前回の作戦研究の続きだ。
(前回の作戦研究へのリンクを貼る)
このゲームのデザイナーの石川輝氏が『タクテクス』第14号(1984/03/01)の「橋は遠すぎない!〈HJ〉"マーケットガーデン作戦"コンメンタール」で石川輝氏は、次の①から⑤の作戦を提示している。
①軍団全力で1級道路を主攻軸とする
②1級道路を進むが両脇のドイツ軍に対して警戒部隊を置く。
③主攻軸を1級道路、左翼の2級道路の二本で攻撃する。
④主攻軸を1級道路、右翼の2級道路の二本で攻撃する。
⑤中央の1級道路には若干の部隊を残し左右の2級道路を主攻軸とする。
今回は⑤の主攻軸を左右の2級道路にしてみる。
■初期配置
赤い矢印が主攻軸。
そのために、左右に8-5-7の機甲部隊が移動できるよう、後方に配置した。
黄色と青の矢印のように機甲部隊を移動させる。
■第1ターン
[ ]内は損害が出る可能性が50%を越えるのに必要なサイコロの目。2個サイコロを振りこの数字以下なら損害が出る。
0406は21-3=7-1奇襲効果で8-1[10]
0507は6-1奇襲効果で7-1[10]
0609は12-4=3-1奇襲効果と航空支援で5-1[8]
0511 は16-3=5-1奇襲効果で6-1[7]
0513は13-3=4-1奇襲効果と航空支援で6-1[8]
意外といいかもしれない。
0406 サイコロ6 戦闘結果D7 戦力半減+1ヘクス後退
0507 サイコロ9 戦闘結果D3 6Penalty壊滅。
0609 サイコロ8 戦闘結果D2 1ヘクス後退
0511 サイコロ4 戦闘結果D6 戦力半減+1ヘクス後退
0513 サイコロ5 戦闘結果D5 戦力半減+1ヘクス後退
ドイツ軍は少しでも地形効果レベルが高い所で防御する。
■第2ターン
0606 26-2=13-1=>11-1
0809 13+5=18-7=2-1
0612 16-2=8-1
0813 8+5=13-2=6-1
0609 5 D8(2) 2/22PG壊滅。通常の戦闘後前進で1、(1)で壊滅したので(1)分、D8>地形効果レベル2なので2、合計4ヘクス戦闘後前進!!
これは大きい!Broekstraat(0906)まで前進できた。
0809 6 D1 効果なし。
0612 7 D6 2/20PG壊滅。通常の戦闘後前進で1、D6>地形効果レベル2のところ、壊滅したので未使用分1、合計2ヘクス戦闘後前進!
0813 11 D4 16FJ壊滅。通常の戦闘後前進で1、D4>地形効果レベル2のところ、壊滅したので未使用分1、合計2ヘクス戦闘後前進!
ドイツ軍は薄い戦線を張る。
■第3ターン
1007 16+5=21-4=5-1航空支援で6-1
0908 13+5=18-4=4-1 航空支援で5-1
0910 33-3=11-1
ドイツ軍は砲兵を防御射撃するべきだったが研究のためイギリス軍有利にするために省略した。
1007 9 D2=地形効果レベル2 1ヘクス後退
0908 6 D4>地形効果レベル2 1ヘクス後退戦力半減
0910 7 D8(1) (1)で戦力半減。D8で本来後退して戦力半減だが、後退不可能なので1/6FJ壊滅し、未使用分が1、通常の戦闘後前進で1、合計2ヘクス戦闘後前進
ドイツ軍は後退する。シナリオ5の勝利条件を妨げるために1909か1910に1ユニット配置するのがドイツ軍の作戦の一つだ。1306に動かした2/6FJがイギリス軍の左翼での突破を止めた。
今回はドイツ軍がうまくイギリス軍を止めて勝利を得た。
⑤の主攻軸を左右の2級道路にしたはずだが、右翼の道路が結局、中央の1級道路に合流してしまうので、左翼と中央になってしまった。道路にこだわらず平坦地をまっすぐ進めばよかったのかもしれないが、小河川があってなかなか難しい。
まだまだ研究の余地があり、楽しい。