Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

コマンドマガジン 160号(2021/08/20)

 

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2021/8/20発売のコマンドマガジン 160号を買ってみた。

この号の特集はバトル・オブ・ブリテン。THE HARDEST DAYSというゲームがついてきている。ゲームの方はまだやっていないので、ここでは本誌の方の感想。

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コマンドマガジン160号もくじ

 

 鷲と鷹ー英本土航空戦 大木毅

 バトル・オブ・ブリテンの概要がよくわかる。当初は、独軍が水平爆撃機1260機、急降下爆撃機316機、戦闘機1089機に対して、英軍がわずか800機の戦闘機で迎え撃ったとは驚いた。レーダーや管制システム、大量のパイロット養成など、戦闘をバックアップする仕組みを整えていき、最終的な勝利に導いたのがよくわかる。特攻に走った日本とは大違いだ。

 

独り用(ソリティア)ゲームの憂鬱 堀場亙

 私がシミュレーションゲームを離れているうちに変化したことのひとつに、ソリティア専用ゲームがある程度出版されていることがある。ソリティアゲームのデザインについて、デザイナー視点の考察記事。なかなか面白い。

 

空軍"小"戦略?! 倉本栄一

 Decision Gamesから出た、Joseph Miranda氏がデザインした『Eagle Day』のリプレイ記事。ほしくなった!!

 

Bayonets & Tomahawks 諸岡幸治

 GMT Games社の『Bayonets & Tomahawks』というゲームの紹介記事。フレンチ・インディアン戦争を題材にしているが、そんなの世界史で暗記しただけで背景も何もわからない。だが、この記事や写真を見ていると、美しいデザインの地図やユニット、そして専用ダイスを見ていると、やってみたくなる。

ネットやコンピュータで美しいグラフィックのゲームが楽しめる時代にわざわざボードゲームを発売するには、ボードゲームでないと表現できないものがないといけない。このゲームの地図、ユニットやダイスを見ていると、ボードゲームであることの意義がよくわかる。付録ゲームの『THE HARDEST DAYS』も地図盤やユニットが美しい。

 

すごろくはシミュレーションゲームとなるか?ー競技と表現 あるいはシミュレーションとは何か。 高梨俊一

 この記事は、なかなかおもしろかった。江戸時代のすごろくや、アド・テクノスの『異聞関ヶ原・家康最大の敗北』などのすごろくシミュレーションゲームの歴史を概観している。そして、すごろくがシミュレーションゲームかどうかを論考している。

 タカラの『人生ゲーム』については記述がなかったが、人生ゲームなんか、まさにすごろくであり、人生をシミュレートしたゲームといえる、と私は思った。

 

アナログゲームは永遠に遊べるのか? 野獣げぇまぁ拡大版[第63回]  徳岡正肇

 この記事も面白かった。

 デジタルは意外と長持ちしない。 例えば、デジタルカメラが専用充電機がないと充電できず使用できなくなる。つまり10年くらいしか使えないのに対し、アナログカメラは大事に使えば100年以上使える。あるいは、本だと何百年も読むことができるが、電子書籍だと、電子書籍プラットフォームが倒産したり、契約が切れたら読めなくなってしまう。

 デジタル・ゲームも同じだ。デジタルよりアナログの方が意外と長生きするかもしれない。ただ、アナログ・ゲームの場合、この記事の中で指摘があるが、特にユニットを紛失するとゲームができなくなってしまう。このことを改めて気づかされたので、今後自分が買うゲームについては、ルールブックとユニットはスキャンしておこうと思った。

 

 

 

 

 

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2024/02/06 AmazonへのiFrameタグを使ったリンクが切れていたのでリンクの張り直し