サンセット・ゲームズ社『聯合艦隊』(Fleet Battles)用の自作シナリオを作成してみた。
シナリオはこちらだ。
https://haruichiban0707.hatenablog.com/entry/2023/07/26/190000
1942年2月19日から20日未明にかけてのバリ島沖海戦第1次合戦をテーマにした。
この戦いのバトル・レポート(AAR)といえば聞こえがいいが、実際は、テスト・プレイの4回目だ。
前回、連合軍の保護水準値(PL)が20だったが、その場合、史実より小さいので、史実を元にして、PLを25にしてみた。
果たしてどうなるだろうか?
■初期配置
地図盤左側にはバリ島が右側にはレンボンガン島があるため、この細い盤上が戦場になる。
『戦史叢書』の記述から連合軍の初期配置を変更した。
連合軍は、前方にデ・ロイテルとジャワ。
後方にピートハイン。
第2ターンにフォードとポープが登場する。
日本軍は手前が朝潮、向こう側が大潮だ。
■第1ターン(1942/02/19 2350)
日本軍の駆逐艦朝潮の艦橋では「右舷4時の方向、オランダ軍軽巡ジャワ、デ・ロイテルを発見!距離7000m!」という声だ!
「砲雷撃戦用意!」
デ・ロイテルの周囲に朝潮の12.7cm砲の水柱が上がった。
デ・ロイテル艦上ではドールマン少将が命令した。
「前方の敵に砲撃だ。」
■第2ターン(1942/02/19 2356)
デ・ロイテル艦上では「目標10時の方向、距離6000m。撃て~」
デ・ロイテルの15cm砲6門が一斉に火を噴くが大きく外れた。
ジャワが大潮を発見した。「9時の方向、もう一隻いるぞ。速度が遅い。10ノットか?距離8000m。主砲撃て~」
ジャワの15cm砲10門が一斉に砲撃した。
大潮の周りに水柱が上がっただけだった。
朝潮の艦橋では吉井五郎中佐が命令した。「魚雷発射用意!目標、10時の方向、デ・ロイテル級軽巡。敵速25ノット。距離4000m。撃て~!」
61cm魚雷が8本が海中に発射された!
1本命中した
あっという間に浸水し、デ・ロイテルは黒い波間に没してしまった。
(魚雷マーカーと魚雷命中マーカーはK2P『アイアンボトムサウンドIIIのもの)
大潮の艦上では艦長の吉川潔中佐が部下達にてきぱきと命令する。
「魚雷発射用意!目標、3時の方向、ジャワ級軽巡。敵速25ノット。距離7000m。撃て~!」
魚雷が1本命中した。
ジャワの艦上では大きな衝撃で艦が揺れた。
「被害状況知らせろ。」
「機関室に浸水。速度上がりません。」
「何ノットで走れるか?」
「約15ノットがせいぜいかと思います。」
デ・ロイテルの最期を眼前で見たばかりのジャワ艦橋に重苦しい雰囲気が漂う。
後続するピートハインでは「0時の方向で戦闘のようだな。全艦戦闘用意」と艦長が命令する。
さらに後続するアメリカ海軍駆逐艦フォードではかすかに閃光と砲撃音が聞こえる。こちらも「機関出力上げろ!戦闘用意!」と艦長が命令する。
朝潮の砲撃がジャワに命中した。
ジャワの砲撃は朝潮に向けられたが外れた。
ピートハインが、射程ギリギリだが、砲撃する。
砲弾は明後日の方向に飛んでいった。
軽巡デ・ロイテルが沈没し、軽巡ジャワにW1個、P2個の損害なので連合軍のPLが-1となった。
連合軍の保護水準値(PL)は-1
日本軍のそれは20だ。
連合軍の保護水準値(PL)が0以下になったので日本軍の勝利だ。
■感想
戦力から見ると、日本軍が苦戦するかと思ったが、今回も、日本軍の勝利だ。
連合軍は、沈没軽巡1(デ・ロイテル)
小破軽巡1(ジャワ)
日本軍は被害なしだ。
まだ何度かプレイしてみて調整してみたいと思う。
次は、第二次合戦シナリオをプレイしてみたい。