Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ドイツ軍ちょんぼがなければ・・・『ドイツ戦車軍団 ダンケルク』バトル・レポート(AAR)第4弾

『ドイツ戦車軍団』の『ダンケルク』は簡単なルールですぐにプレイできるので好きなゲームだ。1940年5月10日からのドイツ軍による西方電撃戦は、展開がスピーディーな点も好きなテーマだ。

 

【1】第1ターン

ドイツ軍25ユニット 98戦力に対して、連合軍19ユニット49戦力と半分の戦力だ。内訳はベルギー軍4ユニット8戦力、英軍3ユニット11戦力、仏軍12ユニット30戦力だ。

ドイツ軍は9ヶ所で戦闘開始。(1個マーカー置き忘れ)全ての攻撃が成功すれば連合軍が動かせるユニットは10ユニットに減るはずだ。

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図1:初期配置

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図2:第1ターン ドイツ軍の攻撃


連合軍は8ユニットが混乱状態になってしまい、移動や攻撃できるのは11ユニット32戦力だ。ドイツ軍が25ユニット98戦力だから、戦力では連合軍はドイツ軍の1/3に激減した。

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図3:第1ターンドイツ軍の戦闘結果

連合軍は動けるユニットは防衛線を張るために移動。英軍を救出するために2:1で攻撃する。

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図4:英軍救出作戦

英軍の救出に成功した。

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図5:第1ターン連合軍戦闘後

【2】第2ターン

ドイツ軍は24ユニット、95戦力。混乱状態1ユニット、3戦力。一方、連合軍は19ユニット、49戦力。ほぼドイツ軍は連合軍の2倍の戦力だ。

ドイツ軍装甲部隊は西への突破を急ぐ。

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図6:第2ターンドイツ軍移動後

戦闘の結果、連合軍4ユニット9戦力が混乱状態に、1ユニット3戦力が壊滅した。ドイツ軍は壊滅させた連合軍ユニットが少ないのが気がかりだ。

これで連合軍は17ユニット37戦力+増援1ユニット3戦力、合計18ユニット40戦力でドイツ軍24ユニット95戦力と戦わなければならない。

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図7:第2ターンドイツ軍戦闘後

連合軍は、英軍1ユニットを失ってしまったが、残っているユニット数が多いので、かろうじて水色の防衛線とその後ろに黄色い防衛線を張ることができた。

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図8:第2ターン連合軍移動戦闘後

【3】第3ターン

第3ターン開始時は、連合軍18ユニット45戦力+2ユニット戦力不明の増援がいる。一方のドイツ軍は25ユニット98戦力。

ドイツ軍は移動し9ヶ所で戦闘する。全てでドイツ軍が勝利すれば連合軍はわずか9ユニットまで激減する。

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図9:第3ターンドイツ軍の移動後

戦闘の結果、連合軍は5ユニット壊滅!!これで合計7ユニット18戦力が壊滅した。3ユニット7戦力が混乱状態となった。残ったのはわずか10ユニット26戦力。ドイツ軍が25ユニット98戦力を維持しているので、戦力がほぼ1/4になってしまった。しかも点線部分に大きな突破口が開いてしまった。

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図10:ドイツ軍戦闘後

連合軍の増援はフランス軍2ユニット3戦力だった。そのため12ユニット29戦力で25ユニット98戦力のドイツ軍と戦わないといけない。

だが、連合軍は、ドイツ軍のスキを見つけた。増援部隊で包囲しドイツ軍装甲部隊の壊滅を狙う。

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図11:第3ターン連合軍の反撃

連合軍の反撃は成功し、ドイツ軍は2個装甲師団を失った。南方からくる援軍に側面を無防備にさらした結果だった。

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図12:連合軍の反撃成功

【4】第4ターン

ドイツ軍は前のターンで2個装甲師団7戦力を失ったため、23ユニット91戦力に減った。連合軍は15ユニット36戦力。壊滅したのは7ユニット18戦力だ。依然として、ドイツ軍はユニット数で約1.5倍、戦力で約3倍の優位を保っている。現時点で連合軍18ポイント。ドイツ軍7x2=14ポイント。18-14=4ポイントのリードだから、これ以上の損害は避けたいところだ。(ドイツ軍勝利のためには35ポイントのリードが必要。)

ドイツ軍は連合軍を包囲するため北上を開始した。

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図13:第4ターンドイツ軍移動後

連合軍は2ユニット4戦力が壊滅し合計9ユニット22戦力を失った。また2ユニット7戦力が混乱状態となった。

連合軍は、増援含めて12ユニット30戦力で23ユニット91戦力のドイツ軍、つまり、ユニット数で約2倍、戦力で約3倍の敵と戦わないといけない。

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図14:第4ターンドイツ軍戦闘後

連合軍の戦力が、ドイツ軍の戦力を局地的に上回っていることに気づき、増援軍と併せて包囲した。包囲すると戦闘力比が低くても、退却できずに壊滅させることが可能となる。連合軍の反撃は成功した。

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図15:第4ターン連合軍の反撃

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図16:第4ターン終了時の戦況

【5】第5ターン
連合軍は14ユニット、37戦力。ドイツ軍は22ユニット87戦力。ドイツ軍はユニット数で1.5倍。戦力で2倍超だ。壊滅したのは連合軍9ユニット22戦力、ドイツ軍3ユニット11戦力。この時点ではドイツ軍の勝利ポイントは±0だ。ドイツ軍は残っている連合軍全ユニットを壊滅させ、自軍の損害は1戦力以下に抑えないと勝機がない。

ドイツ軍は全連合軍ユニットの壊滅を目指して攻勢に出る。

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図17:第5ターンドイツ軍の攻撃

だが、ダイス運は連合軍にあった。

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図18:第5ターンドイツ軍戦闘後の戦況

連合軍は増援含めて11ユニット28戦力でドイツ軍22ユニット87戦力と戦うことになる。

壊滅ユニットは連合軍14ユニット35戦力、ドイツ軍3ユニット11戦力だ。

連合軍はポイントによる勝利がほぼ見えてきたので、南部に防衛線を張りこれ以上の損害を出さないようにする。北部はドーバー海峡からの脱出は不可能だが、パリへのドイツ軍の進撃を遅らせるための時間稼ぎに入る。

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図19:第5ターン連合軍移動後の戦況

【6】第6ターン

ドイツ軍は連合軍ユニット全滅を狙って大攻勢をかける。

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図20:第6ターンドイツ軍移動後の戦況

ダイス運は連合軍だった。

 

残存戦力は、連合軍は8ユニット16戦力。

内訳はベルギー軍0、英軍2ユニット6戦力、仏軍6ユニット10戦力だ。

ドイツ軍は22ユニット87戦力。

ユニット数で約4倍、戦力で5倍なので、ドイツ軍がパリを落とすのは時間の問題だろう。

 

壊滅ユニットは、連合軍が18ユニット48戦力。内訳はベルギー軍4ユニット8戦力。英軍3ユニット11戦力。仏軍11ユニット29戦力だ。

ドイツ軍は3ユニット11戦力。

 

勝利ポイントは48-11x2=26。35勝利ポイントに達しなかったため、連合軍の勝利だ。

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図21:第6ターンドイツ軍戦闘後の戦況

ドイツ軍の敗因は第3ターンや第4ターンの不用意な前進というちょんぼだった。

南部から連合軍の援軍が来るのだから、それに備えた移動と配置にしなければいけなかった。

第3ターン、第4ターンではドイツ軍は南方からの連合軍の援軍に備えて赤い線のように配置しておけばあの損失は受けなかっただろう。

進撃が好調な時こそ気をつけないといけない。

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図22:第3ターンのドイツ軍の備え