コマンドマガジン第163号の付録ゲーム『奉天』(MUKDEN)バトル・レポート(AAR)第2弾だ。前回は、すぐ日本軍のサドンデス勝利となってしまったが、今回は、日本軍は、ロシア軍の殲滅を狙い、サドンデス勝利ができる状況でもあえてサドンデス勝利を狙わないこととした。
初期配置
第1ターン(1905/02/27-28)
ロシア軍は塹壕に隙間なくユニットを並べ、戦線を構築した。
ロシア軍3ユニット壊滅。
騎兵師団1ユニット壊滅。
16損害。
日本軍壊滅ユニット0
11損害。
ロシア軍は45%多くステップロス。
ロシア軍の戦況判断
撫順(2510)と第一線塹壕線の間、右翼が突破されそうな気配があるのは厳しい。
日本軍最強部隊の近衛師団、第12師団、第2師団の突撃を抑えたのは大きい。
第4、第10師団に第一線塹壕線を突破されたのは何とか塞ぎたい。
日本軍の戦況判断
近衛師団、第12師団、第2師団がサイコロの目が悪く攻撃側防御側それぞれ1ステップロスとなり、突破できなかったのは残念。
だが、左翼も右翼も突破できそうなのでまずまずか。
第2ターン(1905/03/01-02)
日本軍は戦闘→移動を選択
戦闘後ロシア軍は9ユニット壊滅。残りは21ユニット。損害30
日本軍は壊滅0。残り29ユニット。損害21。
ロシア軍の戦況判断
右翼は突破されそうな気配。守ろうにも兵がいない。左翼は包囲したら逆包囲された。左翼も山地を突破されると守りようがない。
中央は頑張っているが、退却しないとサドンデス勝利を奪われる。逆にギャンブル性が高いが、遼陽(1023)を狙って攻め込むのもありか。
日本軍の戦況判断
両翼から突破をはかれそうだ。中央は2戦力のユニットばかり並んで心もとないが、突破してのサドンデス勝利を狙えば、日本軍の方が早いだろう。
日本軍の左翼からの進撃により、次ターンに日本軍が移動→攻撃を選ぶと、ロシア軍が鉄道線を守ることは不可能だ。日本軍のサドンデス勝利決定だ。
第3ターン(1905/03/03-04)
サドンデス勝利では面白くない。
日本軍は決戦を挑むため、サドンデス勝利決定しているが、戦闘→移動を宣言した。
史実でも日本軍はロシア軍主力を壊滅させることを意図していたので、史実通りの狙いとする。
日本軍は索敵攻撃を使えばサドンデス勝利できるがあくまで殲滅を狙う。
ロシア軍14ユニット壊滅。騎兵師団2ユニット壊滅。残り14ユニット。57損害。
日本軍壊滅0ユニット。残り29ユニット。24損害。
ロシア軍殲滅を図る日本軍はサドンデスをせず、包囲を狙う。
しかし、このゲームの特徴の索敵攻撃や連続攻撃をうまく使って、ロシア軍はスルスルと逃げる。
第4ターン(1905/03/05-06)
日本軍は戦闘→移動を選択。
ロシア軍17ユニット壊滅。残り13ユニット。
65損害。
日本軍壊滅0ユニット。残り29ユニット。28損害。
ここでルールにはないが、ロシア軍は地図外に脱出することでユニットを生存させることをよしとすることにした。実際、ロシア軍は殲滅されないように鉄道を使って舞台を北方に逃がしたのだから。
41,72,54,37師団15戦力脱出。
第5ターン(1905/03/07-08)
日本軍は戦闘→移動を選択した。
ロシア軍は21ユニット壊滅。
4ユニット15戦力脱出。
残り5ユニット9戦力。
損害78
日本軍壊滅0ユニット。
残り29ユニット84戦力。
損害29
結局、日本軍の包囲を逃れたのは僅か4個師団だった。
感想
日本軍の左翼は平地が広がっているので、一気に駆け抜けることができる。
ロシア軍は、右翼を守るためにもっと兵力を集めないといけない。
そうすると中央や左翼が危険になるが、塹壕や山地なので、日本軍の進撃速度はそう速くならない。
次回はロシア軍はもっと右翼に戦力を集めて日本軍を防ぐようにしてみたい。