MMP Advanced Squad Leader(ASL)のルール・ブックを読むと、戦禍(Heat of Battles)や釘付けや戦闘経験レベル値(ELR)や損耗があり整理しないと忘れそうだ。
そこで、士気チェックの時の整理と、その確率を計算してみた。
まずはそもそもダイス2個振った時(大文字のDR)と1個振った時(小文字のdr)の確率は次の表1と表2のとおりだ。
表1 DRとDR以下の確率
DRの確率 | ||||
ダイス目 | DR頻度 | 確率 | DR以下の頻度 | DR以下の確率 |
2 | 1 | 2.8% | 1 | 2.8% |
3 | 2 | 5.6% | 3 | 8.3% |
4 | 3 | 8.3% | 6 | 16.7% |
5 | 4 | 11.1% | 10 | 27.8% |
6 | 5 | 13.9% | 15 | 41.7% |
7 | 6 | 16.7% | 21 | 58.3% |
8 | 5 | 13.9% | 26 | 72.2% |
9 | 4 | 11.1% | 30 | 83.3% |
10 | 3 | 8.3% | 33 | 91.7% |
11 | 2 | 5.6% | 35 | 97.2% |
12 | 1 | 2.8% | 36 | 100.0% |
合計 | 36 | 100.0% |
表2 drとdr以下の確率
drの確率 | ||||
ダイス目 | dr頻度 | dr確率 | dr以下の頻度 | dr以下の確率 |
1 | 1 | 16.7% | 1 | 16.7% |
2 | 1 | 16.7% | 2 | 33.3% |
3 | 1 | 16.7% | 3 | 50.0% |
4 | 1 | 16.7% | 4 | 66.7% |
5 | 1 | 16.7% | 5 | 83.3% |
6 | 1 | 16.7% | 6 | 100.0% |
合計 | 6 | 100.0% |
ドイツ軍の1線分隊4-6-7の場合、士気値は3個目の数字の7だ。
通常の士気チェック(NMC)で7以下が出るのは表1より21/36=58.3%で士気チェックに成功する。士気チェックに成功する最大の数字の時は釘付け状態になるので、ちょうど7の時は6/36=16.7%で釘付け状態になる。
通常の士気チェック(NMC)で8以下が出るのは表1より26/36=72.2%で士気チェックに成功する。ちょうど8の時は釘付け状態なので5/36=13.9%で釘付け状態になる。
アメリカ軍1線分隊6-6-6の場合、士気値は6だ。通常の士気チェック(NMC)で6以下が出るのは表1より26/36=41.7%で士気チェックに成功する。50%を下回るのはちょっと意外だ。
ちょうど6の時は釘付け状態なので5/36=13.9%で釘付け状態になる。
また、ダイスの目で2が出ると戦禍(Heat of Battle)となり、さらにダイスを2個振り、狂暴化やクラス上昇や降伏などの結果がある。戦禍にもダイスの目修正(DRM)がある。日本軍は狂暴化しやすいし、イタリア軍非エリート部隊は降伏しやすい。
12が出ると損耗となり、半個分隊になる。
さらに戦闘経験レベル値(ELR)がシナリオごとに指定があり、ダイスの目>士気値+ELRとなると、1つレベルの低い分隊に置き換える。
Excelで確率計算をするシートを作成してみた。
赤いセルに数値を入力すると、戦禍の確率も含めて、結果と確率が表示される。
ELR3 DRM0 戦禍が通常(イタリア軍非エリートや日本軍ではない等)、戦禍DRM0の場合の士気値別の確率をまとめたのが図2だ。
士気値6だと戦禍2.8%、士気チェック成功25%、釘付け13.9%で、50%以上の確率で混乱状態や損耗する。
士気値7だと士気チェック成功33.3%、釘付け16.7%、混乱状態や損耗は約40%になる。
士気値8だと士気チェック成功が50%を超える。
狂暴兵の士気値10だと士気チェック成功が80%を超え、混乱状態(狂暴兵には混乱状態がなく損耗だが)や損耗が10%を切る。
こちらにアップしてみたのでご興味ある方は使ってみてください。