Haruichibanのウォーゲームのおと

80年代にシミュレーションゲームにはまったが長い冬眠に入り、コロナ禍やライフイベントの変化により、再開した出戻りヘッポコウォーゲーマーのノート。

ゲームジャーナル90号(2024/03/01)を読んでみた(その2)


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『ゲームジャーナル』第90号を読んでみた。読んだところについて、感想を書いておく。

付録ゲームは『モントゴメリーの憂鬱』(Monty's Melancholy Lonely struggle for Arnhem 1944)だ。

エリア方式のマップとカードがついたソロプレー専用ののゲームだ。

デザイナーは呼拉中村氏だ。

なかなか面白そうなゲームだ。

 

もくじはこちら


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p.28 モントゴメリーの憂鬱 孤高のアルンヘム1944~橋はまだ遠い~ 原作:ゲームジャーナル編集部 作画:松田大秀

付録ゲームのリプレイ記事(AAR)を漫画でわかりやすく表現している。

毎号思うのだが、この記事は、付録ゲームの特徴をわかりやすく面白く描いていて、ゲームをプレイしたくなる。

 

p.34 モントゴメリーの憂鬱 プレイヤーズノート デザイナーズノート 呼拉中村

付録ゲームのプレイ上のコツをプレイヤーズノートで、デザインの過程をデザイナーズノートでわかりやすく説明している。

デザインの過程で、バランスとるための調整に苦慮していることがよくわかって興味深い。

 

p.42 MMP ASL Action Pack #18 ASL Oktoberfst XXXVII 今日も6ゾロ

マップ91、マップ92が追加された。マップ91はレベル-1の谷なのでマップの端から端に照準線(LOS)が届く地形だそうだ。シナリオは14本のようだ。

 

p.43 ASLの戦場 カウンター編 第18回ディナンその1 文:今日も6ゾロ

タイトルは、カウンター編と言いながら、記事内容はマップ編だ。

MMP『Croix De Guerre第2版』の史実マップについて、①ノートルダム教会(ヘクスTT44)、城塞(ヘクスTT43、③アドルフ・サックスの家(ヘクスSS42)、④カプ陳修道院(ヘクスNN49)などが紹介されている。マップだと上から見た図だが、写真を見るとマップの図がより親近感が湧く。

 

 

p.46 ウォーゲーム英雄列伝 徳川家創業の功臣たち⑧ 榊原康政伝 近藤友樹

榊原康政と三方原の合戦について、謎や分かっていることを解説し、ウォーゲーム日本史20号『三方原合戦』についても解説している。。

 

p.56 日本戦史雑話 第89話 名将言行録は”俗書”なのか? 大山格

『名将言行録』が俗書か意味ある本かを、蟹と蟹蒲鉾に例えて解説している。

大山氏は「俗書ではなく、極めて真摯な態度で編まれた一般向け教養書で、岩波文庫になった程度には高尚な書物である。しかし、その賞味期限はとっくに過ぎている。」とのことだ。

 

p.58 最新研究が明かす帝国陸海軍の虚像と真相 第31回 マレー進攻作戦 第三回 ジョホール水道への突進 長南政義

日本軍のマレー進攻作戦について概説している。この作戦はとてもうまくいった作戦だと私は思っていた。だが、第二十五軍と南方軍の間でQ作戦とS作戦中止をめぐる確執や、参謀辻政信中佐が自分の意見が通らないからといって職務放棄するなど、ゴタゴタがあったことを知った。

上からの命令に対して中堅が従わない場合がある当時の陸軍の風潮は、勝ち戦だったから露呈しなかったのだろうが、問題の萌芽をちゃんと摘み取っておくべきだったと思う。