HJ『オペレーション・グレネード』(Operation Grenade)のバトル・レポート(AAR)だ。
今回は、ドイツ軍は漸次増水を選び、アメリカ軍が、D-Dayを一番早い1945/2/17にした場合にした。
初期配置
漸次増水
Dデイ1945/02/17
ローエル川は「急流」なった。
第1ターン(1945/2/17)
天候薄曇り(乾)
アメリカ軍はヘクス0110、0310、1108でローエル河の渡河成功!
ヘクス0908は渡河失敗。4ヘクス中3ヘクスで渡河成功だから、大成功といえるだろう。
第2ターン(1945/2/18)
天候薄曇り(乾)
アメリカ軍はローエル川の渡河に成功した橋頭堡を広げようとする。
第3ターン(1945/2/19)
天候薄曇り(乾)
アメリカ軍は南部(ローエル川上流では東に向かい、Koelnを目指す。
中央部では橋頭堡を塞ごうとするドイツ軍を蹴散らして橋頭堡を広げようとする。
アメリカ軍は町以外ではマストアタックだが、ドイツ軍は防御拠点に入るとメイアタックになる。これを利用してアメリカ軍に隣接した防御拠点に浸透する。
このターンからドイツ軍は戦略移動のサイコロを振るが、何といきなり1が出て戦略撤退可能となった。戦略撤退可能となると北部にいる部隊が移動可能となる。移動不可のピンク色のマーカーを外し移動を開始する。
第4ターン(1945/2/20)
天候晴れ(乾)
アメリカ軍第7軍団は南部から東のKoelnを目指して前進する。
中央部も大分渡河成功した。
戦闘の結果、ドイツ軍は中央より南ではあと2ヘクスしかローエル川東岸の防御拠点を保持できなくなった。Koeln防衛のためにRoth Riverで防衛線を張る。
中央から北の構築陣地は健在だ。中央部を突破したアメリカ軍を11xx列にある次の防御拠点で防御するために防衛線を張る。
第5ターン(1945/2/21)
天候晴れ(乾)
アメリカ軍は11xx列の防御拠点に一斉攻撃を仕掛ける。
ローエル川は川の東岸と西岸から1ヘクスずつ構築陣地を攻撃していく。
アメリカ軍の攻撃が成功し11xx列の防御拠点からほぼドイツ軍を撃退した。
ドイツ軍は次の防御拠点に後退し防衛線を張るが、Koeln方面の防衛にもユニットを割いているので足りない。
第6ターン(1945/2/22)
天候薄曇り(乾)
アメリカ軍はRoth Riverを渡河した。
ローエル川の構築陣地は1ヘクスずつ北に向かって占領していく。
第7ターン(1945/2/23)
天候薄曇り(乾)
アメリカ軍はRoth Riverもほぼ渡河し終えた。
中央部で防御拠点にこもるドイツ軍を一ヘクスずつ掃討していく。ローエル川沿いの構築陣地も川の東西からの攻撃で1ヘクスずつ北に進む。
第8ターン(1945/2/24)
天候薄曇り(乾)
ローエル川沿いはあと4ヘクス。
Koeln郊外で守るドイツ軍にアメリカ軍が襲いかかる。
防御拠点にこもるドイツ軍は戦線を維持できなくなり個別に包囲されている。
ローエル川沿いはあと3ヘクス。
第9ターン(1945/2/25)
天候晴れ(乾)
ドイツ軍はライン川にかかる橋を爆破する。
Koeln周辺の状況だ。
アメリカ軍に包囲されドイツ軍は断末魔の状況だ。
第10ターン(1945/2/26)
天候薄曇り(乾)
Venlo(2209)が無防備だったのでアメリカ軍が占領した。
Koelnが陥落した。Koelnのライン川にかかる橋をドイツ軍が爆破した。
ロエール川沿いの構築陣地にこもるドイツ軍はあと1ヘクスとなった。
全体でもドイツ軍はあと残り8ユニットだけだ。
第11ターン(1945/2/27)
天候薄曇り(乾)
アメリカ軍はドイツ軍をあちこちで個別に包囲して掃討していく。
第12ターン(1945/2/28)
天候薄曇り(乾)
残ったドイツ軍ユニットはあと3個だけだ。
第13ターン(1945/3/1)
天候薄曇り(乾)
第14ターン(1945/3/2)
天候薄曇り(乾)
ライン川西岸のドイツ軍は全滅した。ライン川にかかった橋全ての爆破にドイツ軍は成功した。
アメリカ軍は壊滅したユニット0で、16ステップロスの損害だった。
アメリカ軍は全都市を占領したので、18ポイント。アメリカ軍実質的勝利だ。
感想
ドイツ軍は漸次増水を選んだ方がいい、と『タクテクス』(TACTICS)誌第20号(1985/3-4)のp.52("Moves"誌60号リー・エンダーリン 小林祐司訳)には書いてあったが、それほど有利とは思えなかった。
ドイツ軍はKoeln防衛と11xx列の防御陣地に部隊を二分したため、どちらも戦線維持できず崩壊してしまった。Koeln防衛は難しいので、11xx列の防御陣地防衛に集中したほうがいいようだ。
次回は、11xx列の防御陣地防衛に専念したい。