最初にプレイしたウォーゲームの『TACTICS・II』を約40年ぶりにプレイしてみた。
■初期配置
■1年目7月
天候:晴天
ブルー国が突然レッド国に宣戦布告した。
ブルー軍第1軍団は北のC3-26都市を目指して前進する。
ブルー軍第1軍は首都に進駐する。
ブルー軍第2軍団は都市C19-26を占領した。
ブルー軍第3軍団はレッド国中央に突進する。
ブルー軍第4軍団は南部の山岳地帯を前進する。
ブルー軍第2軍は都市C41-41に集結し第2山岳師団のみ南部の山岳地帯に入る。
予備部隊は第3軍団配下に入り中央突破する。
宣戦布告されたレッド国大統領は国土防衛に向けて軍を動かす。
第1軍団は首都があるレッド島の防備を固める。
第2軍団は都市C3-26の防衛と北部森林地帯の防備を固める。
第1軍は都市C13-16に入る。第1山岳師団は都市C3-26の防衛に向かう。
第3軍団は都市C28-9まで下がり防衛する。
中央の平原では守りにくいので一気に後退したのだ。
第4軍団は山岳地帯の守りを固める。
予備部隊は第3軍団の下で中央の平原を守る。
■1年目8月
天候:晴天
ブルー軍が第2空挺師団を降下させC3-26のレッド軍第2機甲師団を包囲した。
第1空挺師団を降下させレッド軍第11歩兵師団を包囲した。
レッド軍第2機甲師団が全滅した。レッド軍第10歩兵師団も全滅した。
レッド軍第13歩兵師団が後退した。
レッド軍第11歩兵師団が後退できずに壊滅した。
レッド軍は南部を放棄し北西部の防衛に専念する。
北部では第2機甲師団の仇をとるためにブルー軍第2空挺師団を包囲した。
ブルー軍第2空挺師団がレッド軍の包囲にあい殲滅された。
■1年目9月
天候:晴天
両軍とも損害分がすべて補充できた。
ブルー軍が前進する。
レッド軍第9,14歩兵師団が全滅した。
レッド軍第2山岳師団がブルー軍を後退させた。
渡河攻撃をしかけたブルー軍第4装甲師団と第12歩兵師団がレッド軍第24歩兵師団の巧みな防御によって全滅した。
レッド軍第22歩兵師団が後退した。
レッド軍は南部でブルー軍を逆包囲する。
ブルー軍第5装甲師団と第1空挺師団が全滅した。
■1年目10月
天候:ハリケーン
ブルー軍が攻勢をかけるが北西部に第一次世界大戦の時のような戦線ができてしまった。
レッド軍第20歩兵師団とブルー軍第15歩兵師団が相討ちになった。
レッド軍がブルー軍第6装甲師団を包囲する。
ブルー軍第6装甲師団とレッド軍第16,17歩兵師団が相討ちになった。
現在の両軍の損害
■1年目11月
天候:雪
この年は例年になく早い雪となった。
すべての部隊の移動力が4になり、降下作戦ができない。
レッド軍第7歩兵師団が壊滅した。
都市C3-26が風前の灯火だ。
レッド軍は戦線を固めた。
■1年目12月
天候:ブリザード
すべての部隊の移動力は2で道路移動、海上輸送、上陸作戦、降下作戦不可能。河川の効果なしだ。
ブルー軍は5ポイント、レッド軍は4ポイント補充できた。
ブルー軍がブリザードの中攻勢をかける。
都市C3-26でブルー軍第4歩兵師団とレッド軍第6歩兵師団が相討ちになった。
都市C3-26が陥落した。
レッド軍第11歩兵師団が壊滅した。
戦闘後前進ができればこんな風に突破できるがこのゲームには戦闘後前進ルールがない。
そのため次のレッド軍ターンにこんな風に突破口をふさがれてしまう。
レッド軍がブリザードの中反撃した。
ブルー軍は第3,9,11,13の4個歩兵師団を失った。レッド軍は第22歩兵師団を失った。
■1年目1月
天候:晴天
ブルー軍第6歩兵師団の補給が途切れてしまった。
ブルー軍は総統の攻勢命令が下った。
空挺降下も駆使して全戦線で冬期大攻勢作戦だ。
ブルー軍は2個装甲師団、1個空挺師団、4個歩兵師団を失った。対するレッド軍は1個機甲師団、4個歩兵師団を失った。
ブルー軍の冬期大攻勢作戦は失敗した。
レッド軍の反抗が始まった。
ブルー軍第3装甲師団がレッド軍の4個歩兵師団を撃滅した!
ブルー軍第2装甲師団とレッド軍第2機甲師団の史上初の大戦車戦はレッド軍に凱歌が上がった。
ブルー軍は2個装甲師団、1個空挺師団、3個歩兵師団が全滅した。
レッド軍は1個山岳師団、4個歩兵師団が壊滅した。
両軍の損害
ブルー軍は6個装甲師団中5個を失った。歩兵師団は25個中14個を失った。
戦力バランスはレッド軍に大きく傾いた。
■1年目2月
天候:ブリザード
ブルー軍に総統からの命令は「春の再攻勢に向けて現在拠点を死守せよ」、だった。
レッド軍はブリザードの中、包囲攻勢をかける。
レッド軍は北方の都市C3-26を奪還した。
ブルー軍最後に残った装甲師団第2装甲師団がレッド軍第3機甲師団と相討ちになった。
両軍の損害
■1年目3月
天候:雪
春が来たがこの年はまだ雪が続いた。
ブルー軍は夏期大攻勢作戦に向けて現在の戦線を死守するようにと総統命令が下った。
「あれ?春期大攻勢ではなかったのか?」という声が前線からは聞こえてきたが、兵士たちは大きな声ではそれを言えなかった。
ついにレッド軍がブルー軍国内に進撃し始めた。
ブルー軍が2こ歩兵師団、レッド軍が1個歩兵師団を失った。
両軍の損害
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団1個
歩兵師団9個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。17戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団5個、歩兵師団14個、空挺師団2個、山岳師団1個、海兵師団2個だ。29戦力だ。
■1年目4月
天候:雪
また雪が降った。
移動力は最大4になり降下作戦不可能だ。
ブルー軍は都市C19-26へ後退した。
レッド軍は都市C19-26奪還作戦を開始した。
レッド軍は機甲師団1個、歩兵師団3個を失った。ブルー軍は第1軍司令部、第1軍団司令部、歩兵師団1個を失った。
両軍の損害
■1年目5月
天候:晴天
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団1個
歩兵師団8個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。16戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団4個、歩兵師団11個、空挺師団2個、山岳師団1個、海兵師団2個だ。24戦力だ。
ブルー軍は各都市の守備を固める。
レッド軍がブルー国の都市C27-29と、C10-47を攻撃する。これらの都市を占領することでブルー国の生産力を激減させるのだ。
ブルー国都市C10-47をレッド軍が解放した。
C27-29のブルー軍は壊滅したが都市内にレッド軍はまだ入っていないので占領には至っていない。
ブルー軍は第3軍団司令部、第1装甲師団、第1空挺師団を失った。レッド軍は第6機甲師団が壊滅した。
両軍の損害
■1年目6月
天候:雨
移動力が5になり、渡河時の追加移動力が2になる。
ブルー軍は3ポイント補充できた。
レッド軍は6ポイント補充できた。
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団0個
歩兵師団10個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。16戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団5個、歩兵師団13個、空挺師団2個、山岳師団1個、海兵師団2個だ。28戦力だ。
レッド軍がいよいよブルー軍首都に迫る。
ブルー軍歩兵師団2個壊滅した。
■2年目7月
天候:晴天
ついに戦争が2年目に突入した。
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団0個
歩兵師団8個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。14戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団5個、歩兵師団13個、空挺師団2個、山岳師団1個、海兵師団2個だ。28戦力だ。
レッド軍の戦力がブルー軍のそれの二倍になった。
ブルー軍が首都防衛のために兵力を集め始めた。
レッド軍がビーチに上陸しブルー軍2個歩兵師団を包囲し補給切れにした。
レッド軍がブルー国首都に突入開始した。
ブルー軍第7,10歩兵師団が全滅した。
■2年目8月
天候:晴天
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団0個
歩兵師団6個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。12戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団5個、歩兵師団13個、空挺師団2個、山岳師団1個、海兵師団2個だ。28戦力だ。
ブルー軍は海上輸送で首都防衛に兵力を移動する。
レッド軍第24歩兵師団が全滅した。
追いつめられているとはいえブルー軍の戦力は侮れない。
レッド軍がブルー国首都攻略に向けて着々と攻撃する。
ブルー軍は第1軍集団司令部、第1軍団司令部、第2海兵師団、第23歩兵師団が壊滅した。
両軍の損害
■2年目9月
天候:晴天
レッド軍が6ポイント、ブルー軍が2ポイント補充できた。ブルー国の生産力低下が響いてきた。
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団0個
歩兵師団6個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。12戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団6個、歩兵師団15個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。33戦力だ。
レッド軍の戦力がブルー軍のほぼ3倍になった。
ブルー軍第22歩兵師団とレッド軍第9歩兵師団が相討ちになった。
レッド軍は国内の都市をすべて解放した。
ブルー国首都攻略に向けて攻勢をかける。
ブルー軍は歩兵4個師団、空挺師団1個、海兵師団1個が壊滅した。レッド軍は歩兵3個師団を失った。
ブルー国首都はブルー軍第1山岳師団がかろうじてレッド軍による占領を防いでいる。
両軍の損害
■2年目10月
天候:晴天
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団0個
歩兵師団2個、空挺師団1個、山岳師団2個、海兵師団1個だ。6戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団6個、歩兵師団12個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団2個だ。30戦力だ。
レッド軍の戦力はブルー軍の5倍になった。
ブルー軍は徹底抗戦の構えだ。
レッド軍はブルー軍首都とその他の都市にも攻勢をかける。
ついにブルー国首都を守っていたブルー軍第1山岳師団が全滅した。ブルー国首都が陥落した。
ブルー国総統は各地でのゲリラ戦を主張し行方不明になった。
両軍の損害
■2年目11月
天候:晴天
ブルー軍の現有戦力は、装甲師団0個
歩兵師団1個、空挺師団0個、山岳師団1個、海兵師団1個だ。3戦力だ。
レッド軍の現有戦力は、機甲師団6個、歩兵師団12個、空挺師団2個、山岳師団2個、海兵師団1個だ。29戦力だ。
レッド軍の戦力はブルー軍のおよそ10倍になった。
ブルー軍はそれぞれの都市で抵抗する。
レッド軍はクリスマス前に戦争を終わらせるべく最後の攻勢をかける。
ブルー軍が全滅し戦争が終結した。
■感想
このゲームは私が最初にプレイしたウォーゲームだから、とても懐かしかった。
戦闘後前進がなく、航空支援がなく、海軍が登場しないし、ヘクスでもないウォーゲームだが、とても面白い!!
今回、ブルー軍はレッド軍を北西部の島に追いつめることに失敗した。
そして現状死守命令のため各個に包囲され戦力をすり減らし首都防衛に失敗し敗北した。
ブルー軍が首都を守るのはなかなか難しい。
前面や北側に川がなく平地だからだ。
山岳に山岳師団を置くことで今回のように占領を妨害できるがそれではなかなか難しい。
レッド軍は首都までの縦深が深いし島になっているので、防衛線を張って後退できる。
今回、レッド軍の防衛作戦が成功した。
戦術的にはヘクスだと挟んで包囲したつもりが斜めの包囲だと逃げ道があることに改めて新鮮な驚きがあった。
ヘクスのつもりで、下の写真のようにレッド軍が斜めに挟んでも、ダイスの方向にブルー軍は後退できてしまうのだ。
下の写真のように、辺の方向から挟まないと包囲とはいえないのだ。
本ゲームはウォーゲーム最古の古典といえるゲームだが、今でも十分楽しめる傑作ゲームだ。
またプレイしてみたい。