コマンドマガジン 162号を読んでみた。
この号の付録は『群雄割拠:三国志』
もくじは以下のとおり
特集は、ちょっと変わっていて「歴史や戦争を題材にしたボードゲーム」
いろいろなヒストリカル・ボード・ゲームを紹介している。題材は歴史や戦争だが、いわゆる「ウォー・ゲーム」なのかというとそうともいえないゲームの特集だ。
p.40 新シミュレーションゲーム批判序説 第5回 プレイヤーは何をシミュレーションしているのか? 髙梨俊一
ウォー・ゲームにおいて、プレイヤーは一軍の将としてプレイするものだと思っていたので、こんなことは考えたことがなかった。
だが、世の中にはいろいろなゲームがあるもので驚いた。S&T50号、タクテクス24号の付録だった『ベルリン陥落』(Battle for Germany)は、一方が西側連合軍とドイツ軍東部戦線部隊の指揮を執り、一方がソ連軍とドイツ軍西部戦線部隊の指揮を執る。
『Russian Civil War 1918-1922』は赤軍と白軍と民族独立軍と外国干渉軍を率いる。条件はあるが、自分の外国干渉軍で自分の赤軍を攻撃できる。ちょっと面白いルールだ。ソロプレイしていると両軍の立場でプレイするからそんな感覚なのかもしれない。
これは2011年にタイ・ボンバとジョセフ・ミランダによってS&T267号でリメイクされているのだから、面白いと思う人が多いゲームなのだろう。
p.66 地中海戦史第105回 ボム・アレイへの突入 八木田和男
この連載は好きな連載だ。AH『サブマリン』(Submarine)やAH『ヨーロッパ上空の戦い』(Air Force)シリーズやAH『戦闘指揮官』(Squad Leader)シリーズのシナリオのネタになりそうな戦いがたくさんある。イタリア軍もよく戦っていたのだと感心する。
p.70 ウォーゲーム・メカニクス 第10回 ウォーゲームとボードゲームの分水嶺 堀場亙
今回の特集の関係で特別編になっている。ウォー・ゲームとボード・ゲームの違いなど考えたこともなかったので面白い記事だった。ウォー・ゲームとは何か、とまじめに考えると定義が難しい。
私の解釈は、「コンピューターを使うゲームに対して、盤上で遊ぶのがボードゲーム。ボードゲームはどれも勝敗を競うが、中でもテーマそのものが戦いで戦いの抽象度が低いのがウォー・ゲーム。」といったところかなぁ。数学と違って明確に定義付けはできない。