『ASL Classic』は『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズのシナリオをAdvanced Squad Leader(ASL)のユニット、ルールにしたものだ。
『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズを知っている者にとってはASLに入りやすい。
読むルールの項目が限定されるのもいい。
そこで『戦闘指揮官』(Squad Leader)シナリオ2をASL化した「The Tructor Works」で練習してみた。
狙撃兵ルール[A14.0]や煙幕ルール[A24.0]や地下道移動ルール[B8.0]は適用していない。
練習なので、見落としたルールやルールを誤って適用してしまった点が多々あると思う。
「なんだこいつ!全然分かってないじゃん!アホなヤツ!」と思う方は、見ないでいただきたい。どうか温かい目で見守ってください。
『ASL CLASSIC』の本誌中にSquad Leader Clinicsという記事があり、初期配置やAfter Action ReportやAttacker's Tactics, Defender's Tacticsがある。
今回も、この記事に従って初期配置してみよう。
目次
■初期配置
X3の建物内の配置は個人的には「えっ!?」と思うが、今回は『ASL Classic』の記事に従ってみた。
■第1ターン(1942/10/06)
ダイスを振った結果、ドイツ軍先行
●準備射撃期(PFPh)
トラクター工場(X3)の建物の東側の外側に統制状態のソ連軍分隊がいなくなった。
G4のソ連軍K/3!!
9-1指揮官がKIA!!たった3人しかいない指揮官のうち最優秀な指揮官の戦死は大きい。
5-2-7分隊3個混乱状態1個半減
●移動期(MPh)
このターンはドイツ軍は隠蔽マーカーを載せていない全ユニットが準備射撃したので移動なしだ。
●防御射撃フェイズ(DFPh)
R7でドイツ軍4-6-7O分隊狂暴化。いや狂暴化しなくていいのに。
ソ連軍の射撃は効果的でドイツ軍の隠蔽マーカーを除去してゆく。
●準備射撃フェイズ(PFPh)
ソ連軍も移動する前に準備射撃する。
●移動期(MPh)
●防御射撃フェイズ(DFPh)
●前進射撃フェイズ(AFPh)
●潰走フェイズ(RtPh)
●突撃フェイズ(APh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
Q7の白兵戦
ソ連軍15-4→3-1
ドイツ軍4-5→1-2
ダイスはソ連軍7ドイツ軍8
ドイツ軍4-6-7O分隊壊滅
■第2ターン
●回復フェイズ(RPh)
●準備射撃フェイズ(PFPh)
●移動フェイズ(MPh)
Y3,Y4,Y5にソ連軍がいないのはドイツ軍にとっては喜んでいいのか悲しむべきか。
Z2,Z3,Z4を安全に通過できるが、Y3,Y4,Y5に入ると猛烈な攻撃を受けるだろう。
なるほど。だからX列に集中配置するのか、と納得。とはいえX3のヘクスは過剰配置だと思う。
X2,X3,X4X5に強力な分隊がいることは確実だからだ。とはいえ突っ込むしかない。
Y3で8-3-8M分隊狂暴化
●防御射撃フェイズ(DFPh)
S5のドイツ軍隠蔽マーカーが除去された。
工場内のソ連軍による防御射撃にドイツ軍戦闘工兵部隊が生き残った。
●前進射撃フェイズ(AFPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
X3の白兵戦
ドイツ軍30-4→7-1→6-1
ダイスはドイツ軍4ソ連軍5
ゲーム終了後、あらためてASLルールを読んでみると、なんと、SW(支援火器)は白兵戦には使えない[A11.13]!!
AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズではLMGを使えたのだが、ASLだとLMGも使えない。
ということはこの白兵戦は、ドイツ軍24-4→6-1。あ、影響なかったかぁ。
●準備射撃フェイズ(PFPh)
T2でドイツ軍4-6-7Q分隊混乱状態
●移動フェイズ(MPh)
●防御射撃フェイズ(DFPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
X4の白兵戦
ソ連軍4-8→1-2
ドイツ軍8-4→2-1
ゲーム終了後、SW(支援火器)は白兵戦には使えない[A11.13]から、本当だったら・・・あ、これも影響なしだ。
ダイスはソ連軍7ドイツ軍7
ソ連軍4-4-7Z分隊壊滅
X3の建物内にソ連軍分隊がいなくなった。
R7の白兵戦
ソ連軍10-4→2-1
ドイツ軍2-5→1-3→1-4
ダイスはソ連軍5ドイツ軍5
ドイツ軍8-1指揮官、4-6-7U分隊壊滅
■第3ターン
●準備射撃フェイズ(PFPh)
●前進射撃フェイズ(AFPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
V4の白兵戦
ドイツ軍11-1ソ連軍1-8
ダイスはドイツ軍8ソ連軍6
ソ連軍9-2指揮官戦死
ゲーム終了後、あらためてASLルールを読んでみると、SW(支援火器)は白兵戦には使えない[A11.13]ので、本来だったら、ドイツ軍は8-1、ソ連軍は1-8。
結果は、同じ。影響なかった。
●準備射撃フェイズ(PFPh)
T7でドイツ軍4-6-7L分隊混乱状態
●移動フェイズ(MPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
●戦況の分析
ドイツ軍はX3の建物を確保した。
ソ連軍は5-2-7分隊19個でX3の建物の奪還をはかる。うち7個分隊が混乱状態だ。指揮官が少ないので回復が苦しい。
■第4ターン
●準備射撃フェイズ(PFPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
●準備射撃フェイズ(PFPh)
U3の建物のソ連軍は高度レベル2のドイツ軍から攻撃を受けないが自身も攻撃できない。
5-2-7分隊は射程が短くドイツ軍からアウトレンジ射撃を受けて混乱状態に陥ってゆく。
●移動フェイズ(MPh)
V2h1でソ連軍1個分隊狂暴化、1.5個分隊混乱状態その後狂暴化分隊と1.5個分隊壊滅。
●白兵戦フェイズ(CCPh)
●戦況の分析
ドイツ軍はX3の建物を確保した。
ソ連軍は5-2-7分隊13.5個でX3の建物の奪還をはかる。うち10.5個分隊が混乱状態だ。指揮官が少ないので回復が苦しい。
■第5ターン
●準備射撃フェイズ(PFPh)
●防御射撃フェイズ(DFPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
T4の白兵戦
ドイツ軍8-5→1-1
ソ連軍4-8→1-1
ゲーム終了後、あらためてASLルールを読んでみると、SW(支援火器)は白兵戦には使えない[A11.13]ので、ドイツ軍8-5→1-1、ソ連軍2-8→1-4
ダイスはドイツ軍5ソ連軍9
この白兵戦も結果には、影響なかった。
●準備射撃フェイズ(PFPh)
●防御射撃フェイズ(DFPh)
V5にいた4-4-7分隊の残りが壊滅。これで4-4-7分隊が全滅した。
●白兵戦フェイズ(CCPh)
●戦況の分析
ドイツ軍が、ソ連軍を掃討する。
■第6ターン
●移動フェイズ(MPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
●回復フェイズ(RPh)
ソ連軍は回復しないことには何もできない。
回復失敗。
●防御射撃フェイズ(DFPh)
●白兵戦フェイズ(CCPh)
■第7ターン
●回復フェイズ(RPh)
回復しないことには何もできない。
ドイツ軍の死角であるP5で回復失敗!!
●移動フェイズ(MPh)
ドイツ軍はP5を包囲する。
●白兵戦フェイズ(CCPh)
ソ連軍は捕虜となった。
■勝利条件の確認
ドイツ軍がX3の建物を完全占領したので、ドイツ軍の勝利!!
■感想
X3の建物内の配置についてはX3,X4,X5に集中配置するのは一理あると思った。
煙幕使って接近できないし、歩兵射撃表の最大列で射撃できる。
ただ36火力を超えてまでスタックする必要はないと思う。
人海戦術を試してみたかったが、指揮官不足でできなかったのは残念だった。
早見表やシナリオカードの翻訳がないので、ASL純粋シナリオをプレイしようと思うと自力で翻訳しておかないといけないことに今さらながら気づいた。
おそらくこのプレイの中でも私が見落とした項目が多々あるだろう。
そのくらいは自力でやってみたい。
もう少し歩兵だけのシナリオで練習しないとまだまだ身につかない。
白兵戦時に支援火器(SW)を使えない[A11.13]というルールを見落としていた。
後で見直すと幸い、影響はなかった。
また、回復フェイズに1個分隊は自己回復できるというルール[10.6]を見落としていた。確率が低いが、もしかしたらソ連軍は1ユニットくらい回復したかもしれない。
壊走時のルールがAH『戦闘指揮官』(Squad Leader)から微妙に変更になっているので、もしかしたら本来なら壊滅しないユニットが壊滅していたり、逆に壊滅するはずのユニット生き残っていたりするかもしれない。
AH『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズでの機関銃貫通ルールが、ASLでは射撃頻度(ROF)や火線(Fire Lane)ルールに変わっており、その点でも見落としがあるかもしれない。戦渦ルール[A15.0]の適用も不十分だった。本当はヒーローが出現していたかもしれない。
徐々に慣れていこうと思う。
それにしてもASLの世界は深くて面白い。