SS『聯合艦隊』(Fleet Battles)シナリオ12「比叡、奮戦ス 1942年11月12日 2330」をプレイしてみた。第3次ソロモン海戦だ。
史実では戦艦「比叡」が沈没したが、今回はどうなるだろうか?
【0】初期配置
【1】第1ターン(1942/11/12 2300)
「敵艦らしきもの2隻発見。前方1時の方向、距離約1万5000m」
アメリカ軍だから本当はメートルでは報告を上げないだろうが、この記事ではメート法で統一する。
「ジュノー」でも1隻の艦艇をSGレーダーで発見して報告があがってきた。
アメリカ軍は全艦に「戦闘準備」の命令が下った。
日本軍の先頭艦「夕立」の見張り員が「前方1時の方向約6000mに敵艦発見!!」と叫んだ。
「探照灯照射!」と「夕立」艦長が叫んだ。
駆逐艦「カッシング」に「長良」の14cm砲が命中した。
駆逐艦「カッシング」と「ラフェイ」が探照灯を照射している「夕立」を砲撃するが、命中弾はなしだ。
駆逐艦「カッシング」と「ラフェイ」が雷撃する。
「夕立」に魚雷1本が命中した!!しかし、不発だった。
日本軍の保護水準値(PL)=69
アメリカ軍のPL=89
【2】第2ターン(1942/11/12 2306)
「カッシング」が「長良」上空に照明弾を発射した。
「カッシング」「ラフェイ」「アトランタ」が「長良」を砲撃する。
「アトランタ」の砲弾が「長良」を夾差した。「敵艦の砲撃術はなかなか正確だな。」と長良の艦長がつぶやいた。
「夕立」が「カッシング」を探照灯で照射する。
「夕立」「春雨」「長良」が「カッシング」に集中砲撃だ。
「カッシング」を14cmや12.7cmの砲弾が夾差したが被害は出なかった。
「夕立」「春雨」が5000mの距離で「カッシング」目がけて雷撃だ。
一本が「カッシング」に命中したが、不発だった!
「夕立」「春雨」「長良」の砲撃が「カッシング」に集中する。
「カッシング」の主砲塔に命中した。
「比叡」が探照灯を照射し、「ステレット」が映し出された。
「比叡」「霧島」の砲撃が「ステレット」に36cm砲弾が集中した。同艦に1発命中弾が発生した。
「敵には戦艦がいるのか?」大きな砲撃音を聞いたアメリカ軍司令官は幕僚にきいた。
「いや。わかりません。」と答える幕僚達。
「暁」が「オバノン」を探照灯照射した。
「暁」「電」「雷」が「オバノン」を砲撃する。
「オバノン」に命中弾が出た。
「カッシング」「ラフェイ」が「夕立」を砲撃するが効果なしだ。
「ステレット」「オバノン」が「長良」を砲撃し命中弾を与えた。
「ステレット」「オバノン」が魚雷発射!
「オバノン」の魚雷が「長良」に2本命中!!
「長良」の艦速が目に見えて落ちていった。
日本軍PL=63
米軍PL=85
【3】第3ターン(1942/11/12 2312)
連合軍が「比叡」「霧島」を発見した!
「デカいぞ。戦艦だ。Kongo級2隻だ!こっちには戦艦はいない。勝てるか?」とアメリカ軍司令官がつぶやいた。
「雪風」に命中弾。「暁」にアメリカ軍重巡からの集中砲撃で上部構造物と船体に被害が出た。
「カッシング」の砲撃が沈黙した。
「アトランタ」にも命中弾が発生した。
「霧島」「比叡」が「サンフランシスコ」を砲撃し命中弾だ!!
「フレッチャー」に命中弾が発生し、通信室が被弾し火災が発生した。
「カッシング」に魚雷が2本命中し、同艦が沈没した!
「サンフランシスコ」に魚雷2本が命中したが1本が不発だった。
「サンフランシスコ」の速度がみるみる落ちる。
「オバノン」にも魚雷1本が命中したが不発だった。
「ポートランド」「ヘレナ」が衝突した!!
「オバノン」の砲撃が沈黙した。
「アトランタ」の方位盤が破壊された!!
「サンフランシスコ」に「比叡」「霧島」の砲弾が命中し、「サンフランシスコ」は轟沈した!!
「比叡」にアメリカ軍重巡軽巡の砲弾が命中し、操舵室が破壊され、火災が発生した。
あわや、「比叡」が史実通りに行動不能になるか??
「ラフェイ」と「ステレット」も衝突した。
「暁」に魚雷が命中し航行不能に陥った。
「ポートランド」が全速力を出せるように回復した。
日本軍PL=47
米軍PL=25
【4】第4ターン(1942/11/12 2318)
「雪風」の方位盤が破壊された。
「天津風」にも命中弾だ。
「ポートランド」の艦橋に命中弾だ!火災が発生した!
軽巡「ヘレナ」に魚雷が命中し同艦が沈没した。
駆逐艦「モンセン」にも魚雷が1本命中し沈没した!
連合軍のPLが0になったので、ゲーム終了だ。
【5】勝利条件の確認
■米軍の損害
沈没1「サンフランシスコ」
小破1「ポートランド」2W1P
沈没1「ヘレナ」
小破1「アトランタ」2W1P
沈没2「カッシング」「モンセン」
中破2「ステレット」1W3P 「オバノン」4P
小破2「ラフェイ」2P 「フレッチャー」3P
■日本軍の損害
戦艦
小破1「比叡」1W1P
小破1「長良」1W2P
中破 航行不能「暁」1W4P
小破1「天津風」2W
■米軍の保護水準値=0
■日本軍の保護水準値=45
日本軍の勝利
【6】感想
第3次ソロモン海戦シナリオをプレイしてみて、この戦いはアメリカ軍不利な状況で始まったことにあらためて驚いた。
日本軍には「比叡」「霧島」と戦艦がいたのに対して、アメリカ軍は重軽巡と駆逐艦だけだったのだ。
第二夜戦から戦艦が登場したのだ。
本当に幸運な一弾が「比叡」を襲って、舵を使えなくして「比叡」の運命を決めたのだと再認識した。
このプレイでも「比叡」に砲弾が命中し火災が発生し、あわや史実のようなピンチに陥りそうな場面があった。
海戦はそういう偶然の結果でどう転ぶかわからない、とあらためて思った。
今回、[14.5]衝突ルールを厳格に適用してみた。真っ暗闇の中、時速50km前後でぐるぐる走り廻れば、大混乱状態になるので、衝突も発生するだろう。今回、アメリカ軍が二回衝突した。
同一ヘクスに入っても衝突発生確率は、8.3%の確率しかないのだが・・・。
夜戦での艦隊行動はなかなか難しいものだとあらためて思う。
次は第三次ソロモン海戦の第二夜戦シナリオをプレイしてみたい。