BANZAIマガジン第15号付録ゲームの『ワーテルロー:ナポレオン最後の戦い』をプレイしてみた。
ワーテルローの戦いは有名な戦いだが、『タクテクス』誌にワーテルローの戦いの解説はあったが、ユニット名や将軍名や地名がよくわからず、史実はほとんどわからなかった。ヒストリカル・ノートと本誌のリプレイ記事『ワーテルロー、甲府決戦』は読まずに先入観なくプレイしてみた。
目次
- ■初期配置
- ■第1ターン(1815/06/18 12:00)
- ■第2ターン(1815/06/18 13:00)
- ■第3ターン(1815/06/18 14:00)
- ■第4ターン(1815/06/18 15:00)
- ■第5ターン(1815/06/18 16:00)
- ■第6ターン(1815/06/18 17:00)
- ■第7ターン(1815/06/18 18:00)
- ■第8ターン(1815/06/18 19:00)
- ■第9ターン(1815/06/18 20:00)
- ■損害
- ■感想
■初期配置
■第1ターン(1815/06/18 12:00)
仏軍の考えは、地形から見て左翼の平地から攻撃しやすいので、主力はウーグモン(0710)を攻略しそのまま左翼の平地から勝利条件ヘクスを目指す。中央はラ・エイ・サント(1107)まで攻略するが、斜面を登っての攻撃はしんどそうだから、それ以上は進まない。右翼は第4ターン以後到着する普軍に備えた戦線を張る。
仏軍が攻撃する。
右翼は高地のパペロット(1506)の占領を狙う。
中央はラ・エイ・サント(1107)の占領を狙う。
左翼は仏軍陣地に突き刺さった魚の骨みたいなウーグモン(0710)を狙う。
ラ・エイ・サント(1107)ヘの攻撃は撃退された。
0711では英軍1/2Nazが士気低下
このとき0711を攻撃できるのが0611,0812の二方向からだけだと悟った。2ユニットが無駄だった。
ウーグモン(0710)ではフランス軍が撃退された。
英軍は普軍が来るまで守りやすい地形で守る戦いをする。ウーグモン(0710)には悪いが捨て石になってもらう。1ターンでも長く生き延びてほしいが、普軍が来るまでの我慢だ。
1306でフランス軍2/Iが士気低下し退却
■第2ターン(1815/06/18 13:00)
左翼はウーグモン(0710)と0711の森を攻撃する。
中央はラ・エイ・サント(1107)に再度攻撃をかける。
フランス軍がラ・エイ・サント(1107)攻略成功した。
0711で英軍1/2Naz全滅。
ウーグモン(0710)の英軍2/Naz士気低下
0709の英軍2も士気低下
英軍は高地上で普軍の到来を待つ作戦だ。
0709の英軍2全滅。
■第3ターン(1815/06/18 14:00)
仏軍はウーグモン(0710)に総攻撃をかける。
右翼は普軍に備える。
ウーグモン(0710)にいた英軍2/Naz全滅!同集落陥落!!
英軍は普軍を待つ。
■第4ターン(1815/06/18 15:00)
仏軍は左翼に動いていく。左翼は平地だから斜面より攻めやすそうだ。
0306に仏軍BC/IGが騎兵突撃敢行!!
英軍BC退却~!!
0407へ仏軍歩兵6/IIが英軍騎兵2Husを攻撃するが英軍が攻撃回避
このターンに普軍の増援が入ってくる。
英軍は右翼(仏軍の左翼)の平地の守りのために戦力をシフトする。
■第5ターン(1815/06/18 16:00)
仏軍が左翼に戦力を集中させた。
普軍が続々と集結してきた。
■第6ターン(1815/06/18 17:00)
仏軍が左翼で戦端を開いた。
ブレーヌ・ラルー(0105)は英軍が仏軍を撃退した。
0205ではEX(激戦)だ。
0304では英軍退却。
メルブ・ブレーヌ(0405)は仏軍が撃退された。
0505と0606では英軍退却
0607で英軍士気低下。
0707で英軍3C士気低下して退却。隣の1Cも連載退却~!!
普軍の最後の増援が到着した。
英軍の伝令が普軍に早く攻撃してくれ、と懇願したが、普軍Bliicherは全軍揃ってから攻撃する、とにべもなく断った。
0607で英軍5C全滅
■第7ターン(1815/06/18 18:00)
いよいよ普軍が攻めてきて全軍巻き込んでの戦闘になりそうだ。
仏軍は左翼から押してゆく。
ブレーヌ・ラルー(0105)で英軍の士気低下!
0204で両軍士気低下
メルブ・ブレーヌ(0405)は仏軍が撃退された。
0504で英軍退却
0604で英軍退却
0805で英軍士気低下して退却
0806で英軍3C全滅
連合軍はいよいよ仏軍右翼に攻勢をかける。
プランス・ノア(1511)は普軍が占領した。
1510は仏軍が士気低下して退却
1508で仏軍退却
1807で普軍退却
1307で英軍退却
0504で仏軍退却
騎兵突撃した仏軍HC/IGが回復しない。
■第8ターン(1815/06/18 19:00)
仏軍は左翼で前進を続ける。
ブレーヌ・ラルー(0105)で英軍のNE全滅!
0504で英軍退却
0503,0603で英軍NC全滅、2Hus退却
0702で英軍砲兵全滅
0803,0903で英軍が士気低下して退却
1006で騎兵突撃して英軍5が全滅~!!
1508で普軍15/IV全滅~!!
仏軍は勝利条件ヘクスへあと1ヘクスに迫った。
英軍は2カ所で、普軍が1カ所で騎兵突撃を敢行する。
0603で仏軍退却
0702で英軍が退却
0803で仏軍士気低下
1006で仏軍士気低下して退却
1307で仏軍士気低下して退却
パペロット(1506)へ・・・あ、騎兵突撃は集落にはできない!それでもサイコロが10!!
DDで仏軍IVRC潰滅!
1508で普軍退却
1509で仏軍退却
1311で仏軍退却
■第9ターン(1815/06/18 20:00)
ついにナポレオンが出陣!!
0503で英軍BC潰滅
0603で英軍士気低下
0802で英軍IC全滅!戦闘後前進で仏軍5/IIが勝利条件ヘクスに進んで勝利!!
だがこのまま続ける。
モン・サン・ジャン(0902)のウェリントンは退却~!!
0903で英軍退却
1105で英軍4C潰滅
1207で英軍退却
1609で普軍退却
1509で普軍退却
1311で普軍14/IV全滅
英軍が22ユニット中12ユニットを失った。
仏軍がブリュッセルへの道に到達したのを聞き、普軍はこの戦いが敗北と判断し、戦場を離脱していった。
英軍は総崩れとなった。
仏軍は「皇帝陛下万歳!!」と勝どきをあげ、ブリュッセルに進軍した。
■損害
■感想
面白いゲームだった!!
地形を見ると仏軍左翼から攻撃するしかないと思った。
普軍が全軍集結するのを待たずに攻めてきたらどうなったかわからない。
何とか仏軍が先に勝利条件ヘクスに到達できた、というギリギリの戦いだった。
今回は、ルール・ブックの後ろについているヒストリカル・ノートとは全く異なる展開となった。
ナポレオンは「普軍が来ない」と思って作戦を立てたのか~
ゲームだといつ来るかハッキリしているからナポレオンとは条件が違う。
普軍が来ない前提なら右翼にあんなに兵力割かずに正面の英軍に突っ込むだろう。
史実だとウーグモン(0710)に、英軍が続々と増援を送り激戦地になったようだ。
確かに仏軍としては自軍陣地内に敵の拠点があるのは邪魔だから排除したいが、英軍は保持したいから増援を送るのが正解だろう。今回は強力な普軍を待ってウーグモン(0710)守備隊には捨て石になってもらったがウーグモン(0710)救出作戦を英軍がとるとどうなるか試してみたい。
英軍にとっての右翼、仏軍左翼に英軍が前進してウーグモン(0701)まで前線を進めれば、普軍が到着すると東西から仏軍を包囲する形になるのでその方が戦いやすそうだ。
普軍がいつ来るかわからないように、毎ターンサイコロを振るルールにすると面白いだろう。ウェリントンは「普軍、早く来い」と焦り、ナポレオンは「ネイが普軍を抑えているはずだから今のうちに英軍を叩け!」と思うだろう。
鹿内氏も左翼から攻撃したようだ。
私が左翼から攻めた点は、軍神と言われた鹿内氏と同じで、嬉しかった。
しかし、鹿内氏の中央や右翼の配置は、写真を見ると巧みだ。
左翼もちゃんと予備を置いてスキがない。
なるほど~。勉強になる。
このゲームは『Napoleon At Waterloo』(以下NAW)に比べて、騎兵の特徴が表現されていてナポレオン戦争の世界にタイムスリップできるのがいい。
新作かと思っていたが、本誌を読むと翔企画のSSシリーズの一作だったそうだ。デザイナーの上田広樹氏によるデザイナーズノート「『ワーテルロー』の思い出」によると大学生がわずか二週間で作り上げたとは驚いた。
史実をもっと勉強し、登場する将軍達をもっと知りたくなった。
ワーテルローにタイムスリップできる凄い魅力あるゲームだと思う。