SPI/HJ『レニングラード攻防戦』(Leningrad)の戦闘序列を調べてユニットについて研究してみた。
【1】全ユニットの比較
ユニット数を比較すると、ソ連軍は全55ユニットに対してドイツ軍は31ユニットだ。
ソ連軍の攻撃力合計は、193、最小1、最大10、平均3.51だ。
ソ連軍の防御力合計は、177、最小1、最大7、平均3.22だ。
ソ連軍 | 攻撃力 | 防御力 | ユニット数 |
合計 | 193 | 177 | 55 |
最小 | 1 | 1 | |
平均 | 3.51 | 3.22 | |
最大 | 10 | 7 |
それに対して、ドイツ軍の戦闘力合計は210、最小6、最大10、平均6.77だ。
ドイツ軍 | 戦闘力 | 移動力 | ユニット数 |
合計 | 210 | 202 | 31 |
最小 | 6 | 6 | |
平均 | 6.77 | 6.52 | |
最大 | 10 | 8 |
ソ連軍はユニット数では、1.77倍だが、ドイツ軍の戦闘力はソ連軍の防御力の約1.19倍(210÷177)、1ユニットあたりの戦闘力はソ連軍の防御力の約2.1倍(6.52÷3.22)だ。
【2】兵科ごとの比較
このゲームでは、ソ連軍は、攻撃力、防御力が不明で、兵科と移動力だけわかるアントライド・システムを使っている。
兵科ごとに比較してみる。
ソ連軍の移動力7のユニット数は12個。防御力の最小は3、最大は5、平均3.83だ。
移動力7 | 攻撃力 | 防御力 | ユニット数 |
合計 | 66 | 46 | 12 |
最小 | 3 | 2 | |
平均 | 5.5 | 3.83 | |
最大 | 10 | 5 |
U-7ユニットは、平均をとって、5.5-3.83-7とみなして作戦を立てるといいだろう。
ソ連軍の移動力5のユニット数は43個。防御力の最小は1、最大7、平均3.05だ。
移動力5 | 攻撃力 | 防御力 | ユニット数 |
合計 | 127 | 131 | 43 |
最小 | 1 | 1 | |
平均 | 2.95 | 3.05 | |
最大 | 6 | 7 |
U-5ユニットは、平均をとって、2.95-3.05-5とみなして作戦を立てるといいだろう。
ドイツ軍の装甲師団、自動車化歩兵師団はユニット数8個。戦闘力の最小は8、最大10、平均9になる。
装甲/自動車化歩兵 | 戦闘力 | 移動力 | ユニット数 |
合計 | 72 | 64 | 8 |
最小 | 8 | 8 | |
平均 | 9 | 8 | |
最大 | 10 | 8 |
ドイツ軍の歩兵ユニット数は23個。戦闘力は6だ。
歩兵 | 戦闘力 | 移動力 | ユニット数 |
合計 | 138 | 138 | 23 |
最小 | 6 | 6 | |
平均 | 6 | 6 | |
最大 | 6 | 6 |
【3】ターン別ユニット数推移
ターン別のユニット数をグラフにすると以下のようになる。
ドイツ軍はほとんど増加しないのに対して、ソ連軍はどんどん増加していくのがよくわかる。
【4】ターン別戦力推移
このゲームでは、アントライド・システムのため、ソ連軍ユニットの戦力がわからないので、実際の戦力状況は、わからない。【2】で算出した平均を使って戦力推移をグラフ化してみた。
戦力でみると、初期配置の時点で、ドイツ軍はソ連軍の2倍強、第12ターンでもソ連軍はドイツ軍の総戦力を上回ることはない。
【5】ソ連軍ユニット別個数
ソ連軍のユニット別の数をグラフにしたのが下のグラフになる。
戦いは、全体の戦力だけでは決まらない。重要な拠点にいつどれだけの戦力を集中させることができるか、がポイントなので、ユニット研究をしたからと言ってゲームに勝てるわけではない。
ソ連軍全ユニットで55個。トランプの枚数とほぼ同じだ。
神経衰弱や七並べをするつもりで、地図盤上に登場したユニット数を数えて記憶すると、勝利が近いかもしれない・・・。