやめた。
0707の戦闘はダイスは3!!
DRだ!!
ドイツ軍Metz守備隊が0707へ戦闘後前進した。
これはドイツ軍にとっては大勝利だ。
【4】第4ターン(1944/09/10)
アメリカ軍は北部と南部で攻勢に出る。
0402の戦闘はDRだ。
ドイツ軍第559国民擲弾兵師団第1125連隊が0502へ後退した。
アメリカ軍第90歩兵師団第358連隊が0402へ戦闘後前進した。
0710の戦闘はDR2だ!!
ドイツ軍第3装甲擲弾兵師団第8連隊が後退不能のため壊滅した。このゲームでは[6.4]で川を渡る後退を禁じているからだ。
アメリカ軍第7機甲師団R戦闘団(CCR)が0710に戦闘後前進した。
ドイツ軍にとってはこの損害は痛い。
ドイツ軍の南部戦線が破れてしまった。
ドイツ軍あ北部戦線維持のために第106装甲旅団を向ける。
【5】第5ターン(1944/09/11)
「とにかく攻撃しろ!!敵は弱っているぞ!!」パットンの命令だ。
0502の戦闘はARだ。
弱っているはずのドイツ軍第559国民擲弾兵師団第1125連隊がアメリカ軍第90歩兵師団の2個連隊を撃退し、0402に前進した。
0404の戦闘でもドイツ軍第559国民擲弾兵師団第1126連隊がアメリカ軍第5歩兵師団第2連隊を撃退した。
0606の戦闘でもアメリカ軍第7機甲師団A戦闘団(CCA)がドイツ軍第462国民擲弾兵師団下士官候補生連隊(ウンターフューラー)に撃退された。同連隊は0507に前進した。
0709の戦闘ではドイツ軍第17SS装甲擲弾兵師団第38連隊が後退不能で壊滅した。
アメリカ軍第7機甲師団R戦闘団(CCR)が0709へ戦闘後前進した。
ドイツ軍の損害は11ユニット中4ユニットに達した。損耗率36%だ。
この時点でアメリカ軍は2ユニットがモーゼル川東岸にいるので10点獲得だ。
【6】第6ターン(1944/09/12)
アメリカ軍はメッツ(0807)目指して前進する。
0402の戦闘は効果なしだ。
0507の戦闘はダイスが1!!DR2だ!!
ドイツ軍第462国民擲弾兵師団下士官候補生連隊が0605へ後退した。
アメリカ軍第7期嚆矢団A戦闘団(CCA)が0606へ戦闘後前進した。
0808の戦闘もDRだ。ドイツ軍第106装甲旅団が0908へ後退した。
アメリカ軍第7機甲師団R戦闘団(CCR)が0808へ戦闘後前進した。
ドイツ軍は地図番西端からユニットが脱出するたびに10ポイントが得られる。それを狙って第559国民擲弾兵師団第1126連隊と第3装甲擲弾兵師団第29連隊をモーゼル川西岸に渡河させた。
アメリカ軍はこの時点で3ユニット目がモーゼル川東岸にいるので、15VPだ。
【7】第7ターン(1944/09/13)(最終ターン)
アメリカ軍はドイツ軍の地図番西端への突破を防ぐために第5歩兵師団第2連隊を0306へ移動させた。
メッツ攻略のためにその隣接ヘクスも攻撃する。
0402の戦闘はDRだ。ドイツ軍第559国民擲弾兵師団第1125連隊が0502へ後退した。
0908の戦闘はDRだ。ドイツ軍第106装甲旅団が0907へ後退した。
アメリカ軍第5歩兵師団第11連隊が0908へ戦闘後前進した。
0707の戦闘はDRだ!!
ドイツ軍Metz守備隊が0806へ後退した。
最後はMetz(0807)の戦闘だ。67%の確率でドイツ軍第17SS装甲擲弾兵師団第37連隊は壊滅する。17%の確率でアメリカ軍第7機甲師団R戦闘団(CCR)が川越の撤退が不可能なため壊滅する。
ダイスは4!DRだ!!
ドイツ軍第17SS国民擲弾兵師団第37連隊が壊滅した!!アメリカ軍第7機甲師団B戦闘団(CCB)がメッツを解放した!!
ドイツ軍第3装甲擲弾兵師団第8連隊がついに地図番西端に突破した。
両軍の損害
【8】勝利条件の確認
アメリカ軍は第5ターン以後3ユニットがモーゼル川東岸に渡ったので15ポイント。
この判定には少し迷った。それぞれのターンにモーゼル川東岸に「いれば」5ポイントなのか「渡った」ら5ポイントなのかはっきりしないからだ。また判定をターン開始時に行うのかターン終了時に行うのかも迷った。
今回は東岸に「渡った」時5ポイントとした。
チオンヴィル(Thionville)(0701)にアメリカ軍ユニットは到達できなかった。
メッツ(Metz)(0807)をアメリカ軍ユニットが占領したので20ポイントだ。
地図番東端からの突破ユニットは0だった。
アメリカ軍の獲得ポイントは合計35ポイントだ。
ドイツ軍は地図番西端から1ユニット突破したので10ポイント。
第3層甲擲弾兵師団や第17SS装甲擲弾兵師団は地図番東端又は南端から突破しなかった。
35-10=25ポイント
アメリカ軍が25ポイント差のため決定的勝利となった。
【9】感想
約40年前、このゲームを自作してプレイした時は、あまり動きがなく正直面白いとは思わなかった。当時は『激闘マジノ線』(France 1940)のような動きがあるゲームが好きだったから、このゲームは動きがなくて面白さがわからなかった。
しかし、今回、改めてプレイしてみると、1ユニットを1ヘクス右に動かすか左に動かすかで局面が変わるので、とても面白かった!!
付録ゲームだし有名な戦いではないが、ウォーゲームの面白さがよくわかる好ゲームであることがよくわかった。
選択ルールも入れてまたプレイしてみたい。