AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)シナリオ10『ラインのほとり ヒッドルフ』をプレイしてみた。
AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)のシナリオ9以後については、ホビー・ジャパン社は、日本語解説書に日本語を付けず、『タクテクス』(TACTICS)誌(第2号 1982/3/1)に掲載していた。
現代の感覚だと許されないと思うが、当時は大らかだった。
『タクテクス』(TACTICS)誌(第2号 1982/3/1)には「1945年5月6日」とあるが、となるとドイツ降伏2日前になる。そんなギリギリの戦いなのか?思ってシナリオカードを見るとAprilとある。誤植だった。
米軍は9個分隊以上を残し、地図盤3の石造建物を2個以上占領するのが勝利条件だ。ドイツ軍の勝利条件はそれを妨げることだ。
■初期配置
ドイツ軍は初期隠匿配置。
地図盤3の石造建物(灰色の建物)は5箇所ある。そのうち最重要なのは唯一の2階建て建物(3ヘクス以上の建物)のM2-N1-N2だ。ここからなら、地図盤3の建物がある場所をほぼ全て見通すことができる、つまり、射撃することができる。逆にここを奪われると、射撃を受けるので行動の自由を制限されてしまう。
ここをいかに守るかが重要になる。
ドイツ軍としては増援が来るまでここを死守しないといけない。
米軍は9個分隊を3個分隊ずつ、北、中央、南の3個に分けた。北はShaw大尉、中央はGreene軍曹、南はMay軍曹が指揮を執る。
■第1ターン(1945/04/06)
米軍は、無線確立に失敗
3M2の白兵戦でドイツ軍2個分隊全滅!
第3盤で唯一の2階建て建物を米軍が占領した。ドイツ軍は増援が来るまでこの建物を守るのに失敗した。
■第2ターン
3N2で爆薬爆発!ドイツ軍指揮官Uhl戦闘不能
脱出不能のためUhl戦死
■第3ターン
3P2にドイツ軍がパンツァーファウスト発射!命中!これで木造建物の効果がなくなった。(37.36)
そこにドイツ軍の防御射撃で16火力でサイコロの目3!KIA!
Greene軍曹が戦死し、2個分隊が壊滅!!
盤外砲撃の無線も途切れた!
あ、本当は米軍の砲撃要求は第4ターン以降だった~。昔に比べると、メモリー容量が減って、ルールの見落としが増えたなぁ・・・。
3V3にドイツ軍がパンツァーファウスト発射!命中!これで木造建物の効果がなくなった。(37.36)
そこにドイツ軍の防御射撃で12火力でサイコロの目4!士気チェック3!
米軍の残りは10個分隊。
あと2個分隊が全滅するとドイツ軍の勝利になる。
■第4ターン
ドイツ軍の勝利!!
■感想
M2の建物をあっさり占領されたドイツ軍は苦しかったが、サイコロの目がよかったこととパンツァーファウストによる木造建物の修整がなくなったことで、米軍分隊を効率良く倒すことができた。米軍がM2の建物を攻撃してくるのはわかっているので、その周囲に地雷を敷設して米軍の侵入を防ぎ、増援が来るまで持ちこたえさせるべきだった。
米軍はあっさりM2の建物を占領し慢心してしまった。
部隊が分散してしまった。もっと火力を集中して攻めるべきだった。
両軍とも反省点が多いし、短時間でプレイできるシナリオなのでまたプレイしてみたい。