GDWの120シリーズは120分でプレイできるウォーゲームだ。その中の一つがこの『1940』だ。
AHの『激闘 マジノ戦』(France 1940)と同じ戦いを扱っている。
大きな違いはスイスが含まれていることだ。
プレイ手順は第1インパルス、第2インパルスとなっている。それぞれのインパルスに、移動フェイズ、戦闘フェイズ、回復フェイズ、第2移動フェイズ(半分の移動力で移動)、第2戦闘フェイズ、回復フェイズがある。
ユニットの規模は歩兵は軍団規模、装甲部隊は師団規模だ。
空軍ユニットはなく、ポイント制だ。
- 初期配置
- 第0ターン(1940/05/10-11)
- 第1ターン(1940/05/12-16)
- 第2ターン(1940/05/17-21)
- 第3ターン(1940/05/22-26)
- 第4ターン(1940/05/27-31)
- 第5ターン(1940/06/01-05)
- 第6ターン(1940/06/06-10)
- 第7ターン(1940/06/11-15)
- 第8ターン(1940/06/16-20)
- 感想
初期配置
第0ターン(1940/05/10-11)
ドイツ軍がルクセンブルク、ベルギー、オランダに侵攻開始。ルクセンブルクはあっという間に国土を制圧された。
ベルギー軍は2個歩兵軍団、オランダ軍も1個歩兵軍団を失った。
第1ターン(1940/05/12-16)
ヘクス1412でイギリス軍第51歩兵師団壊滅。
ドイツ軍3点
AMSTERDAM(0210)陥落。
第2ターン(1940/05/17-21)
Sedan(1610)陥落。
第3ターン(1940/05/22-26)
THE HAGUE(0312)陥落。
ROTTERDAM(0411)陥落。オランダ軍全滅。
ANTWERP(0812)陥落。
ヘクス1312でフランス軍第11歩兵軍団壊滅。
フランス軍歩兵軍団1個と機械化歩兵師団1個壊滅。
ドイツ軍7点
連合軍ANTWERP(0812)奪還
第4ターン(1940/05/27-31)
ドイツ軍ANTWERP(0812)再占領
ヘクス1813でフランス軍第7歩兵軍団壊滅。
ドイツ軍14点
後退でスタッキング制限を超えると退却不可能なため、除去されるユニットがいくつかありドイツ軍の得点37点。
後でもう一度ルールブックを読むと、除去するのではなく、退却するヘクス数を、通常2ヘクス退却するところを3ヘクスに増やせばよかったようだ。
第5ターン(1940/06/01-05)
第6ターン(1940/06/06-10)
BRUSSELS(1013)陥落。
第7ターン(1940/06/11-15)
ベルギー軍とフランス軍はLILLE(1016)に包囲された。
ドイツ軍がパリに迫る。
LILLE(1016)陥落。
ついにパリにドイツ軍侵入!
連合軍はパリを奪還しようにも混乱状態のため苦しい。
第8ターン(1940/06/16-20)
PARIS陥落。
フランス軍は35ユニット中15ユニットを失った。
感想
あと2ターンあるが、ここまでとした。
半メイアタックなのでどう隣接させて、どういう組み合わせでどう戦うか頭を使う。
ここでいう半メイアタックとは、隣接しているユニットを攻撃してもしなくてもいいが、攻撃するなら隣接している全ユニットを攻撃しなければいけない。ユニットAがユニットB,Cと隣接していたらユニットBだけ攻撃するのではなく、BとCを攻撃しなければならないのだ。他のユニットDがCを攻撃するなら、ユニットAはBだけ攻撃すればいいのだが、組み合わせ次第で戦局が変わるので頭を使う。
戦闘結果表は、戦闘比型だ。1:1でも1/3が防御側退却、1/3が戦果なし、1/3が攻撃側退却なので、低い比率でも積極的に戦闘をした方がいい。
このゲームが発売された当時、ポストホビーの店頭で見て、小さな箱とボックスアートを見て、「なんだか安っぽいなぁ。」と思ったので、私のこのゲームに対する印象はあまりよくなかった。機能的ではあるが、地図盤やユニットがあまり美しくないので食わず嫌いしていた。
だが、今回プレイしてみて、120シリーズは、シンプルなルールで手軽に楽しめるゲームだと思った。
指揮の制限ルールがあるが、もう少し洗練させていたら面白いゲームになったと思う。
ドイツ軍がスイスに攻め込むメリットが勝利条件にないので、スイス軍は必要あったのか、いささか疑問だ。
もう少し研究してプレイしてみたいゲームだ。