SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)シナリオ14「抜群!ルンガ沖夜戦1942年11月30日 2116」をプレイしてみた。
勝利条件は両軍ともに8ターンまでに自軍の保護水準値(PL)が0にならないうちに相手のPLを0にすることだ。
史実では日本軍がガダルカナル島に駆逐艦によるドラム缶輸送(通称ネズミ輸送)を試みる。田中頼三少将率いる駆逐艦8隻が予備魚雷の代わりにドラム缶を積み込みガダルカナル島を目指した。アメリカ軍は重巡4隻軽巡1隻駆逐艦6隻で迎え撃つ。駆逐艦「高波」が炎に包まれて沈んだが、田中頼三少将は他の7隻で優勢なアメリカ軍に突き進む。アメリカ軍は重巡ノーザンプトンを失い、ミネアポリス、ペンサコラ、ノーザン婦トンガ大破した。本来の輸送作戦は失敗に終わり、田中少将は消極的な指揮のため左遷されてしまった。アメリカでの田中少将の評価は高い。
さて、今回はどうなるだろうか?
【0】初期配置
基本視界は6ヘクス(6000m)だ。
【1】第1ターン(1942/11/30 2116)
連合軍の「ミネアポリス」、「ニューオーリンズ」、「ペンサコラ」、「ノーザンプトン」、「ホノルル」はSGレーダーを装備している。レーダー装備艦は、15000m(15ヘクス)の範囲を視認できる。
重巡「ミネアポリス」のSGレーダーが日本軍の駆逐艦6隻を発見した。
「一番近い敵駆逐艦に対して砲撃せよ!!」と「ミネアポリス」艦長の命令だ。
続けて「ニューオーリンズ」もすぐに続いて砲撃した。
「ペンサコラ」と「ノーザンプトン」が親潮(陽炎1)に向けて砲撃した。夾差したが損害は与えなかった。
駆逐艦「高波」(夕雲1)は「あの水柱は20cm砲だろう。敵は重巡だな。砲撃ではかなわないから魚雷戦準備!艦速上げ!!」と命じた。
「魚雷発射!!」
「ミネアポリス」に8本の魚雷が突き進んだ!!うち2本が左舷に命中した!!激しい爆発とともにあっという間に「ミネアポリス」が波間に沈んだ!!
再び漆黒の闇が辺りを包んだ。
「敵艦がどこにいるか見えません。」
日本軍の見張り員の目でもアメリカ軍艦艇が見えない。
アメリカ軍のSGレーダーはそんな中でもしっかりと日本軍駆逐艦を捉えていた。
「ミネアポリス」が沈んで旗艦となった「ペンサコラ」のSGレーダーが8000m(8ヘクス)先の「高波」(夕雲1)目がけて砲撃を開始した。
「高波」(夕雲1)の通信室に命中して火災が発生した。
重巡「ノーザンプトン」と軽巡「ホノルル」が「親潮」(陽炎1)を砲撃した。
夾差したが命中弾はなかった。
駆逐艦「フレッチャー」(Fletcher11)、「パーキンス」(Mahan1)、「モーリー」(Benham1)、「デイトン」(Mahan2)が左舷の魚雷合計22本を、炎上している「高波」(夕雲1)に発射した!!
「フレッチャー」(Fletcher11)の10本の魚雷のうち1本が命中した!
「艦速が最大15ノットしか出ません!!」
「構わん!友軍の砲雷撃を有利にするために敵に向かっていくぞ!!」と「高波」(夕雲1)の艦長が叫んだ。
日本軍の保護水準値(PL)=20
アメリカ軍のPL=40
【2】第2ターン(1942/11/14 2122)
「ニューオーリンズ」と「ペンサコラ」が一番艦「親潮」(陽炎1)を砲撃する。
20cm砲弾が雨あられのように降ってくる。「親潮」(陽炎1)の二番砲塔が破壊される。
「ノーザンプトン」と「ホノルル」が二番艦「黒潮」(陽炎2)を砲撃する。砲弾が雨あられのように「黒潮」(陽炎2)を襲ったが命中弾はなかった。
「フレッチャー」(Fletcher11)、「パーキンス」(Mahan1)、「モーリー」(Benham1)、「デイトン」(Mahan2)の砲撃が炎上中の「高波」(夕雲1)を襲うが追加の命中弾はなかった。
「高波」(夕雲1)が「フレッチャー」(Fletcher11)に反撃する。水柱が「フレッチャー」(Fletcher11)の前方に立ち上がる。
「親潮」(陽炎1)、「黒潮」(陽炎2)、「陽炎」(陽炎3)の三隻が必殺の93式酸素魚雷を、3隻合計24本放った!!
「ホノルル」の左舷に1本命中し大爆発が起こった!!破口から海水がどっと入ってきた。
「被害状況知らせろ!」
「最大速度が15ノットです!」
「ペンサコラ」に魚雷が2本命中した!!
凄まじい大音響が響き渡った!!二度三度と大爆発が起こり、破片を周囲にまき散らし、あっという間に波間に沈んだ。生存者は皆無だった。
「ニューオーリンズ」にも1本命中した!大爆発が起こった。
日本軍の保護水準値(PL)=18
アメリカ軍のPL=-1
この時点で日本軍の勝利が決まったが、継続する。
「ニューオーリンズ」「ノーザンプトン」「ホノルル」が「高波」(夕雲1)を砲撃する。
「高波」(夕雲1)の主砲塔に次々と20cm砲弾が命中した。
「砲撃不能です!!」
「高波」(夕雲1)の砲撃が沈黙した。
「ラムソン」(Mahan3)、「ラードナー」(Livermore1)が「親潮」(陽炎1)を砲撃する。
アメリカ軍は旗艦2隻を失い、戦意を喪失し、東へと逃げていく。
日本軍の保護水準値(PL)=15
アメリカ軍のPL=-1
【3】勝利条件の確認
■米軍の損害
沈没2「ミネアポリス」「ペンサコラ」
中破1「ニューオーリンズ」3W
小破1「ホノルル」2W
■日本軍の損害
大破1「高波」(夕雲1)4W2P
中破1「親潮」(陽炎1)3W
■米軍の保護水準値=-1
■日本軍の保護水準値=15
日本軍が自軍の保護水準値(PL)が0にならないうちにアメリカ軍のPLを0にしたので、日本軍の勝利
【4】感想
わずか10分(=2ターン)で勝負が決した。
日本軍の勝因は砲撃戦では勝てないとみて93式酸素魚雷による雷撃戦に絞ったことだろう。
砲撃しないことで閃光を発しないため、敵艦からの砲撃命中率が下がる。
今回は、「高波」(陽炎1)が被害担当艦になり、その間に他の艦が米軍重巡に魚雷を命中させた。
駆逐艦だけで敵重巡を2隻も沈めたのだから日本軍の大勝利といっていいだろう。
他のシナリオをまたプレイしてみたい。