Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

SPI/HJ『レニングラード攻防戦』(Leningrad)ユニット研究


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SPI/HJ『レニングラード攻防戦』(Leningrad)の戦闘序列を調べてユニットについて研究してみた。

 

【1】全ユニットの比較

ユニット数を比較すると、ソ連軍は全55ユニットに対してドイツ軍は31ユニットだ。

ソ連軍の攻撃力合計は、193、最小1、最大10、平均3.51だ。

ソ連軍の防御力合計は、177、最小1、最大7、平均3.22だ。

 

ソ連 攻撃力 防御力 ユニット数
合計 193 177 55
最小 1 1  
平均 3.51 3.22  
最大 10 7  

 

それに対して、ドイツ軍の戦闘力合計は210、最小6、最大10、平均6.77だ。

ドイツ軍 戦闘力 移動力 ユニット数
合計 210 202 31
最小 6 6  
平均 6.77 6.52  
最大 10 8  

ソ連軍はユニット数では、1.77倍だが、ドイツ軍の戦闘力はソ連軍の防御力の約1.19倍(210÷177)、1ユニットあたりの戦闘力はソ連軍の防御力の約2.1倍(6.52÷3.22)だ。

 

【2】兵科ごとの比較

このゲームでは、ソ連軍は、攻撃力、防御力が不明で、兵科と移動力だけわかるアントライド・システムを使っている。

兵科ごとに比較してみる。

ソ連軍の移動力7のユニット数は12個。防御力の最小は3、最大は5、平均3.83だ。

移動力7 攻撃力 防御力 ユニット数
合計 66 46 12
最小 3 2  
平均 5.5 3.83  
最大 10 5  

U-7ユニットは、平均をとって、5.5-3.83-7とみなして作戦を立てるといいだろう。

 

ソ連軍の移動力5のユニット数は43個。防御力の最小は1、最大7、平均3.05だ。

移動力5 攻撃力 防御力 ユニット数
合計 127 131 43
最小 1 1  
平均 2.95 3.05  
最大 6 7  

U-5ユニットは、平均をとって、2.95-3.05-5とみなして作戦を立てるといいだろう。

 

ドイツ軍の装甲師団、自動車化歩兵師団はユニット数8個。戦闘力の最小は8、最大10、平均9になる。

装甲/自動車化歩兵 戦闘力 移動力 ユニット数
合計 72 64 8
最小 8 8  
平均 9 8  
最大 10 8  

 

ドイツ軍の歩兵ユニット数は23個。戦闘力は6だ。

歩兵 戦闘力 移動力 ユニット数
合計 138 138 23
最小 6 6  
平均 6 6  
最大 6 6  

 

【3】ターン別ユニット数推移

ターン別のユニット数をグラフにすると以下のようになる。

ドイツ軍はほとんど増加しないのに対して、ソ連軍はどんどん増加していくのがよくわかる。

 

【4】ターン別戦力推移

このゲームでは、アントライド・システムのため、ソ連軍ユニットの戦力がわからないので、実際の戦力状況は、わからない。【2】で算出した平均を使って戦力推移をグラフ化してみた。

戦力でみると、初期配置の時点で、ドイツ軍はソ連軍の2倍強、第12ターンでもソ連軍はドイツ軍の総戦力を上回ることはない。

 

【5】ソ連軍ユニット別個数

ソ連軍のユニット別の数をグラフにしたのが下のグラフになる。

戦いは、全体の戦力だけでは決まらない。重要な拠点にいつどれだけの戦力を集中させることができるか、がポイントなので、ユニット研究をしたからと言ってゲームに勝てるわけではない。

 

ソ連軍全ユニットで55個。トランプの枚数とほぼ同じだ。

神経衰弱や七並べをするつもりで、地図盤上に登場したユニット数を数えて記憶すると、勝利が近いかもしれない・・・。